GTD(Getting Things Done)と呼ばれるストレスフリーな仕事術を提案しているデビッド・アレン氏の本です。
百式の田口さんが原書を読んだ方が良いと指摘されているように、原書に比べると確かに日本語では読みづらい感じもするのですが、本屋でみかけたので購入してあらためて読んでみました。
著者が書いているように、「頭をからっぽにする」というのは非常に重要だと感じます。
個人的には二つ気になることがあるだけで、思考回路がそれぞれをぐるぐる回って偏頭痛を引起してしまうタイプなので、これまでもToDoは仕事・プライベート問わずに全てPIMに入力するなどして過ごしてきましたが。
あらためて体系だった手法を提示されると、気づかされることがたくさんあります。
ブログ上でも様々なまとめ記事がありますから、それを参考にするのも良いかもしれません。
カテゴリー: 読書メモ
民主化するイノベーションの時代 (エリック・フォン・ヒッペル)
昨年末に読んだのですが、なかなか興味深い本です。
クリステンセンのイノベーションのジレンマでは、「顧客の要求に細心の注意を払う会社ほど、急進的で破壊的なイノベーションを見逃しやすい」というテーマが上げられていましたが、それではどういったところからイノベーションを見つければいいのか?というのが疑問としてあげられます。
それをこの書籍では「リードユーザー」という先端顧客を定義することで、ユーザーが自ら起こすイノベーションに注目するように促しています。
確かにソフトウェア業界なんかの最近の動向を見ていると、こういった先端ユーザーのアイデアやパワーをいかに活かしていくかというのは非常に重要なポイントですね。
メーカーと顧客という分類だけでは収まりきらなくなってきているという指摘は確かに痛感します。
では、真に「破壊的なイノベーション」も本当にリードユーザーから生まれてくるのかと言われると、個人的にはちょっと腹におちきっていない感じもするのですが。
一つの視点として、重要な点を指摘してくれる書籍だと思います。
ブログ・オン・ビジネス(シックス・アパート株式会社)
Blog on Businessは、トップブログメーカーであるシックス・アパート株式会社が事例やノウハウをまとめている本です。
ビーコンの渡辺さんのブログ導入プロセスや、ブログの先行企業の事例が掲載されていて、会社にブログを導入試用かどうか悩んでいる人に最適な感じです。
ブログマニアとしては、齋藤さんが書いている第4章の「ブログことはじめ」が改めてブログの歴史が分かって面白かったです。
(特に、勝手にブログをコミュニケーションツールと決め付けていた自分の定義が、正しかったことが再確認できて自己満足にひたっていたり)
ブログとはなんぞやという話から、ブログマーケティングのコツ、他社事例など、「とにかく一冊で全部知りたい」という人にオススメの本ですね。
メディチ・インパクト (フランス・ヨハンソン)
クリステンセンのイノベーションのジレンマに出会ってから、「破壊的なイノベーションが重要なのはわかったんだけど、はたしてそういったイノベーションを引起すためには何が重要なんだろうか?」というのが個人的にずっとテーマだったりします。
このメディチ・インパクトは、そういうイノベーションへのヒントという意味では、去年読んだ本の中でも1番納得感のある一冊でした。
大阪駅で新幹線の待ち時間にやることが無かったので入った本屋で、帯のクリステンセンの名前につられて手に取っただけなのですが、そのタイトルや表紙とは全く異なった内容でした。
特に印象に残っているのは、「交差点」の重要さと、「イノベーターは成功したから多くを生み出すのではなく、多くを生み出すから成功したのだ」という一文。
考えに考え抜いた結果ネガティブ要素に気をとられてあまり実行に移さないよりは、とにかく実行してみる方が実は確率が高いのではないかというのを、改めて考えさせられる一冊です。
(とはいえ、何も考えずに試してみれば良いという話ではありませんが)