米大手電話会社、市内電話サービスなしの利用を認める – CNET Japanを読んで。
正直なところ、私は米国の電話サービスの状況は良く知らない。
米国のこの記事が、日本の現在の状況と比較して進んでいるのか遅れているのかも、この記事だけだと良く分からない。
ポイントとしては、結局日本と同じで携帯電話が「電話をする」という行為においては最初の手段となっているため、一般の電話の重要度が下がっているということだ。
実際米国でも一般電話回線の契約数は減少を続けている。
日本でも同様の現象はおこっているはずだ。
実際には、すでに日本でも固定電話サービス抜きでADSL用の回線としてのみNTTの回線を使うことはできるが、料金的にそれほど安くならなかったと思う。
学生の一人暮らしなどでは携帯があるから固定電話はひかないというケースも増えている。
まぁこの辺りが、いまさらマイラインだとかで固定電話市場の取り合いをする通信事業者の無意味さを私が強く感じてしまう理由だ。
相手と話したいという行為はこれから「世帯」に所属
する固定電話ではなく「個人」に所属する携帯電話になるのは確実だろう。
ただ、個人的な印象としては日本では電話番号が本人確認や信用の担保として使われることが多いとも感じる。なぜか銀行の申込書などに携帯電話で書くのがためらわれる気がする。
そういう意味では「「4年後には、全携帯電話ユーザーのおよそ3割が「電話線をカットし」、携帯電話1本に絞るという予測」というのは合理的な米国らしいなぁと思ってしまうのだが、どうなのだろう?
まぁこの世界、4年後にどうなるのかなど全く予想できないのが正直なところだ。
案外電話もブロードバンドもすべてワイヤレスになっていて、家でも外でもユビキタスに利用できるということが実現されていれば、本当に「世帯」に回線を引くという固定通信の意義自体が変貌しているかもしれない。