眞鍋かをりが芸能人ブログの頂点に君臨する理由

 普段はビジネスまわりの堅い話ばかりブログに書いている私ですが、ひょんなことから「眞鍋かをりさんをブロガーが囲む会」に呼んで頂きました。

 なんとこの企画、芸能人の眞鍋かをりに対して、私たち素人のブロガーが囲んで質問ができ、おまけに写真まで自由に取れてしまうという驚きの企画。

 ココログブックスから発売された「眞鍋かをりのココだけの話」の出版記念握手会の前に開催されたプチイベントだったんですが、ここまでブロガーに自由にやらせてくれた芸能人イベントは間違いなく日本初。
 記念すべき場に参加できて本当に幸せです。

 当日の細かい様子は早速参加者の皆さんのブログにアップされているので、そちらをごらん頂くとして。

 個人的に非常に印象に残ったのは、眞鍋さんのブログに対する姿勢というかプロ意識のようなものの強さ。

 ちなみに、私も光栄にも一番目に質問させてもらうことができましたが。
 質問は「テレビとブログってメディアとしてはかなり違うと思うんですけど、ブログを始めるようになって芸能活動に対する姿勢は何か変わりましたか?」という堅いもの。

 でも、眞鍋さんは嫌な顔一つせずにまじめに答えてくれました。

 正直、質問が一番目だったのもあってなんて答えてくれたのか記憶がほとんど跳んでるんですが、テレビとブログでは話せるボーダーみたいなものが大きく違ってて、テレビではいろいろあって表現できなかったりすることを、ブログでは自分の好きなように表現できるという趣旨のことをニコニコしながら答えてくれたのが印象的でした。

 一般人のわれわれからすると、芸能人はテレビに出て好きなことを話していればいいから羨ましい。みたいなところがあるわけですが、テレビに出ている芸能人からすると、限られた時間や枠の中で、自分を最大限表現しなければいけないわけで、それはまたそれでストレスの溜まることなのかもしれません。

 そんな中、眞鍋さんは「ブログ」という「自分が自由に演出できるメディア」と出会い、そこで自分の表現の多様さを爆発させて、「ブログ界の女王」と呼ばれるまでになったんだなぁと、あらためて思ったりしてしまいました。

 ちなみに、とても驚いたのは眞鍋さんがブログの1記事を書くのにかけている時間。
 なんと1記事にかけている時間が2時間から3時間!

 正直、一つの記事にこれだけ手間をかけているブロガーは、一般人ブロガーでも少ないでしょうし、芸能人ブログになればなおさらでしょう。
 代理人にブログを書かせている芸能人は論外としても、他の芸能人がまったくブログを書いて話題にならないのも、なるほど納得という感じです。

 これまでも、他の人と良く、眞鍋さんの文章って凄いよね、彼女は頭いいよねという話になるのですが、どうやらこれはただ才能があったという話だけでは無かった模様。
 きっと、毎回毎回、すごいいろいろ考えて、神経を使って、観客である読み手を想像しながら文章を組み立てているわけです。
 プロ意識というか、根っからのエンターティナーというか。

 いや、感動しました。 
 眞鍋かをりのブログ女王時代は、当分続きそうですね。

 ということで。
 やっぱり私は、他の人のように面白い感じでレポートをまとめられないので、是非他の参加者の皆さんのレポートをどうぞ。

ネタフル
shuiro note
オシゴト日記
面白いサイトを見つけたよ。
Milano::Monolog
matsu-you’s eye!
宮脇日記
29man the raddical dubber
刺激ビリビリ
アルカンタラの暑い夏
悦びの覚悟
Modern Syntax
ガ島通信
ちぶろぐ
ミズタマのチチ
bricklife
a Black Leaf

いよいよMicrosoftがSkypeと全面戦争に

マイクロソフト、インターネット電話のテレオを買収へ – CNET Japanを読んで。

 先週、Googleが音声通話のできるIMのGoogle Talkを発表して話題を読んだばかりですが、今度はMicrosoftが動きましたね。

 今回Microsoftが買収したTeleoは、今年2月にSkypeキラーにとなるか?と話題になったVoIPサービスなのですが、やはり単純なSkypeの後追いは難しかった模様です。

 なんでもIT Proの記事によると、「テレオが保持しているベータサービスのユーザー情報はマーケティングに使うことはない」とのことでテレオのサービス自体は中止。
 Microsoftからするとほとんど意味のあるユーザー数が集まってなかったということで、完全にテレオの技術のみがターゲットの買収ですね。

 CNETの記事でも「今後の展開を考えた際に・・・技術を自分たちで開発すべきか、それとも買収すべきかと、社内でも議論した。結局、サービスを迅速に展開するにはTeleoを獲得するのが近道だという結論に達した」というMSNの社員の言葉が紹介されていますが、最近のSkypeのあまりの展開スピードに、もうこれ以上手をこまねいてはいられないというところでしょうか。

 MSNメッセンジャーには2005年末までに電話網との接続サービスが提供されることになるようですが、今日は9月。つまり買収から3ヶ月で搭載するという宣言ですから、Microsoftの本気度具合が伝わってくるというものです。

 さて、これで俄然注目が集まるのがMicrosoft vs Skypeの戦いの行方。
 現在の勢いで言えばSkype有利な印象はありますが、MicrosoftにはOSバンドルという奥の手があります。
 Skypeもそれを想定してオープンなパートナー戦略を加速していますが、これからはMicrosoftの圧力もありそうです。
 Skypeはヨーロッパの事業者ですから、米国の通信関係の規制も厳しくなりそうな予想もされていますし、(Microsoftの政治力も考えると)これは予断を許さない戦いになりそうです。

 はたしてSkypeはNetscapeやRealcomの後を追うのか、それともこのまま味方を増やして突き進むのか。

 もちろん、GoogleやYahoo!も黙っていないでしょうから、何とも凄い戦いになりそうです。
 個人的には、結局、この戦いに日本の事業者が全くからめていないのが実に残念なところですが・・・

 それにしても、なぜか今週末のSkype Conferenceを前にして、やたらと新展開が多いですね・・・プレゼン資料をまた作り変えないと・・・

今回もソフトバンクが、後からライブドアをまくるのか?

ソフトバンクBB、月額304円の公衆無線LANサービスを読んで。

 ソフトバンクが、試験サービスをしていた公衆無線LANサービスのYahoo!BBモバイルを月額304円で開始するようです。

 公衆無線LANサービスといえば、先日ライブドアが鳴り物入りでD-cubicを月額525円で発表したばかりですから、明らかにこれはライブドアを意識した値付けですね。

 おまけにBroadband Watch編集ブログのほうで甲斐さんが書いているように、「無線LANとPHS対応プランの両方に加入しても514円」と、あきらかにD-cubicよりもお得なサービスに見せようという意思が感じられ、いよいよ公衆無線LANバトルスタートという印象です。

 それにしても、最近はライブドア先行、後からソフトバンクグループというパターンが確立してきた気がするのは気のせいでしょうか?

 球団買収は、ライブドアが近鉄買収でもめている間に、孫さんがダイエーホークスをあっさり買ってしまいましたし。
 ニッポン放送買収問題は、ライブドアがもめている間に、ソフトバンクインベストメントが横からファンド資金を持っていきましたし。(まぁ、これは北尾さんですが)
 細かい話で行くと、ライブドアが先行していたはずのブログサービスも、ブログファンのデータでは、後発のヤフーブログがライブドアブログをアクティブ数で僅差でかわすという状態になっていたり。(まぁ、これはヤフージャパンですが)

   8月30日のアクティブユーザー数

1. 楽天広場 39157 人
2. ヤプログ! 35139 人
3. FC2ブログ 27453 人
4. Yahoo!ブログ 26519 人
5. livedoor Blog 26371 人
6. はてなダイアリー 21074 人
7. エキサイトブログ 19891 人

 公衆無線LANサービスの面展開については、そもそも市場自体が立ち上がるのかという問題がありますし、先行も後発もないかもしれませんが(公衆無線LANサービス自体はソフトバンクの方が先に手がけているわけですし)、昔は異端児の印象が強かったソフトバンクの孫さんもここんとこのライブドアの堀江さんの異端児ぶりに比べると普通の経営者になったということでしょうか?

 まぁ、これで孫さんも選挙に立候補したりするとネタとしては面白かったんですが・・・

今度はiPodビデオかiPod携帯電話か、それとも?

iPodの「Xデー」は9月7日–アップル、イベントの招待状を送付 – CNET Japanを読んで。

 9月7日に、なにやらアップルが大規模な発表を行うそうです。

 なんでも明らかなのは9月7日の特別イベントの招待状が報道陣に届いたということだけのようですが、それだけでこういう記事になってしまうのが、アップルのPRの絶妙なところ。

 これで間違いなく、私たちはこれから一週間、あーでもないこーでもないと想像をめぐらし、ブログなどを通じて噂をし続けるわけですね。

 
 CNETの記事によると、「ビデオの再生に対応したiPodの公開計画にも言及した」とか「フラッシュメモリベースのShuffleの大容量バージョンを準備中か」とか「iTunes互換携帯電話が間もなく登場するとの期待が高まっている」とか、想像のネタには事欠きません。

 まぁ、日本人としてはiTunes互換携帯電話が出てくれても、多分国内の携帯電話事業者でしばらく利用できなさそうな気がするので、ここはiPodビデオが出てもらうのが無難なところでしょうか。
 実際、CNETのスペシャルレポートを見る限り、その可能性は高そうな感じです。

 それにしても、先日はMP3プレイヤーのRioが9月末で販売を終了して撤退するという発表するなど、MP3プレイヤーの競争激化を象徴しているような出来事もありましたが、アップルの勢いは全くとまらない感じですね。

 まぁ、とりあえずは一週間楽しみに待つとしますか・・・

劇場型選挙はブログ選挙で変わり始めるか?

ネット使えない選挙運動「困らない」–堀江貴文氏に聞く公選法の問題 – CNET Japanを読んで。

 衆議院選出馬で賛否両論を巻き起こしているライブドアの堀江社長ですが、さっそくCNETがインタビュー記事を掲載していますね。

 社長日記やライブドアニュースなど、関連するサービスで選挙関連のネタをすべて停止しているライブドアですが、やはり公職選挙法のグレーさが問題になった模様。
 堀江社長いわく「公職選挙法で明確に否定はされてはないのですが、(インターネットの利用は)グレーゾーンなんですね。つまり、取り締まる側の胸先三寸で、いくらでも法解釈をできてしまうので、少なくとも身柄を拘束することぐらいはできちゃうんですよね。」とのこと。

 まぁ、そういったリスクを考えると、ネットを全く使わないと言う選択肢を取るのもやむをえないという感じでしょうか。 

 実は、昨日ひょんなことからTOKYO FMさんのインタビューを受けました。お題は「選挙とネットでの情報発信」について。
 何でも、私が以前「選挙中に選挙について書いて何が悪い?」というのを書いたのを見つけて頂いたようで、こんなところにもブログの広がりを感じてしまったのですが。

 政治について素人の私が、回答するのも恥ずかしい話なんですが、あらためて思ったのが現在の公職選挙法と現実のニーズのギャップ。

 
 堀江さんのような人が選挙に立候補したら、本人の政治信念や目標を知りたくなるのが当然だと思いますが、どうも現在の公職選挙法の上では、それをネット配信すると問題になるリスクが想像以上に高いようです。
 CNETの記事によると静的なウェブサイトぐらいは作ろうという発言をしていたようですが、結局最終的には開設が見送られた模様。

 こうなると、有権者は地元で堀江さんの演説の機会に恵まれない限り、堀江さんがいったい何を考えて選挙に出てきたのかは分からないわけで、あとはテレビを通じた堀江像をもとに判断するしかなさそうです。

 最近の選挙の傾向に対して「劇場型選挙」と揶揄する傾向が強いですが、ある意味テレビがPRの主役になっている現在であれば、当然の傾向にも思えます。
 テレビは枠も決まってますし、ニュースで取り上げられるのはせいぜい一言二言。その枠で分かりやすい発言をせざるを得ないのは当然で、まぁそれを上手く使っている小泉さんが人気があるのは当然。

 ただ、インターネットは、このテレビを補足する情報を発信する上においては重要な役割を担えるはずです。
 何しろネットには紙面の制限も、放送の枠もありませんから、必要な情報を必要なだけ掲載できます。
 もちろん、選挙の公示前にウェブサイトを準備して置けばいいのかもしれませんが、選挙期間中の2週間にまったく情報が変化しないと言うのも変な話な感じがします。

 ちなみに、選挙とブログという視点では、R30さんがgooブログで内容の濃い連載を掲載されています。

 正直なところ、政党の広報戦略なんて考えたことも無かったので、読むにつれて次々に目からウロコです。
 なるほど、こうやって見ると、政治も結局マーケティングな訳で、「良い商品が必ずしも売れる商品とは限らない」というのは、どちらの政党も耳が痛いところでしょう。

 マーケティングと考えると、テレビを使ったマスマーケティングに対し、ネットが一つの手段として注目されているのが現在の流れ。
 政治に関しても、テレビに依存した劇場型選挙に、インターネットを上手く活用したブログ選挙で対抗、なんて話も今後増えていくんでしょうか?

 まぁ、まずは公職選挙法を是非改正してもらいたいものですが・・・

Google talkはMicrosoftとSkypeを超えるか?

グーグル、音声機能付きIM「Google talk」を公開 – CNET Japanを読んで。

 グーグルのVoIP参入については、かなり以前からGoogleツールバーを使うんじゃないかとか、ダークファイバ購入の話とかいろんな憶測を呼んでいましたが、最終的には独自IMである「Google Talk」をリリースするという意外に普通な形になりましたね。

 Google Talk自体も、テキストチャットとボイスチャットの機能があるだけで、かなりシンプルです。
 Gmailとの連携具合などは、さすがGoogleという部分もありますが、まぁIMとしては必要最低限の機能で取り合えず出したと言う印象で、MSNメッセンジャー7.5の発表が翌日だったことを考えると、何となく無理矢理Microsoftの発表にタイミングを合わせてぶつけてきた印象の方が強かったりもします。

 それにしても先日の「Google Desktop 2」のサイドバーといい、いまやグーグルが利用者のデスクトップを掌中に収めるためのツールは、ある程度揃ったといって良い感じですね。

 なんといても、デスクトップサーチは基本的に常時起動させるアプリですから、それとサイドバーのような常時表示アプリケーション、更にGoogle Talkのようなコミュニケーションソフト、Gmailのようなウェブのサービスとの相性は抜群。
 クライアント側ソフトを開発している会社の人間としては、このクライアント部分の細かい使い勝手が、Googleに対する最後の砦のつもりでいましたが、これは勝負にならなさそうな感じもあります。
 
 
 ちなみに、やはりここで気になるのは今後Google Talkは先行しているMicrosoftのMSNメッセンジャーやSkypeに追いつき、追い越せるのかどうかということ。
 たしかにメッセンジャー的ソフトと言う意味では、Skypeが後発にも関わらずたった2年で5千万人もの登録者を集めた実績がありますが、これはやはりそれまでのソフトとは格段に音質が違うし、設定が簡単だったなど複数の条件が揃っていたため。

 一応Google Talkも、Skypeと同じGlobal IP Soundを利用しているようですから音質はかなり良いようですが、今となってはどのボイスチャットもGlobal IP Soundを使ってますから、それだけでは差別化になりそうにはありません。
 いくらGoogleでも今から、このシンプルなIMだけで両社に追いつけるとは思えませんし、Google自身も難しいのは感じているはずです。
 はたして今後Gmailの時のようなサプライズがあるのかどうか、非常に気になるところです。
 

 まぁ、個人的には、来週末のSkype Conferenceで「SkypeはGoogleに買収されるのがベストでは?」と発言しようかと思ってただけに、ネタをなくしてしまったという方が問題なんですが・・・