「脱社畜の働き方」は、脱社畜ブログで有名な日野瑛太郎さんが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
脱社畜ブログというと、ツイッター上で記事が話題になっていることも多いので、ご存じの方も多いんじゃないかと思いますし。
すでに2冊目の本も出て話題になっているようなので、ご紹介が遅くて恐縮なのですが(汗)
個人的には開設して5ヶ月で月間50万PVを突破したという逸話にちょっと驚きました。
有名ブログのほとんどは昔から書いている人が中心で、後発ブログはなかなか知名度が上がらないなんて愚痴を聞くことも良くありますが、実は脱社畜ブログみたいに後発でも有名ブログになっているケースって実は結構あるんですよね。
脱社畜ブログを始めたきっかけが「ニートの歩き方」を読んだからというのも、なかなか感慨深い逸話です。
脱社畜というタイトルから、いわゆるノマド礼賛とか転職奨励本と勘違いする方も多いかもしれませんが、実は「会社で働くのが嫌でつらいという人に対して、直ちに辞めて起業するなりフリーになるなりして生きていくのがいい、とアドバイスをすることは差し控えたいと僕は思っている。」と語っているなど、バランスの取れた本ですので、会社の壁にぶつかって悩んでいる方には参考になる点がある本だと思います。
「ハイ・コンセプト」や「仕事するのにオフィスはいらない」と合わせて読むのもお薦めです。
【読書メモ】
■脱社畜ブログ
開設して5ヶ月後にはアクセス数が月間50万PVぐらいのちょっとした有名ブログになってしまった。
■脱社畜の二段階
・精神的脱社畜:会社を絶対視しない考え方が身についた状態のこと
・経済的脱社畜:会社に頼らなくてもよいだけの経済的基盤を確立
■社畜の思考法:社会人としての自覚に欠ける行動は慎むように気をつける
脱社畜の思考法:社会人という言葉が出てきたら鵜呑みにせずに社畜に置き換え警戒する
■社畜の思考法:人生の中心にあるのは仕事である
脱社畜の思考法:仕事は人生のほんの一部にすぎない
■ニートの歩き方には、「どんなマイノリティな思想でも、ネットで情報発信をしていれば仲間が見つけられる」というようなことが書いてあって、それなら僕もネットで情報発信でもはじめてよう、という気になった
■会社で働くのが嫌でつらいという人に対して、直ちに辞めて起業するなりフリーになるなりして生きていくのがいい、とアドバイスをすることは差し控えたいと僕は思っている。
■「いずれは独立したい」とか、そういうふうに考えている人たちに僕がお薦めしたいと思っているのは、プライベートプロジェクトをはじめることだ。
■プライベートプロジェクトを成功に導くコツがあるとしたら、それは非常にシンプルなものだ。プロジェクトを「やめない」ことである。
脱社畜の働き方~会社に人生を支配されない34の思考法 日野 瑛太郎 技術評論社 2013-09-07 by G-Tools |