「アップルとシリコンバレーで学んだ賢者の起業術」は、以前にも「神のごとく創造し、奴隷のごとく働け!」で紹介した、米国で有名なマーケッターとして知られるガイ・カワサキの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、アップルのエバンジェリストやシリコンバレーでの投資経験豊かなガイ・カワサキならではの歯に衣着せぬ視点で、起業についてのノウハウやコンセプトが紹介されています。
普通の起業のアドバイスではどうもピンとこないと言う人には、参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■どんな起業家に投資したいか
「自分自身が使いたい製品を使っている30歳前の若者」(セコイア・キャピタル マイケル・モリッツ)
■広告よりも広報の方がすぐれている。
なぜなら、広告はあなたが自分の良さを語り、広報は別の人たちがあなたのよさを語るから
■失敗しない事業計画の書き方
・エグゼクティブサマリーを重視する
・正しい理由で書く
・ひとりが書く
・計画は売り込みのあと
・余計なことを書かない
・税務予測は1ページ、プラス主要指標だけに
・入念に計画し、すばやく行動する
■イノベーションを生む11のポイント
・自分が使いたいものをつくる
・意義を見出す
・次の曲がり角へ飛び移る
・ダメな部分を気にしない
・改良を怠らない
・二極化を恐れない
・壁を壊す
・「百花斉放」を促す
・デジタルに考え、アナログに行動する
・自分がしないことを顧客に求めない
・役立たずを相手にしない
■インフルエンサーなんて忘れてしまえ
・ピラミッドの頂上ばかりを重視しない
・だれが「偶然の有力者」になるかわからないので、マスマーケティングを活用する
・「大物」の言うことを気にかけすぎない
・ゆるやかにつながった人々が理解、信用できるマーケティング情報を心がける
・ゆるやかにつながった人々がアクションを起こしやすくする
■スタンディングオベーションを受けるには
・おもしろい話をする
・セールスは慎む
・カスタマイズする
・とにかく楽しませる
・正装する
・競争相手をけなさない
・ストーリーを語る
・事前に聴衆と交わる
・イベントの最初にしゃべる
・小さめの会場を頼む
・絶えず練習する
■偉大な司会者になる方法
・聴衆を代弁する
・自分以外の人を賢く見せる
・パネリストに準備をさせすぎない
・自分自身はしっかり準備する
・パネリストにパワーポイントを使わせない
・パネリストに小道具を使わせない
・30秒で自己紹介をさせる
・パネリストから目をそらす
・聴衆を巻き込む
・いまを生きる
■真の顧客サービスをめざす
・トップから始める
・顧客を掌握する
・力不足の責任をとる
・人のせいにしない
・指摘する人を指弾しない
・被害妄想にならない
・ふさわしい人間を雇う
・約束は控えめに、成果は予定以上に
・顧客サービスを「本流」扱いする
・売り込みをしない
・原稿ではなく業務手順を用意する
・オペレーターを使う
・コールバックシステムを導入する
・顧客に絶えず状況を知らせる
・お客さま第一であることを感じてもらおう
・フォローアップする
■後悔しないための人材採用術
・意味の無い要素は無視する
・「感染者」を雇う
・自分よりすぐれた人を雇う
・直感をダブルチェックする
・課題を突きつける
・第三者に確認する
・「ショッピングセンターテスト」を行う
・あらゆる武器を使う
・すべての意志決定者に売り込む
・確約を早まらない
・これでおしまいと思わない
アップルとシリコンバレーで学んだ賢者の起業術 ガイ・カワサキ 三木俊哉 海と月社 2011-01-26 by G-Tools |