ドリコムが3営業日目に初値347万円–公開価格比5倍の高値引け – CNET Japanを読んで。
先週末に上場したドリコムですが、ようやく初値がつきましたね。
引け値はなんと公開価格の5倍の397万円というから凄いです。
CNETで超眼さんが「新興市場の回復を背負うドリコムのIPO」という記事を書かれていましたが、想像以上の人気ぶりというところでしょうか。
それにしても、個人的には、ドリコムが初値をつけたのが、ライブドアが起訴された日というのが、いかにも象徴的な印象を受けてしまいます
先日テレビの何かのニュースで、ソフトバンクに代表される第一世代、楽天やライブドアに代表される第二世代に続いて、ドリコムやmixiのような若手企業のことを第三世代のIT企業と呼んでいたように記憶していますが、たしかにそう言われるとそうかもしれません。
実際、歴史を振り返ってみると、不思議なほど共通するサイクルを感じてしまいます。
まず、第一世代のIT企業であるソフトバンクが1994年に、光通信が1996年に上場。
彼ら第一世代のIT企業が1999年のネットバブルの立役者となります。
その後、2000年3月の光通信の寝かせ疑惑発覚がきっかけとなり、ネットバブルが崩壊。その後、一気にネット企業への風当たりが強くなりますが、そんな中2000年3月から4月にかけて次々に上場していたのがサイバーエージェント(2000年3月24日上場)、ライブドア(2000年4月6日上場)、楽天(2000年4月19日上場)という第二世代のIT企業でした。
そんな第二世代のネット企業が2005年、球団買収をはじめ様々な話題を振りまいたわけですが。
今年、そのライブドアが様々な疑惑をかけられ失速し、ネット企業への風当たりが強くなる中、ドリコムのような新しい世代の企業が上場を果たし、上場間近と噂されるmixiのような新しいサービスが脚光をあびているわけで。
なんだか、こうやって並べてみると、5年サイクルで業界が新陳代謝を繰り返しているような印象を受けます。
「歴史は繰り返す」 とは良く言ったものです。
5年後には、今年ネットで注目を浴びた企業がマスコミを騒がしているのでしょうか。
そう考えると、あいかわらずテレビや新聞では、ライブドアの過去を掘り返すニュースが溢れている今日この頃ですが。
個人的には、今から5年後に、いったいどの企業が時代の中心にいるのだろうかという、未来のことを真剣に考えたい今日この頃です。
(もちろん、5年後に光通信騒動やライブドアショックの二の舞は勘弁ですが)
カテゴリー: ネットコミュニケーションの視点
ブログを書くことで自分は本当に成長できているのだろうか
ITmediaニュース:ブロガーと梅田望夫が語る「どうなる? マスとネットの力関係」 (1/3)を読んで。
昨日も、書いた梅田さんの出版記念イベントですが、実は個人的には不思議な縁を感じてしまうイベントでした。
そもそも、何度かブログを始めては飽きて始めては飽きてと、ろくにブログを続けられなかった自分が、論考系のブログを改めて書き始めたのは2004年5月。
ようやく今度の5月に2年になろうかというのが現状です。
当時はどちらかというとAllAboutのガイドを始めることになっていたのもあり、AllAboutの練習的な位置づけで始めたブログでした。
そんな時に大きな刺激になったのが、当時CNET編集長だった山岸さんが企画した梅田さんのオフラインミーティングです。
開催されたのは2004年5月29日。
運良く抽選で選ばれて参加できたのですが、ブログ関係のイベントに参加するのはこのときが初めてでした。
もちろん、その前から梅田さんがCNETで連載していたブログには影響を受けていたんですが、このイベントに参加した前後から、自分のブログだとかネットワークに対する考え方や姿勢が大きく変わったのを覚えています。
(今思えば、渡辺聡さんとか、goodpicの金子さんとかに初めて会ったのもこのときです)
更に、このイベントのしばらく後にはネットイヤーの川崎さん(現はてな)にランチをさせてもらい、今まで自分が理解していなかったU30世代についていろいろ教えてもらったのも良く覚えてます。
そんなこんなで、自分の価値観や考え方が、実はネット的でないことに気づかされ、あわてて田口さん橋本さんが主催する無敵会議をはじめ、そこら中のネット系イベントや異業種交流会に積極的に顔を出すようになり、U30世代を真似して自分のブログも実名で書くようになり、勉強会で知り合った飯田さんにFPNやOutlogicを運営している杉本さんを紹介してもらい、FPNニュースコミュニティを思考錯誤しながら始め、濃いブロガーの皆さんの話を聞きたくなり、投票企画とか座談会とかインタビューとかをやりながら今に至るわけです。
それもこれも2年前の梅田さんイベントがきっかけだったわけで。
2年前に一観客として参加していた梅田さんイベントに、今回は一般ブロガー代表としてパネラー側で参加させてもらっているなんて、議論に貢献できなかったことを置いておいても実に光栄な話です。
ただ、あらためて2年間を振り返ってみて、改めて感じたのは、実は自分は相変わらず何も分かっていないということ。
もちろん、書籍だとかイベントだとか、いろんなことを経験させてもらえた2年だったの後悔しているという話では無いのですが、自分が本当に成長したかどうかというのをブログを振り返ってみるとちょっと疑問になります。
なにしろ、昨日考えたいたような内容と、2年前に梅田さんのイベントに出た後に書いた記事の趣旨が、今読んでみるとほとんど変わってないんですよね。
というか2年前の方が、怖いもの知らずで、である調で書いてあるから説得力があるような気も。
何だか、この2年間の間に、あまりに凄い人に多く会いすぎてしまって、自分の思考力の限界を痛感してしまい、自らの結論をネット上にはっきり書けなくなっている自分がいるようです。
以前誰かが、これまでは学校のクラスとか会社の職場とかで、ある程度井の中の蛙から徐々に外に出ながら成長していくというプロセスができたのに、今はネットでいきなり世界戦になってしまうので、実は議論の修行の場がなくなってるんじゃないかみたいな話をされてたと思いますが、自分もそうなっている模様。
ある人にそんな話をしていたら、「まだ、自分が物事を分かってないことに気づいただけましなんじゃない?」とも言われてしまいましたが。
なんだか今回の梅田さん出版記念イベントは、そんな2年間を振り返り、改めて今後をいろいろ考えさせられるきっかけになりそうです。
梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』に参加して
【梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」】ネット社会で既存メディアはどう変化するのかを読んで。
昨日、梅田さんの出版記念イベント「梅田望夫がブロガーと語る『ウェブ進化論』」に参加させてもらいました。
当日の様子は、早速、上記のBroadBandWatchの記事や、詳細の議事録や、ポッドキャスティングが公開されています。
・近況 梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ログ
・梅田望夫がブロガーと語る「ウェブ進化論」ポッドキャスティング
さらに、書籍の書評やイベントに参加された人の感想も下記のような感じで出てきているようです。
・ R30::マーケティング社会時評 「書評「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」・上」
・ 404 Blog Not Found 「ウェブ善悪論」
・ H-Yamaguchi.net 「ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる」
・ SW’s memo 「梅田さんの出版イベントに参加してきました」
・ mediologic.com “本当の大変化はこれから始まる”
私もパネルディスカッションに参加させていただいたのですが、メディア産業についてはそもそもの知識がR30さんと梅田さんの受け売りなので、ほとんど貢献できず。
(というか、本当は参加できなかったブロガーの皆さんの代わりに梅田さん、R30さんを質問攻めにしたかったところだったんですが、会場の雰囲気とポッドキャスティング録音ルールにすっかり呑まれてしまいました。)
ただ、せっかく頂いた機会だったので、反省もこめて自分が何を表現したかったのか書いておきます。
個人的には、我々利用者個人個人にとっては、既存のメディア産業がどうなろうと、実生活にあんまり関係ないのでは?と思っている節があって、ネットとメディア産業論には実はあまり興味がありません。
ネットが普及してきたことによって、当然これまでのビジネスモデルの見直しは迫られるわけで。これはメディア産業だけの話ではないし、ビジネスをやっている限り、新しいイノベーションとの戦いなり対応っていうのは永遠のテーマでしょう。
(その辺りの議論に興味がある人は、昨年のR30さんの一連のメディアビジネスに関するエントリーを是非読んでください)
ただ、一個人の視点から見ると、これまで既存のメディア産業でなければ難しかった不特定多数への情報発信とかコミュニケーションみたいなものが、個人のレベルでもできるというところに非常に興味があります。
ソフトウェアベンチャーの一社員である自分が、FPNニュースコミュニティとかブログ本だとか本業と全く関係無さそうに見える活動にかなりの時間を突っ込んでいるのは、その辺が気になって仕方が無いからです。
ブログ一つ立ち上げれば、数百や数千という人に自分のメッセージを届けることができる余地ができた時代に、個人と組織の位置づけって言うのはどうなっていくのか、とか、そういう時代の、組織の価値とか、評価軸とかってどういう風になっていくのか、とか、そういうことがどうも良く分からなくって、気になって気になって仕方が無いんです。
そういう意味では、メディア産業論より、我々ブログを書いている一人ひとりにとって、今後のウェブやブログはどういう可能性があって、我々はどういうチャレンジをしていくべきなのか、新しい何かを引き起こすためにはどうするべきか、みたいな話を聞いてみたかったというのが正直なところでした。
まぁ、でも改めてこうやって書いてみると、これは昨日の場でするには陳腐な質問かもしれないですね。
結局、これは自分一人一人で考えるべきことなのかもしれませんが・・・相変わらず考えがまとまりません。
なんにしても、そんな私のように基本的なところで悩んでいる方や疑問を感じている方には、梅田さんの本は今日時点での整理を行う本としてお勧めです。
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる 梅田 望夫 筑摩書房 2006-02-07 by G-Tools |
ゲームをつまらなくしたのは僕たちゲーマー自身かもしれない
先日、「どうぶつの森に見るブログの口コミ効果の凄さ」なんて煽り気味の記事を書いてしまいましたが。
結構突っ込みを頂いたとおり、やはりどうぶつの森の広がりを語る上で、ゲーム自体の口コミ性や、そもそものニンテンドーDS自体の凄さは、外せないですよね。
そもそも、実は自分は昨年12月の段階ではゲーム中毒が再発してしまうことを恐れて、どうぶつの森ブームから一生懸命目をつぶっていたのが事実。
それが一転、正月にニンテンドーDSを買ってみようと思ったきっかけとなった記事が、こちらのCNETの年末の記事。
「まさにミリオンセラー連発」–任天堂岩田社長が語るニンテンドーDS戦略 – CNET Japan
岩田氏はまずニンテンドーDS発売の理由について、ヘビーユーザー以外の「ゲーム離れ」が進んでいることから、年齢や性別を問わずに誰もが利用できるゲーム機を開発するというコンセプトがあったことを語った。
ニンテンドーDSを購入して1ヶ月がたった今となっては、そのコンセプトは改めて良く理解できます。
大学、社会人といろんなゲームをやり倒してきた自分ですが、良くゲームの話をしているときに話題になったのが「最近は面白いゲームが少なくなった」と言う話。
ドラクエやファイナルファンタジーと言った定番ゲームは数を重ねてはいるものの、ヒットするゲームは大抵、昔流行ったゲームの焼き直し。
たしかに画像は綺麗になっていくんですが、物足りなさを感じていたのは事実です。
特に嫁さんをゲーム好きに洗脳しようと思ってゲームを探したときに改めて感じたのは、二人以上でプレイできるゲームの少なさ。
プレステのゲームって対戦以外はほとんど一人用のゲームなんですよね。
昔のファミコンってもう少しみんなでワイワイやれた感じがしたんですが、いまどきの子供は一人でゲームしてるんだなーとつくづく感じた瞬間でした。
こういう「ゲーム」って、もう完全に「ゲーマー」のためのゲームなんですよね。
毎日ゲームに時間をつぎ込むことができて、没頭できる人たちのためのゲーム。
一日中、ゲームをやっていても大丈夫な人のためのゲーム。
ゲーム会社の人たちも、主流のお客さんであるヘビーゲーマーがそういうゲームを求めているから当然そういうゲームを作り続けていたわけで。
そうこうしているうちに、いわゆるライトゲーマーとか、ゲームをほとんどしない人たちはゲームから離れてしまっていったような気がします。
ゲームのハードもどんどん性能がよくなって映像も綺麗になっていくものの、コストばっかりかかって儲からないし、ゲーム自体がなかなか売れなくなる。
結局、ゲーム業界を苦しくしてしまったのは、ゲーマー自身のせいだったのかもしれませんね。
顧客の声を聞いているうちに、いつの間にか市場のニーズを超えてしまっていたと言う意味では、イノベーションのジレンマに近い話かもしれませんが。
そんな中、ニンテンドーDSをやってみると、あらためてゲームやエンターテイメントというのは何なのかというのを考えさせられます。
「どうぶつの森」も、ゴールが決まってるいままでのゲームの定義からすると、実に不思議なゲームですし。
「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」は、言ってしまえば漢字や算数をやってるわけだし。
「英語漬け」は、文字通り英語のヒアリングテスト。
何故か勉強もゲームになるとこんなに楽しめてしまうと言うのも、おかしな話ですが。
何で今までゲームって言うのは、いわゆる「ゲーム」しかなかったんだろうと今更ながらに不思議に思ったり。
これならCNETの記事にあるように、「普段ゲームビジネスでターゲットとならなかった女性やシニアを含む「大人層」の市場を拡大した」というのも納得です。
そもそも、囲碁や将棋といい、古今東西、ゲームをするっていうのは子供や一部のゲーマーだけの楽しみでは無かったですもんね。
そういえば「ゲームを「勉強のため」と胸を張ってやれるようになる?」なんて記事を書いたのが昨年の6月でしたが、もうそういう時代がニンテンドーDSで来てしまったってことかもしれませんね。
なんにしても、勉強をしていると自分に言い訳(?)しながらゲームができるんだから、良い時代が来たものです。(とはいえ、脳トレとか本気で30分もやると、すぐに頭痛がしてくるんですが・・・)
「どうぶつの森」に見るブログの口コミ効果の凄さ
昨日、ブロガーのおねだりについて、自分で書いてはみたものの。
企業の担当者の立場であらためて考えると。
「そう言われても、実際にブログの口コミ効果の例とかなければ説得力がないなー」と言われちゃいますよね。
ということでちょっとブログクチコミの先端事例を調べてみました。
何と言っても、昨年末からブログ界を震撼(?)させているものと言えばこれですよね。
おいでよ どうぶつの森
何をかくそう、我が家にも先週末にとうとう登場してしまいまいました。
丁度年末に退職した嫁さんが昼間やっていて、私は夜に釣りをするという日々が始まっております。
と言う話は置いといて、ちょっと振り返ってみてみますと。
どうぶつの森が発売されたのは、昨年の11月23日。
発売から2日で25万本を売ったそうですから、そもそも口コミが無くても大ヒット商品なのが分かります。
そして11月24日に記念すべき、いしたにさんのこのエントリが登場します。
11月24日 「もう仕事なんかやめてどうぶつの森に行きたい」 (みたいもん!!)
このあと12月13日まで、どうぶつの森エバンジェリストと化した、いしたにさんの怒涛のどうぶつの森解説が始まるわけですが。
注目すべきは、この後の広がりです。
11月29日 事例1 あらやんの気ままなブログ 「DS買った」
「まわりで「どうぶつの森」がどうやら人気らしいことをしりなんだか欲しくなってつい衝動買い。」
12月2日 事例2 29man(ニクマン) 「動物の森ブラザーズ」
「あまりにもみんなが楽しそうに遊んでいるので僕もニンテンドーDS&動物の森を買う事にしました。」
12月5日 事例3 matsu-you’s eye!! 「どうぶつの森はじめました」
「ブロガー友達がみんなどうぶつの森にはまっていてすごく楽しそうなので、まつゆうも流行りに乗っかりました」
12月8日 事例4 小鳥ピヨピヨ 「リアルどうぶつの森」
「先日いしたにまさきさんがこのへんで死ぬほどうるさいので、ついやりたくなってしまい、とうとう「どうぶつの森」を買いました。」
12月12日 事例5 shuiro note 「どうぶつの森に愛とか恋について教えられる」
「kwmrさんが「コミュニケーションを仕事にしている人間は全員やるべきだ。」とまでおっしゃっていたため、水曜日に買ってきました。」
12月16日 事例6 いい感じ 「風邪、いやね…;近況報告」
「DS購入。森の住人となる。コミュニケーションに携わる仕事してる人の必修科目。」
12月18日 事例7 ガ島通信 「忘年会×2」
「「おいでよ どうぶつの森」(現在注文中!)」
12月19日 事例8 旅人未満BLOG 「だからどうぶつの森」
「しかし、今日はどうぶつの森。買ってしまいました。」
軽く調べてみただけでこれだけ出てくるんですから、すごいです。
さらには飲み会の2次会でニンテンドーDSの6色そろい踏みなんて状況ができる始末。
しかも、この波紋はブログ界だけにとどまらず、ついには、いしたにさんあの「R25」に登場してしまってます。
1月19日 事例9 R25.jp 「R25世代のオトコが『どうぶつの森』にハマる理由」
そんなこんなで、最終的に私も買ってしまったわけ(事例10)ですが。
驚くことに、これらの事例はあくまで「どうぶつの森を買って」かつ「ブログに書いた人」だけ。
これ以外にも、買ったけどブログに書いてない人や、それぞれのブログ記事を読んで買った人がいることを想像すると、この口コミの広がりたるや、きっと凄いですよね。
(そういえば、mixi株式会社のふぁるさんも、年末に買ったとか買わないとか・・・)
おまけに、影響された人の層が多様なのも、ブログの口コミならではの特徴でしょうか。
私のようにそもそもゲーム好きな人もいれば、ガ島通信の藤代さんなんて硬派な人まで購入してますし(理解できないとかぼやいてましたが)、女性も影響されてます。
さらに注目すべきはshuiro noteのshuさんのこのコメント。
仕事でゲーム機のチャネルマーケティングを担当したことはあったのでゲームはやったことがあるんだけど、実は人生の中で自分で買うのは初めて。debutですです。
つまり。
今までゲーム買ったことの無い人にまで買わせちゃったんですよ。
これはすごいことですよね。
この層にリーチするのは、ゲーム雑誌に広告打ったんじゃ不可能ですし、テレビコマーシャルでも無消費者層の購買意欲を喚起するのはなかなか難しいはずです。
ブログのバイラル効果、おそるべし、ですよね。
まぁ、
この口コミをひきおこした「どうぶつの森」自体が、すごいだけなんじゃないの?とか。
口コミのきっかけになってるのはブログの記事だけじゃなくて、飲み会なんじゃないの?とか。
ブログの口コミがすごいというよりも、ブロガーが周りに影響されやすいだけなんじゃないの?とか。
突込みどころは満載の事例ではあるんですが。
どうぶつの森につぐ第二のブログ口コミ成功事例を狙ってみたいと言う方は、一度「ONEDARI BOYS」で実験してみてはいかがでしょうか。
ブロガーのおねだりは、企業にとってお得な宣伝手段になるか?
最近は、ブログの急激な増加と共に、ブログを通じたクチコミが重視されてきていると言われていますが。
はたして、実際のところはどうなんでしょう。
今日も、口コミを統計グラフ化して表示してくれる「ブログクチコミサーチ」というサービスが開始されるなど、ブログのクチコミ効果に着目したサービスが増えてきている感じはあります。
ただ、周りの話を聞いている限り、ブログの口コミを見込んだマーケティング活動は、まだまだ日本では始まっていないようです。
Passion for the Futureの橋本さんには献本が結構あるらしい、とか、トップアフィリエイターには商品のプレゼントがあるらしい、なんて噂も聞きますが、それぐらいですよね。
そんな中、自分もヤフーラーメンさんのブロガー試食会に参加させていただいたりしましたが、やはりそれほどブロガーのレポートではインパクトが無かったようで、テレビには全く使ってもらえなかったり、なんて経験をしたこともありました。
しかし、そこはブロガー。転んでもタダでは起きないわけです。
さっそく、今回の反省を生かして「ONEDARI BOYS(おねだりボーイズ)」が結成されてしまいました。
最初はネタかと思ったんですが、なんとONEDARI BOYS(おねだりボーイズ)なるブログも立ち上がっていて、執筆用のアカウントの配付も終わって依頼受付用のmixiのコミュニティまで立ち上がっている手際のよさ。
このスピードの早さは恐ろしいです。
しかも、なんと既にオファー候補が来ているというじゃないですか。
これがブログ時代の口コミの早さってやつなのでしょうか。
確かに冷静に考えてみると。
企業の側からすれば、試供品を数個ブロガーに提供することで、もし口コミがバイラル的に発生するなら、実は中途半端に広告を打つよりもよっぽどコストパフォーマンスは良いかもしれません。
アフィリエイトの場合は、ブロガーが記事を書いてそれを読んだ人が購入等の行為を行うことで、ブロガーに金銭的な報酬が発生しますが。
それを逆転させて先にブロガーに商品を渡してしまって、その後の口コミや購入行為を狙うパターンですね。
いや、両方を組み合わせた方がより効果は高くなりそうですね。
とか何とか難しそうなことを書いてみましたが、要は私も「おねだりボーイズ」のメンバーになったので、宣伝です。
企業のマーケティング担当、広報担当の皆さん、ブロガーの口コミ効果のほどを実験してみませんか?
私はともかく、月間100万PV越えのネタフルのコグレさんを初め、どうぶつの森エバンジェリストから出会い系エバンジェリスト(?)まで、個性的なブロガーさんがずらっと揃っていますので、マジメにお得だと思いますよ。
ということで、問い合わせはmixiのコミュニティか、info at tokuriki.com (atを@に置き換えてください)まで。
さてさてどうなることやら・・・