弾言 (小飼 弾)

4757215339 「弾言」は、404 Blog Not Foundでお馴染みの小飼 弾さんの書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 小飼さんの思考回路が赤裸々に書かれてますので、普段くよくよ悩みがちという方には刺激になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■カネ以上に時間を節約すべし
■本だけを読んでいても、本を読んだことにはなりません。
 大事なのは自分なりに咀嚼して実践してみること
■従来:業界のアウトプット=Σ(業界に属する人間)
 現在:業界のアウトプット=max(業界に属する人間)
 
■Winner is all
■自分が勝てないゲームには、観客として参加すればいい
 勝者に「マケ」させる
■ベーシック・インカム (負の所得税)
 国民であれば一定金額の支給を国から「無条件に」「個人が」受けられる
■世界のトレンドは「カネ≒モノ」から「カネ≒ヒト」へ向かっている

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90日変革モデル (ベナム・タブリージ)

4798115274 「90日変革モデル」は、タイトル通り90日間で組織の変革を目指す手法を紹介している書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 変革の必要性は感じているのだが、なかなか行動に移せていないという方には、参考になる点が多い本だと思います。
【読書メモ】
■成功した変革の重要な要因
・包括性:企業をあらゆる観点から分析
・統合性:組織内の壁を越えた相乗効果をうまく活用
・迅速性:すべての取り組みを同時並行で行う
・コミットメント:上層部のコミットメントは絶対に欠かすことができない
■90日変革モデルの3つのフェーズ
・フェーズ1:診断   (30日)
・フェーズ2:未来を描く(30日)
・フェーズ3:準備をする(30日)
・変革の実施 (6~12ヶ月)
■90日変革モデルのポイント
・参加型であること
・統合的であること
・迅速であること
■変革のステップ
 変革リーダー選出前
・変革の必要性を認識する
・変革リーダーを選出する
 変革リーダー選出後
・問題の原因を調査する
・切迫感を行き渡らせる
・戦略的で、モチベーションを高めるようなビジョンを作成する
・強力支援チームを結成する
・早い段階で成果を上げる
・クロスファンクショナルチームを結成する

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次世代マーケティングプラットフォーム (湯川 鶴章)

4797348844 「次世代マーケティングプラットフォーム」は、湯川鶴章のIT潮流の湯川鶴章さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 広告やメディアの未来がテクノロジーによってどう変わってくるのか気になるという方には、ヒントになる点が多い本だと思います。
【読書メモ】
■技術革新は周辺のグレーな領域で起こる。
 コアな領域とグレーな領域を合わせると、技術革新の結果、市場は大きく拡大する。ただコアな領域の製品、サービスは、グレーな領域の製品、サービスと比べて少なくとも相対的に地位を低下させるだろう。
■テレビCMが崩壊されると予想される時期に関しての3つの意見
・デジタルネイティブが広告主企業の中で決裁権を持つようになる時期
・効果測定が可能なネット広告に広告主が慣れてくるとき
・2011年の情報通信法の施行でテレビ業界の構造が激変するとき
■「広告を多くの人に見てもらうこと」よりも、「広告を情報として必要とする人々に確実に届けること」のほうが、より重要なのではないだろうか
・広告とは「明示された送り手が、情報活動として、呼びかけたい対象に、有料で行うコミュニケーション」(日本広告業協会試案、1993年)
・Googleにおける広告ビジネスとは「『広告=情報』と再度捉え直し、『整理』を行うこと」(高広伯彦、次世代広告テクノロジー)
■360度マーケティング
 テレビなどの従来型メディアだけではなく、自社サイトやブログなどのパソコン向けウェブサイト、携帯電話、デジタルサイネージなど、あらゆる機器、メディアを通じて、消費者に接するべきだという考え方
■マーケティング部署の役割の多くがコンピュータに取って代わられる傾向にある。
 重要なのは「プレゼンスを常に保つ」ということ。
 この方法で構築したブランドは「放送で構築したブランドに取って代わる」
 (レジス・マッケンナ 「Total Access」)
■マーケティングプラットフォーム
 複数社のシステムやデータを連係させることによって、三河屋さん的顧客対応システムを構築できるような共通基盤
■Bazaarvoice
 ユーザーに代わってユーザーコミュニティを運営しクチコミマーケティング支援を行う専門業者
■すべてのメディアはターゲットメディアに向かう。そして、ユーザーが参加できるコミュニティづくりがメディアの重要な役割になる。
■メディア企業がやらないのなら、広告主企業が自分たちでコミュニティを作るだけのことである。

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プロ直伝のデジカメワザ (瀬川 陣市)

4798117498 「プロ直伝のデジカメワザ」は、プロカメラマンの瀬川 陣市さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 どうも写真が上手くならないなーと悩んでいる方には、参考になる点が多い書籍だと思います。
【読書メモ】
■写真は2つの要素からできている
・技術(ハード) カメラ機材、撮影技術
・コンセプト(ソフト) 撮影主旨
■配置、スペース、ラインの3つが構図を作る
■三分割ルール
 画面の縦横を三等分する線を引くと、4つの点ができます。この点のどこかに、ポイントとなる被写体を配置するとバランスがとれる、というものです。
■シズル感を出すとは、飲食物の臨場感を表現することです。
 ・ウェット感を作り出す
 ・ライティングで化学反応を起こす
■マクロ機能を使うと、1センチ~数センチの距離まで、被写体に近づいてもピント合わせが可能です。
■夕日をそのままオート露出で撮影した場合、見た目とまったく同じ状態で撮影できることはなく、たいていは暗い写真に仕上がってしまいます。
 夕日を撮影するには、明るさの調整が必要です。その機能が、露出補正です。
■紅葉の撮影でもっともポイントとなるのは、葉の色です。葉の色を美しく出したいときには、色の濃さの調整をするので、明るさを加減する露出補正を使います。
■海の撮影において気をつけることは、海面が太陽の光を反射することです。光を強く反射している海面を中心に撮影するなら、画面が暗くならないよう、露出補正をプラスに設定します。
■希望通りの明るさに仕上げるには、撮影時は露出補正で、撮影後は画像編集ソフトを使って調整していきます。

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あなたは、なぜ「自分に似た人」を探すのか (宮城美幸)

4062725320 「あなたは、なぜ「自分に似た人」を探すのか」は、電通総研消費者研究センターでスーパーバイザーをされている宮城美幸さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 いわゆるインフルエンサーマーケティングとは違うクチコミの可能性を感じている人には、参考になる点が多い書籍だと思います。
【読書メモ】
■共振現象の背景
・「自分探し」から「共通性探し」へ
・ネットや携帯が人々のつながりを加速
・感情の質変化
・社会の情動化
■モノ消費型社会からつながり消費型社会
■私こだわり型消費者:人からの影響はあまり受けずに、クチコミ発信はする
 鏡衆(共振型消費者):人からの影響も受けクチコミ発信もする
 
■「こだわり文脈」から「文脈置換」へ
 鏡衆は、こだわり層の間でプチヒットしている商品や現象を自分なりに体験してみて、それに自分の共感などいろいろな思い(情動)も上乗せして、周囲にクチコミやネットコミで伝えていく。
■少数のインフルエンサーよりも、人に影響されやすい一般大衆がいかにお互いに影響を与え合っているか、ということの方が重要だ」(ダンカン・ワッツ)
■ブログやインターネット、携帯メールの登場で”情報の再消費”がさかんになっている
 楽しいと思った話題は、二度、三度と楽しむ。
■消費の活性を促す7つの手法
・消費者発の物語を吸い上げる
・時代に合わせて価値をシフト
・具体的に実感できるカタチで価値を投影
・”群れ”を形成する
・価値のコラボレーション、有機的結合
・ネタ消費に着目する
・新しい価値基準をつくる
■新しいタイプの”みんなコミュニケーション”
 共同創造型のアクションが大事になってきている。

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影響力の武器 (ロバート・B・チャルディーニ)

4414304164 「影響力の武器」はタイトル通り、影響力の行使の考え方について考察されている本です。
 Heartlogicの小林さんが紹介されていたのが気になって、ずいぶん前に買って読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ちょっと分厚い本なので読むのは大変ですが、交渉毎に関わるすべての人に参考になると思いますし、特に、どうも交渉毎でうまく丸め込まれている気がするという方には、参考になる点が多い本だと思います。
【読書メモ】
■人間は手っ取り早い方法に賭ける
 「高価なもの=良いもの」という標準的な原理、つまりステレオタイプを用いる
■知覚のコントラストの原理
「スーツを買う目的で洋品店に来た人でも、スーツを買う前よりも、買ったあとに小物類を見た方が、必ずといっていいほど多くの金を支払う」(販売における説得と動機づけの新しい心理学)
■返報性のルール
 親切や贈り物、招待などを受けると、そうした恩恵を与えてくれた人に対して将来お返しをせずにはいられない気持ちになる
■「拒否したら譲歩」法:大きな要求のあとに小さな要求を出す
 
■コミットメントと一貫性
 ひとたび決定を下したり、ある立場を取ると、そのコミットメントと一貫した行動を取るように、個人的にも対人的にも圧力がかかります。
■「変更がありましたらご連絡ください」と言うことをやめ、「変更がありましたらご連絡いただけますか?」と相手に尋ね、答えを待つようにさせた。この結果店に現われない予約客の割合はすぐに30%から10%に減った
■承諾誘導 「ローボール・テクニック」
・喜んで買うという決定を誘い出すための有利な条件を提示
・決定がなされてから契約が完了するまでの間に、有利な購買条件を巧みに取り除く
■社会的証明の原理
 それを正しいと思う人が多ければ多いほど、人はその考えを正しいと見ることになる。
■自殺記事の後に、模倣自殺により事故が増加する
 一面の自殺報道の後に起こった事故の場合、死亡するまでの時間が通常の4分の1と早いものだった
■好意の悪用 「エンドレス・チェーン」
 客がひとたびその品物を好きだと言えば、今度は、その品物について同じように詳しく知りたいと思っている友人の名前を教えるように言われる。
■ジグソー技法
 生徒をいくつかの協力チームに分け、それぞれの生徒には試験に合格するのに必要な情報の一部分しか与えない。良い成績を取るためには、一人一人が他の全ての人を必要とする。
■詐欺の名人が活用する権威
・肩書き
・服装
・装飾品
■返報性と信頼できる権威者の組み合わせ
 自分の経済的利益に反して、相手に有利な情報を提供しているように見せかける。
■希少性の原理
 手に入りにくくなるとその機会がより貴重なものに思えてくる
■前から希少であったものよりも、新たに手に入りにくくなったものを望ましいと見なすようになる
 子どもたちにとっては、一度も所有したことのない権利を欠くというのではなく、すでにもっている権利を失うことになるため。間食をある程度ゆるすと、間食をしてはいけないというルールを後になって強制するのは非常に困難かつ危険をはらんだものになる。 
■希少性と競合性が組み合わさった呪わしい状況
 希少な資源をめぐって競争するという状況に特に用心する必要がある

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