最初に、CGMと呼ばずにソーシャルメディアと呼ぶべきだったのかもしれない

CGMの時代は終わった – webdogを読んで。
 かなり前の記事になりますが、ジェットさんが「コンシューマーがジェネレートしたメディアなんて長持ちするはずがない」とばっさり切ったこの記事を読んで、ずっと引っかかっていたことがありました。
 ブログやSNSが流行ったことで、CGMという言葉もセットになって使われるようになりましたが、実は個人的にも身の回りで起きている出来事にCGMという言葉がどうもしっくり来ていませんでした。
 Consumer Generated Media=「消費者」が生成していくメディア。
 この言葉の影響もあってか、「今後は素人が作成したコンテンツがプロをしのぐのか」とか、「素人もプロになれる道が開ける」とか、消費者(素人)と、これまでの情報発信者(プロ)を対比したものが多かったような印象があります。

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日本では、やっぱり大企業でブログを書くのは難しいのか?

isologue: 産業構造とブログ(葉玉さん引退に思う。)を読んで。
 ちょっと前の記事になりますが、isologueの磯崎さんが日本の産業構造とブログの関係について興味深い記事を書かれていました。
 記事の背景にあるテーマは、今後日本で「『個』として意見を述べるようなブログは、今後も増えていくのか」というもの。
 磯崎さんのブログでは、大組織でブログを書くのは難しいという点等を上げて、最後に「労働人口のうちに占める「フリーエージェント」の比率が高い社会になっていかないと、結局、「勝手に情報発信する」という人がどんどん出てくるということにはならないし、今後、読み応えのあるブログがどんどん増えていく、といったことにはならないのかも知れないですね。」とまとめられています。

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ナップスタージャパンの定額聴き放題は音楽産業にとって損か得か

定額聴き放題のナップスター始動–「iTunesはライバルではない」 – CNET Japanを読んで。
 いよいよ日本にもナップスターの音楽の定額聴き放題サービスが上陸しました。
 まぁ、昨年からウォッチしていた人間からすると、いよいよというよりはようやくという感が強いところでしょうか。
 何しろ、CNETにタワーレコードの伏谷社長の「100万曲を聴き放題に–タワーレコードがナップスターと組んだ理由」という記事が掲載されたのは実は去年の9月。1年前のことです。
 当時の記事には「2006年4月から音楽配信サービスを始める」とあったのですが、半年遅れでのスタートということになります。

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mixiの登録者数の上限は、どれぐらいなのだろうか

innovationstudy.png 9月14日に無事上場を終え、今後の動向が注目される株式会社ミクシィですが、果たしてmixi自体の登録者数は500万人を超えて、どれぐらいまで伸びる余地があるのでしょうか。
 9月22日のmixi勉強会の申し込みアンケートの内容をまとめてみました。
 (ちなみに、mixiの強み弱みについてのアンケートのまとめはこちらをご覧下さい。)
 まず、最初のグラフは来年末、2007年末にmixiの登録者数が何人になっているでしょうかという設問です。

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mixi勉強会参加者が考える株式会社ミクシィの強み、弱みとは

innovationstudy.png 9月14日の上場日に買いが殺到し、初値がつかなかった株式会社ミクシィですが、はたしてその強みや弱みというのはどのように捉えられているのでしょうか。
 9月22日のmixi勉強会の申し込みアンケートの内容をまとめてみました。
 まず、最も多くの人が強みとして上げていたのは、500万人を突破してなおも増えている会員数の多さと、その盛り上がり。500万人突破時点でもログイン率が7割を維持したというのは実に驚きの数値です。
 2番手グループにあげられていたのは、女性が多かったり、一般利用者が多いという利用者属性の幅広さや。またついでブランドやSNSといえばmixiという認知度を上げる声が多いようです。
 また、サービスのデザインや技術力、採用サイトのFindjobとの連携をあげる人もいました。

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Google TalkとSkypeの連携はどれぐらいインパクトがあるのか

熾烈化する広告パートナー獲得競争–イーベイがグーグルと提携を発表 – CNET Japanを読んで。
 ちょっと前の記事になりますが、GoogleとeBayがオークション広告やメッセンジャーの分野で提携するという記事がありました。
 日本ではeBayの認知度が低いせいか、それほど大きな話題にはなっていないようですが、個人的には結構驚きのニュースでした。
 なにしろeBayはアメリカではYahooと広告で連携してます。そのときのCNETの記事のタイトルが「グーグルの勢いを止められるか–ヤフーとイーベイが提携へ」。
 先日は、eBayの主力サービスであるPaypal対抗となるGoogle CheckoutをeBayのサイト内での利用を禁止したりというニュースも合って、私もてっきりeBayは反GoogleでYahooとの関係を深めていくのかと思っていたのですが、米国以外の国ではGoogleとの提携の道を選んだということのようです。

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