昨年、タカヒロさんに読んだ方が良いよと教えられて読んだ本です。
コトラーと言えば、まさにマーケティングの権化みたいな人ですが、この人の凄いのはやはり時代に合わせて理論をちゃんと進化させてくるところですね。
大昔にマーケティング・マネジメントを買った時にはその分厚さに圧倒されましたが、この本は内容もコンパクトで読みやすいです。
どうしてもいわゆる「マーケティング」というとこの本の中で定義されているバーティカル・マーケティング的なコンセプトになってしまいがちですが、この本で書かれているラテラル・マーケティング的なアプローチの重要性が上がってきていることを痛感します。
個人的な印象としてはブルーオーシャン戦略と似たようなコンセプトを感じましたが、そういう時代になってきているということかもしれません。
マーケティング関係の仕事をしている人にはお勧めです。
カテゴリー: 読書メモ
ゲリラ・マーケティング (ジェイ・C. レビンソン)
パーソナルブランディング (ピーター・モントヤ)
昨年、ブログをパーソナルブランディングのツールと使っているという発言をよく耳にしたので、ちょっと気になって買ってみました。
書籍自体は完全に独立して事業を行っている個人事業主向けの本ですが、その姿勢自体はこれからの企業人にも参考になる部分が多々あると思います。
ちなみに気になったのは書籍の中盤に出てくる「認知度が能力より重要」という発言。
著者自身「これはプロの人たちの怒りを買うだろうが、真実なのである」と念押しをしていますが、確かに、実は実力があるのに以外に知られていない人と、知られているために実力以上に大きく扱われている人というのはよくある話です。
当然、実力以上の下駄をはいていると、いつか足元をすくわれることになるなるんだと思いますが、実力があっても認知されなければ意味がないわけで。
ただ、自分をどれぐらいの実力の人間と位置づけて認知してもらうかというのは、なかなか難しい問題だと思います。
RSSマーケティングガイド 動き始めたWeb2.0ビジネス
RSSに関連して広告やモバイルからWeb2.0まで多面的にカバーしているお得な本です。
各章を分野別の専門企業の方が書かれているので、一冊でRSSについて知りたいという人にはとても良い本だと思います。
個人的に興味深かったのはブログトラフィックのバリューチェーン。
RSS購読者を増やすことが結果的に、それ以上のトラフィックを呼び込む余地を生むというのが改めて系統だって理解することができ興味深いです。
これまでのウェブサイトに比べて、ブログの口コミ効果がより大きいような印象を受けるのは、やはりこのRSSの仕組みが外せないと改めて感じます。
RSSというキーワードが、何となく分かっているようで良く分からないという方にお勧めの本です。
一瞬で信じこませる話術コールドリーディング (石井 裕之)
ポッドキャスティング入門
個人的には実はポッドキャスティングは日本で普及するかどうか微妙だなーと思っている節がありました。
というのも、音声コンテンツの重要な利用シーンである「車の中」というのが米国に比べると日本は圧倒的に少ないと思っているからです。
でも、ちょっとこの本を読んでイメージが変わりました。
音声コンテンツの作成もソフトウェアが充実してくれば、個人でも手軽にできるようになるわけですし、面白いコンテンツがでてくれば聞く人も増えるかも知れません。
ブログが出てきた当時も、素人が書いた日記なんて誰も読まないとか、同じようなことが言われていたのも事実ですし。
おまけに、良く考えたら、ビデオもポッドキャスティングで同じようにやれてしまうんですよね。
そう考えると、短めの音声ファイルとか映像ファイルって、電車の中での時間つぶしには丁度良いコンテンツのような気がしてきます。
今年は日本でも、個人発の音声・映像コンテンツ元年になりそうな気がしてきました。
今度、自分でもやってみようかな・・・