「統合知」は「脱広告・超PR」などの著作を書かれている山田まさるさんが書かれた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、社会的難題を解決するためのコミュニケーションという視点で、いわゆるPRのアプローチを広げて考えられていますので、新しいPRのアプローチを考えたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■競争タカシと難題トクオ
・競争タカシ
ゴール：競争相手に勝つ
ルール：自社の強みを活かす、相手の弱点をつく
ロール：自分と競争相手と審判
・難題トクオ
ゴール：問題を解決する
ルール：問題の原因を探り、解決のための手段を講じる
ロール：主体者と協力者、その他、利害関係者
■科学的、論理的根拠が明らかでなくとも、状況や雰囲気から、コンセンサスをつくり、それを強く信じ込む事ができるのが日本人の特徴（「空気の研究」）
■ガリバー×タッグプロジェクト
・車両提供を希望する団体の申し込みを受け付ける
・被災地でのクルマに対するニーズの実態や問題点に関する意見を募集する
・一方で、クルマをいかに活用すべきか。支援策のアイデアを募集する
■難問解決コミュニケーションの要件定義の２大要件
・統合知
人間の知恵やアイデアを集積。同時にその知恵が関与者をまとめ、メディアを統合するための戦略の核になります。
・コミュニケーション・リーダーシップ
人的主導性から、テーマ・議題がもたらす求心力、メディアの指導性、また主導性などで校正される要件です。
■ワークフローに沿った４つの要件、７つの手順
・構え＝取り組みのスタンスをどうつくるかを考えます
・手順１ 問題を見極める
・手順２ 構えをつくる
・手順３ 構えを崩さない
・議題＝どんなメッセージを投げかけるのか考える
・手順４ 小さな参加を引き出す議題設定
・手順５ プラットフォームを考える
・波及＝賛同を拡大する、ブレイクスルーの瞬間をつくります
・手順６ 賛同の輪を広げる（マスへの波及）
・納める＝自律・自走のための体制、組織を作ります
・手順７ 組織化する
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統合知 (現代プレミアブック) 山田 まさる 講談社 2012-02-01 by G-Tools |
