「 「戦略PR」の仕掛け方」は、PR会社コミュニケーションデザイン社長の玉木さんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
以前に読書メモでも紹介した「影響力」という書籍では、「戦略PR」を書かれたブルーカレントの本田さんと共著だったのが、今回は同じ「戦略PR」というタイトルの本を出されているのが個人的には興味深いところですが。
お二人の視点は意外に違うところもありますので、戦略PRについてしっかり勉強したい方は、両方読んでみると立体的に考えることができそうです。
【読書メモ】
■売れていた頃は、広告のプロに任せてくれていたのが、そうではなくなった
■アメリカの広告代理店がテレビCM依存体質から抜け出せたのは、日本みたいに寡占状態ではなかったからでしょう。
日本では大手広告代理店数社が広告市場の五割ぐらいを締めていますが、アメリカでは大きい広告代理店でせいぜい一割程度です。
■これからはお金を使ってマス広告を打てる大企業が勝つのではなく、発想力のある企業が勝てる時代なのだ。
■PRはお金で枠を買うことをしない。それらの媒体にとって必要な情報を提供し、それを取り上げてもらうという形を取る。
■戦略PRの4つの戦略
戦略1:商品・サービスをトレンドに乗せて広める
戦略2:商品・サービスの「情緒価値」を広める
戦略3:商品・サービスが解決できる「問題」を広める
戦略4:見えないサービスを「見える化」する
①サービスを「パッケージ化」する
②サービス内容を「伝える場」をつくる
③サービスの「受け手」に語らせる
④サービスに従事する「人」を売り込む
■アプローチの4つのタイプ
1.マスコミPR(新聞・雑誌・テレビ・ラジオ)
2.ウェブPR(ウェブ媒体・ブロガー・CGM)
3.インフルエンサーPR(著名人、専門家、公的権威者)
4.ニッチメディアPR
■「敏感な人」だけに情報を流し、彼らがインフルエンサーとなってクチコミを広げてくれた後で広告を打つというのは、効果的な手法である。
■本を出版することで得られるビジネス効果
・その業界において、その人が第一人者であるという位置づけを確保する
・本を出すことによってダイレクトに売上を伸ばす
・「社長(社員)広報」
■小さな自社メディアの中で、まずおすすめしたいのが小冊子だ。特に、消費者が検索して比較・検討するような高額商品に有効である。
■PRの見地から言えば「情報提供型セミナー」がおすすめ
企業は自分たちの商品の宣伝を最小限にとどめる。有益な情報を参加者に与え、その結果として自社に興味を持ってくれればいいという姿勢をとる
「戦略PR」の仕掛け方 (PHPビジネス新書) PHP研究所 2009-06-19 by G-Tools |