「Me2.0」は、ソーシャルメディアが当たり前にあるいわゆるWeb2.0時代におけるパーソナルブランディングの在り方について考察した書籍です。
出版社の方から献本を頂いてたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
かなり前に、「パーソナルブランディング」という本を読んだことがありますが、このMe2.0で描かれているのはいわゆる一般的なパーソナルブランディング論ではなく、ブログやSNSが当たり前にあるソーシャルメディア時代におけるパーソナルブランディング。
執筆者も20代の若手らしく、個人がソーシャルメディアをいかに活用するべきかと言う方法論がかなり具体的に描かれています。
ソーシャルメディアの進化により、会社と個人の関係が変化する可能性を感じている人には、参考になる点がある本だと思います。
佐々木俊尚さんの「ネットがあれば履歴書はいらない」に影響を受けたという人には特にオススメです。
【読書メモ】
■パーソナルブランディングを実践する人が増えた本当の理由は、SNSの急速な成長と人気にある。パーソナルグーグリング(個人名をグーグルで検索すること)は、今やひとつの現象であり、人々は互いの名前を驚くほど頻繁に検索している。
■ブランドイメージは見た目の影響を強く受ける
■Web1.0の特徴は、Me1.0にも当てはまる。人々は会社ブランドの陰に隠れ、企業ロゴを盾に外部の世界から身を守っていた。個人が人脈を広げるために使えるツールはほとんどなく、人々は黙って会社の方針に従った。
■「Y世代は「ID世代」ともいわれます。IDとは、「私には(良いものを)受け取る権利がある(I Deserve)」の略です。この世代は、社員としての評判はあまり良くありません。あてにならないし、ひとつの企業に忠誠をつくそうという気もありませんから。」(ロビン・ライアン)
■パーソナルブランディングのオクトパスモデル
・マーケティング/ブランディング
・広報
・起業
・ソーシャルメディア
・検索エンジン最適化
・キャリア開発
・人事
・ネットワークづくり
■キャリアプランニングのヒント
・大学で学んだことのうち、一番楽しかったものは何か?
・プライベートで楽しんでいることは何か?
・三年後、五年後、十五年後に自分はどこにいるか?
・自分ブランドにふさわしいのは、どんな企業文化か?
■指揮官トレーニング
・自分ブランドを見つける
・自分ブランドをつくる
・自分ブランドを伝える
・自分ブランドを管理する
■ブログを育てていくステップ
・会話に耳を傾ける
・自分のニッチを見つける
・独自ドメインをとる
・プラットフォームを選ぶ
・ロゴとテーマを選ぶ
・プロフィールページをつくる
・フィードを用意する
・ブログを登録する
■オンラインブランドとオフラインブランドには一貫性がなければならない
オンラインで知り合った人に誤った期待を持たせてはならない
■ブロガーと良い関係を築くためのルール
・積極的に参加する
・よく聞き、学ぶ
・リンクを張る
・戦略的に行動する
・スパムを送らない
・簡潔に書く
・情報を開示しすぎない
・気を引く
■ネット上で良い評判を保つためにできること
・自分の名前を定期的に検索する
・グーグルアラートに自分の名前を設定する
・ソーシャルネットワークを選ぶ
・エバンジェリストを大切にする
・テクノラティを使う
・掲示板を監視する
・ツイッターを監視する
・ブログのコメントを監視する
Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」 土井英司 日経BP社 2010-04-29 by G-Tools |
■書評■ Me2.0
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「Me2.0」というタイトルから、多くの人が「Web2.0」という用語を連想することだろう。
そして、その連想は正…