「宣伝費をネット広報にまわせ」は、「次世代マーケティングプラットフォーム」の執筆をされた湯川鶴章さんや江戸川大学の濱田さんを始め、News2u社長の神原さん、ネットイヤー社長の石黒さんなど、そうそうたるメンバーの共著で書かれたPRについての書籍です。
最近、ネットを活用したPRにますます興味が湧いているのもあり、この本も購入して読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
「戦略PR」や「マーケティングとPRの実践ネット戦略」などに比べると、比較的基本的な内容が中心になりますが、著者毎に立ち位置の異なる視点で広報をめぐるポイントについて書かれているので、ネット広報の可能性が良くわからないと言う方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「コミュニケーションというものは、宣伝部長や広報部長に任せるにはあまりに重要すぎる仕事だ」
■情報爆発
・国民の「消費情報量」は10年間で64倍に
・情報を送り届けるためのコンテンツを作る「原発信情報量」は118倍に
・われわれがアクセスできる「選択可能情報量」は532倍に
(平成18年版情報流通センサス調査(総務省))
■真のワン・ツー・ワン・マーケティング
何より大事なのは、企業側こそ「ワン」となり、企業全体で顧客に対応すること
「広報」「広告」「マーケティング」と、部署や役割を分断させている場合ではない。
■検索結果ブランディング(検索結果によるブランドの構築)
広告とニュースリリースの両方の利点を活かして、検索結果の「面」の戦略をつくっていく。
■開発から宣伝、営業、販売、サポートとあらゆる段階に一般の消費者が参加する時代
企業はファンサイトを積極的に支援していくべき
使う人、買う人が、つくること、売ることに大いにものを言い始めた。
■ソーシャルメディアに関する3つの根源的欲求
「表現したい」
「評価されたい」
「つながりたい」
宣伝費をネット広報にまわせ―戦略的マーケティングのすすめ 濱田 逸郎 時事通信出版局 2008-12-24 by G-Tools |