今年のヒット3商品の共通点は「消費者の可視化」 を日経MJに寄稿しました。

 本日、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は先日発表された日経トレンディのヒット商品ランキングの傾向から消費者の「顔出し」について取り上げてみました。
 個人的には日本ではユーザーがオンライン上で顔出しをするのはそんなに増えないかなと悲観的に考えていたんですが、意外に若い世代を中心に着実に増えているのが興味深い現象だなと思っています。
 とはいえ、海外ほど「セルフィー」や「自撮り」がめっちゃ流行るにはまだ時間がかかると思うんですが、少なくとも自分が歳をとったんだなということを再確認する今日この頃です。
今年のヒット3商品の共通点は「消費者の可視化」


今年も「日経トレンディ」が「ヒット商品ベスト30」を発表した。2014年のヒット商品1位は老若男女が文句なしに認めるであろう「アナと雪の女王」(アナ雪)。2位は小学生を中心にポケットモンスターを超える盛り上がりを見せた「妖怪ウォッチ」。そして3位はユニバーサルスタジオジャパン(USJ、大阪市)に開業した「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」だった。
13年のトップ3が「コンビニコーヒー」「パズル&ドラゴンズ」「アベノミクス消費」、12年が「東京スカイツリー」「LINE」「国内線LCC(格安航空会社)」だったことを振り返ると、今年がキャラクターものの当たり年だったことがよく分かる。
続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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「騙された気分」にさせないネイティブアドのポイントとは を宣伝会議に寄稿しました。

今月号の宣伝会議さんはネイティブアド特集なんですが、そちらの特集の最後に「騙された気分にさせないネイティブアドのポイントとは」という記事を寄稿させていただきました。
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コラムの中では下記の3点を守るべきポイントとして提示させていただきました。
(1)広告であることを明示する
(2)コンテンツとして機能する
(3)ユーザーの期待する動作をする
業界の方であれば、あまりに当たり前すぎる話だとは思うのですが、多くのネイティブ広告が意外なほどにこの基本として守るべきポイントからずれてしまっているのが残念だなとつくづく思っていたのもあり、素直に思ったままの内容をまとめさせていただきました。
詳しい方にはあまり参考にならないかもしれませんが、良ければ是非ご覧いただきフィードバックいただければ幸いです。
なお、宣伝会議の購読者の方であればウェブでも読むことができますのでこちらをどうぞ。
「騙された気分」にさせないネイティブアドのポイントとは
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なんでソーシャルメディア活用支援会社の社長だった私が、さとなおオープンラボで1から学び直していたのかという裏話。

 先週金曜日に、さとなおオープンラボの三期生の募集が始まったようです。
さとなおオープンラボ、3期生を募集します!
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 Facebook等では何度か書いていたんですが、すっかりブログではカミングアウト(?)し忘れていたので、この機会に遅ればせながらカミングアウトさせて頂くと。
 実は私は、このさとなおオープンラボの一期生として参加させて頂いてました。
 
 さとなおオープンラボを簡単に説明すると、「明日の広告」や「明日のコミュニケーション」などの著書でも有名なさとなおさんが、元々電通社内で運営されていたラボ。それが電通から独立された後に昨年から私塾として復活運営されている勉強会です。
 さとなおさんのブログで「電通との契約が終了しました & ラボやります」という記事で最初にラボ公募が告知されたのが2013年の5月。
 
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「対象は若手を考えていますが(20代〜30代)、実は40歳以上限定で「なんだか最近若いヤツらについていけないけど、元々のポテンシャルからしてオレだってまだまだ余裕で追いつき追い越してやるぜ」的な私塾もありかもと考えています。ソーシャルメディアなどに拒否感やモヤモヤ感がある方々にキャッチアップしていただき、若手を追い越すくらいな気持ちで学び合う会。
余裕があったら両方やってみたいところですが・・・ご意見やご希望などありましたらお寄せください。」
 と書いてあったので、記事を読んで速攻でさとなおさんに、「若手の枠でも40歳以上の枠でも、どちらでも良いからとにかく参加したい」という趣旨のメッセージを送りました。
 過去にさとなおさんの本とかで、電通のラボの話を何度か目にしたことがあって、ずっと羨ましいなぁと思っていたのもあるんですよね。
 で、実は
「ご無沙汰しています。
というか(絶句)。やめてくださいww キャッチアップしてない人が対象になると思います。」
 と、さとなおさんに速攻で断られてます(苦笑)

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キラー・クエスチョン 常識の壁を超え、イノベーションを生み出す質問のシステム (フィル・マッキニー)

4484131161 「キラークエスチョン」は、副題にあるようにイノベーションを生み出すための質問の仕組みについて考察されている書籍です。
 献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この書籍は、元ヒューレット・パッカードでパーソナル・システムズ・グループのCTOだったフィル・マッキニーという方が書かれた本で、彼の質問を軸にした「アイデア開発実行システム」が紹介されています。
 良い経営者やリーダーは部下への質問の仕方が上手いという話は良く聞きますが、この本ではイノベーションを生み出すための質問のメソッドが丁寧に紹介されています。
 イノベーションを生み出すという行為は、アイデアマンが突然思いつくというイメージを持つ人は少なくないと思いますが、正しい質問を重ねていくことで議論の過程からイノベーションを生み出すというアプローチはなかなか興味深いです。
 自分はアイデアマンじゃないからイノベーションが生み出せないと思いこんでいる人には参考になる点がある本だと思います。
 「イノベーションのジレンマ」や「ブルー・オーシャン戦略」を合わせて読むのもお勧めです。
【読書メモ】
■良い質問はふたつのカテゴリーに分類される
・事実を確認するための質問
・調査を伴う質問
■ソクラテス・メソッド
 教師が畳みかけてくる質問に生徒が答え続けるうちに、持論の正しさが脅かされていくメソッド

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複数アプリ、横串でつなぐ KDDI連合起爆剤に を日経MJに寄稿しました。

 本日、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は先日発表されたKDDIのシンドットアライアンスを取り上げてみました。
 私自身もNTT出身と言うこともあり、ちょっとバイアスが入ってしまうのですが、通信会社の存在意義が土管化してしまいがちな昨今のウェブ・スマホ環境において、今回のKDDIのポジション取りはスマホ時代の通信会社の役割として面白いアプローチだなと感じています。
 今後、他の通信会社がどう反応するのかも注目したいです。
複数アプリ、横串でつなぐ KDDI連合起爆剤に


 10月16日、KDDI(au)とインターネット関連企業11社が共同発表したニュースが業界で大いに話題となった。「Syn.(シンドット)アライアンス」と命名されたその新連合は、合算で月間4千万人以上の利用者をつなぐ、スマートフォン(スマホ)向けアプリのネットワーク化ともいえる取り組みだ。
 スマホアプリはこれまで、1つの目的に1つのアプリというのが基本形だった。パソコンではグーグルやヤフーなどがメール、カレンダー、地図、ニュースなど複数のサービスを提供。ウェブ上では各機能がワンクリックでつながり、強い相乗効果を生んでいた。だがスマホでは、こうした大手のサービスでさえ機能ごとにアプリを1つずつ用意し、利用者にダウンロードしてもらう構造がずっと続いてきた。
続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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Yahooスマホガイドの悪質バイラルメディア追及レポートが凄すぎて、もはや日本では誰も自らを「バイラルメディア」と名乗らなくなりそうな件について

 なんか、Yahooスマホガイドって、初心者向けスマホ解説サイトなのかなと思い込んでたんですが、実は違法コピペ糾弾サイトだったんですね。 
 という印象を持つぐらい、ハードな訴訟体験レポートがYahooスマホガイドに上がって話題になってます。
悪質バイラルメディアにはどう対処すべき? BUZZNEWSをフルボッコにしてみた – Yahoo!スマホガイド
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 まだ読んでない人はとにかく是非読んでください。凄い記事です。
 これぞ真のジャーナリスト。
 めちゃめちゃ大作です。 
 おまけに、この記事が上がったのは昨日だというのに、もう今日の夕方には執筆者のヨッピーさんのインタビューつきの記事がねとらぼに掲載されるというスピード感。
ヨッピーさんインタビュー:BUZZNEWSが記事の盗用で謝罪、和解金支払いへ バイラルメディアを追い詰めたライターの執念と戦略 (2/2) – ねとらぼ
 なんでも、ねとらぼの記者の方に9月頃から事前に話を共有されていたようですから準備が良すぎます。本当に本気で怒ってたんでしょうね。
 実際問題、日本では昔から違法コピペ問題は、SEO目的のコピーサイトとか、2チャンネルまとめブログとか、いろんなところで話題になってきたんですが、あまり一般の人の目につくことはありませんでした。ただ、それが悪質なバイラルメディアの乱立によって、この手の話題がソーシャルメディア経由で多くの人の目につくようになり、いよいよ臨界点に来ている印象です。
 この手の話は、訴訟社会のアメリカだと、とっくの昔に訴訟沙汰が大量に出ていたのかもしれませんが、日本だとやっぱり面倒だから誰も訴えようとしないんですよね。
 それをこれだけの時間と手間をかけて和解金支払いの実績まで作ったヨッピーさんには本当に心からお疲れさまでした、と拍手を送りたいです。
 これによって、違法コピペは訴訟で負けて金を払う羽目になる(実際には和解ですが)という前例が作られたわけで、この意義は非常に大きいと思います。

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