「ソーシャルインフルエンス」は、「戦略PR」で有名な本田さんと、「キズナのマーケティング」の池田さんが共著で書かれた書籍です。
献本を頂いたので、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
米国においては、ソーシャルインフルエンスとかデジタルインフルエンスというキーワードは、インフルエンサーの影響力分析の文脈で使われることも多いようですが、この書籍のタイトルになっている「ソーシャルインフルエンス」は、そちらの文脈ではなくソーシャルメディア全体の影響力についてが対象となっています。
この本では戦略PRとキズナのマーケティングのポイントが一冊にまとまったような作りになっていますので、二冊のポイントをまとめて一冊で読みたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■影響力の3つの変化
・影響力のベクトルが変わった
・影響力の範囲が変わった
・影響力のスピードが変わった
■知っていることは無視するが、知らないことはもはや無視でもない。
その情報を知っているからできる「意識的なスルー」
知らない無関心情報は「無関心のスルー」
■バズ型とオールウェイズオン型
・バズ型
動的
プロモーション
コンテンツのクチコミ
短期
・オールウェイズオン型
静的
関係作り
企業や商品のクチコミ
中長期
■企業公式ツイッターアカウントの現状
多くの企業公式アカウントが投稿する情報はキャンペーン告知やプレスリリース情報などで、わざわざクチコミで広げる価値のある情報ではないことが多い。
だから、RTはほとんど発生しない。一般的な企業公式アカウントのツイートあたりRT率は0.01~0.1%程度だ。
■重要なのはマスメディアで露出させることではなく、「ソーシャルメディアで話題になるネタを作り、それをニュースとして露出させること」
■話題のライフサイクル
・数日で一気に盛り上がって消滅するFad
・数ヶ月程度続くBoom
・1年程度継続するTrend
■三つのステージ
・エバンジェリスト(関心が深く、ソーシャルメディアで影響力を持つ)
・インフルエンサー(社会活動をするセレブや著名人など、大きな影響力を持つ)
・マスメディア(テレビや新聞、ネットメディアなど広範な報道のパワーを持つ)
■効果測定スキーム
・Exposure
どれだけ目的通りのコンテンツを世の中に創出できたのか
マスコミ記事数やツイッターのリーチの定量把握、定性比較、露出シェア
・Engagement
そのコンテンツに、誰が、どのぐらいの頻度で、どのくらい長く関与したのか
読者層、コンテンツのリピート率、サイトの滞在時間など
・Influence
ターゲットの認識の変化や態度変容に影響を与えたか
購買意向率、クチコミ喚起率、認識や態度変容のポイント変化
・Acion
ターゲットが結果的に、行動したかどうか
商品購入、集客など
■5つの要素
・ジャーナリズム
情報はどうつくられるか。報道というメカニズムや情報の価値がどのように生成されるかについての経験や知見。
・パブリック・リレーションズ
利害関係者との関係構築や関係維持ができる経験と能力
・ソシオロジー
社会現象の実態や、その現象が起こった原因について考察できる知見やセンス
・ブランドマーケティング
ブランドが伝達され維持されるしくみについての体系的な経験と知見
・ソーシャルテクノロジー
日々進化を続けるテクノロジーに関する理解と知見
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ソーシャルインフルエンス 戦略PR×ソーシャルメディアの設計図 (アスキー新書) 本田哲也 池田紀行 アスキー・メディアワークス 2012-06-11 by G-Tools |