今年から2年間、政府広報アドバイザーをさせて頂くことになりました。

 ブログで書くとちょっと大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、このたび政府広報アドバイザーをさせて頂くことになりましたので、こちらでも情報開示させて頂きます。
 政府広報というと、一見政治的な話題に首を突っ込むのかと勘違いされてしまうかもしれませんが、あくまで今回ご依頼頂いた主語は政党や政治家ではなく「内閣府」。
 政治ではなく行政側の依頼になります。
 今回依頼を頂いた役割として依頼文に書いてある主な項目は以下の二つ
○政府広報アドバイザーとして、実施した政府広報について定期的にご意見をお伺いしたり、評価をいただきます。
○政府広報室や内閣広報室の職員を対象とした広報・宣伝に関する勉強会で、お話を頂きます。
 なんだか、これだけ読むと本当に畏れ多い感じですよね・・・
 当然、AMNの社長をやりながらのアドバイザー業務ですから、フルタイムでコミットするわけではなく、本当にたまにアドバイザー活動に参加させて頂く程度になってしまうわけで。
 本業もまだまだの現段階で、政府広報のアドバイザーなんておそれ多いですし、お断りしようという気持ちにも何度もなったのですが。

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「来年流行するソーシャルメディアなど何でもいい」と言えるワケ を日経ビジネス・オンラインに投稿しました。

nbo_logo_leaf.gif 日経ビジネスオンラインで連載を行っているコラム「企業と顧客を結ぶソーシャルメディア」に新しいコラムを書きました。
 今回は、来年流行るソーシャルメディアは何ですか?という最近よく聞かれる質問に対する回答として書いています。
(まさかGoogle+がAKB48とあんな企画を始めるとは思ってなかったので、ちょっぴり焦ってますが(笑))
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
「来年流行するソーシャルメディアなど何でもいい」と言えるワケ
「東日本大震災やタイの洪水など、非常に残念な形で私たちの記憶に残る年になるであろう2011年もいよいよ残りわずかとなってきました。
 私が携わっている「ソーシャルメディアを活用したマーケティング」でも、今年はFacebookページを開設する企業が急増し、震災を通じてマイクロブログサービス「Twitter」が政府や官公庁において情報配信インフラとして使われるようになりました。1年前とはかなり環境が変わった印象があります。」
※このコラムでは、カンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめている話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングの事例を分析する形で書いていければと思っています。
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ソーシャルメディア進化論(武田隆)を読むと、ソーシャルメディアによる価値観の逆転は、ツイッターやFacebookがもたらしてるのではなく、もっと根源的なところから始まっていたと実感できると思います。

4478016313 「ソーシャルメディア進化論」は、タイトル通りソーシャルメディアの進化について考察している書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ソーシャルメディア進化論というタイトルは一見大げさに見えるかもしれませんが、書籍を読むと分かるように、この本の著者である武田隆さんは、実は日本ですでに15年もの間、現在「ソーシャルメディア」と定義されるようになったオンライン上の利用者によるコミュニケーションと向き合ってきた方です。
 この本も一般的なソーシャルメディア本に見られるようなソーシャルメディア活用のノウハウや、現象をまとめたものではなく、15年間の考察をまとめたまさに進化論というべき内容になっています。
 正直、哲学書や心理学の本と言った方が印象としては近いかもしれません。
 今でこそ、この領域は「ソーシャルメディア」という言葉で大きく定義されるようになりましたが、実はオンライン上での企業と利用者のコミュニケーションの可能性というのは最近始まったことではなく、95年頃にインターネットが普及し始めてから、様々な人が追求し始めていた現象でした。
 このソーシャルメディア進化論を読むと、インターネットの黎明期に言われていた可能性が、ようやく最近のツイッターやFacebookなどの狭い意味での「ソーシャルメディア」の普及により、より具体的になりつつあるだけかもしれない、という感覚を受けると思います。
 現在のソーシャルメディアブームを一歩引いて俯瞰的に考えたい方には参考になる点が多々ある本だと思います。
 
 「グランズウェル (シャーリーン・リー)」や「エンパワード」をあわせて読むのもお勧めです。
【読書メモ】
■インターネットの本質に適応するコミュニケーションのスタイル(FOOL)
・フラット(Flat)
・オープン(Open)
・オンリー(Only)
・ロングターム(Long Term)
■ソーシャルメディアの四象限
・現実生活:個を起点に広がる。実名制が高くなり、生活範囲の人間関係でつながる傾向が生まれる。
・価値観:まず和があり、次にそれを構成する要素として個をとらえる。匿名性が高くなり、趣味や想い、価値観を通してつながる傾向が生まれる。
・情報交換:規模が巨大になり、重複を排除する特徴が現れ、集合知を生成する。参加者どうしの距離は比較的離れており、利便性や有効性がその評価の対象となる。
・関係構築:規模は20名程度、中心となるリーダーの数だけ重複を許す特徴が現れ、親密な思いやり空間を生成する。

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消費者と企業が一緒に広告を作る新しいカタチ を日経ビジネスに投稿しました。

nbo_logo_leaf.gif 日経ビジネスオンラインで連載を行っているコラム「企業と顧客を結ぶソーシャルメディア」に新しいコラムを書きました。
 今回は、エステーさんの消臭力のテレビコマーシャルの話をご紹介してみました。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
消費者と企業が一緒に広告を作る新しいカタチ
「7月末に放映されたエステーの「消臭力」のテレビCMを覚えているでしょうか。震災後に放映されていた消臭力CM「唄う男の子」篇の歌を歌っている「ミゲル君」と、T.M.Revolutionの西川貴教さんが共演し、コンサートのライブ会場で消臭力の歌を歌うという異色のテレビCMです。
 この消臭力CM「夢の共演」篇は、CM総合研究所による2011年8月前期のCM好感度調査作品別トップ10で、ソフトバンクモバイルの白戸家やSMAP、ロッテの「Fit’s」などのテレビCMなどを押さえて、見事1位に輝きました。」
※このコラムでは、カンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめている話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングの事例を分析する形で書いていければと思っています。
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江崎グリコとAKB48が示した「マス」「ソーシャル」の新しい可能性 を日経ビジネスに投稿しました。

nbo_logo_leaf.gif 日経ビジネスオンラインで連載を行っているコラム「企業と顧客を結ぶソーシャルメディア」に新しいコラムを書きました。
 今回は、6月に話題になったグリコのアイスの実のキャンペーンをご紹介してみました。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
江崎グリコとAKB48が示した「マス」「ソーシャル」の新しい可能性
「ちょっと前になりますが、6月に広告業界で最も注目された話題と言えば、やはりグリコ「アイスの実」のプロモーションとして実施されたAKB48・江口愛実の企画でしょう。
 6月13日に突如として「江口愛実」が、AKB48の新メンバーとして週刊誌「プレイボーイ」やグリコのテレビCMに登場し、さまざまな噂や憶測が飛び交いました。
 その後、AKBメンバーのブログ投稿や、様々な情報の分析の元にCG(コンピューター・グラフィックス)であることが判明するのですが、AKB48選抜総選挙イベントの後ということもあり謎の新メンバー登場は、大きな話題になりました。」
※このコラムでは、カンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめている話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングの事例を分析する形で書いていければと思っています。
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書籍「ポスト3.11のマーケティング」に、コラムを提供させて頂きました。

4023309605 ちょっとタイミングが遅くなってしまいましたが、先日出版された書籍「ポスト3.11のマーケティング」に、コラムを提供させて頂きましたのでご紹介です。
 「ポスト3.11のマーケティング」は、タイトル通り、3.11の大震災によってマーケティングがどのように変わる可能性があるのか、という点について、私も参加させて頂いているデジタルコンサルティングパートナーズの面々が考察した書籍です。
 各章は下記のようになっています。
 
 ■脱「自粛」による日本の再構築      岸本 義之
 ■震災後のメディアとマーケティング    横山 隆治
 ■逆境に打ち勝つマーケティングイノベーション 田中 義啓
 ■東日本大震災で明らかになったソーシャルメディアの限界と可能性  徳力 基彦
 ■ネットの言葉は人をむすぶか ツイッターが紡ぐポスト震災のマーケティング  厚川 欣也
 ■Do the Right Thing 商品選択は「正しい」に向かう  平塚 元明
 ■making is connecting 震災後に立ち上がった「メディア」たち  高広 伯彦
 ■変わるマーケティングの換わらぬ使命  山本 直人
 私も、日経ビジネスに書かせて頂いたソーシャルメディアの限界と可能性についてのコラムを書籍用に編集して掲載させて頂きました。
 
 それぞれのパートナーの方が、それぞれの視点から考察をされていますので、何かしらきっかけになる言葉が見つかるのでは無いかと思います。
 なお、この書籍の印税はすべて被災地に寄付させて頂いております。 
 何度もブログでも書いていることですが、今回の震災の犠牲は今からでは取り返すことはできませんが、せめて今回の震災がこれからの新しい日本がはじまるきっかけになったと振り返れるよう、自分も微力ながらやれることを考え、行動していきたいと思います。
【読書メモ】
■今回の震災がもたらした5つの被害
・地震
・津波
・原発事故
・計画停電
・自粛がもたらす経済活動の停滞
■広告自粛現象の原因
・今再開しても売上に全くつながらないという業種・商品における停止判断
・広告内容の一部に、被災者の気持ちに沿わない表現が含まれているので当面見合わせたいというもの
・こんな時期にお前のような会社が広告をすることがけしからんというクレームを受けかねない業種が自粛をしたということ
・強引に割り込んで、一方的にメッセージを叫ぶというスタイルの広告が、一般消費者の反感を買いそうなため

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