「シェアードビジョン(SHARED VISION)」は、電通の廣田周作さんが書かれた書籍です。
さとなおオープンラボで課題図書になっていたので買って読んでいたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
タイトルになっているシェアードビジョン(SHARED VISION)」は「皆で創りたいこと」「皆で創る理想の姿」
ソーシャルメディア時代のコミュニケーションデザインについて考察されている本であり、ソーシャルメディア時代のコミュニケーションにおいては、小手先のコミュニケーションテクニックよりも、ますます企業のビジョン、シェアードビジョンが重要になっていると言うことを説いている本です。
私自身もブロガーイベントの心構えを企業担当者の方に説明するときに、製品の特徴からでは無くまず企業のビジョンを語って下さい、とお願いし続けてはや7年ぐらいがたっていますが。
人間と人間とのコミュニケーションだからこそ、実は相手が何を目指しているのか、というのが最も重要な差異になってきている気がします。
一歩引いた視点でソーシャルメディア活用を考えたい方には参考になる点がある本だと思います。
「明日のコミュニケーション」や「コミュニケーションをデザインするための本」、「マーケティング3.0」を合わせて読むのもお薦めです。
【読書メモ】
■「シェアードビジョン」は「皆で創りたいこと」「皆で創る理想の姿」
■SNS自体が何かを変えているというよりも、SNSは「もともとあった人と人とのコミュニケーションを、より見えやすくしつつ、拡張している」と理解した方が良いかもしれません。
■ソーシャルメディアによるコミュニケーションの変化の5つのポイント
・情報の起点が人へ
・生活者が企業活動に関与
・コミュニケーション志向のコンテンツ消費
・リアルなソーシャルグラフ・インタレストグラフの可視化
・企業の振る舞いの透明化
■企業と生活者を結ぶのはシェアードビジョン
事前準備には
・シェアードビジョン
・ターゲット選択
・戦略
・目標
・成長ストーリー
が必要
■ソーシャルメディアの具体的なチェックポイント
・ファン数、フォロワー数の進捗
・エンゲージメント率
・反応の良かった投稿の把握
・特にコアなファン自身のアカウントの把握
■これからの個に求められる5つのこと
・ヴィジョンを持つこと
・自分の個性を積極的に出すこと
・テクノロジーを理解すること
・マーケティングの視点を持つこと
・専門性を深めること
SHARED VISION 廣田 周作 宣伝会議 2013-06-04 by G-Tools |