「10倍売る人の文章術」はベタなタイトルの本ではありますが、よくあるタイプのベタな精神論本ではなく、実績に裏打ちされたシュガーマンというマーケッターのノウハウが凝縮された一冊です。
そのメッセージは実にシンプル。
「広告のあらゆる要素はコピーの第一センテンスを読ませるために存在する」
「第一センテンスは第二センテンスを読ませるために存在する」
「第二センテンスで読みつづけたいと思わせる」
まぁ、言われてしまえば当たり前なんですが、意外なほど自分も含め世の中の広告や文章がこの要素を実現できていないことに気づかされます。
特に個人的に印象に残っているのは「編集作業では、言いたいことを最少の字数で表現できるようにすべし」という点。
自分はどちらかというとブログにしろ、製品紹介の文章にしろ長くなりがちな傾向があるので、改めて反省するところの多い指摘でした。
カテゴリー: 読書メモ
すごい会議 (大橋 禅太郎)
すごい会議は、結構前に本屋で立ち読みして済ませてしまったのですが、なんとなく気になったので改めて買って読んでみました。
正直、立ち読みのときには会議のテクニック本かと思って流し読みしてしまったので、全く本質に気づけてなかったのですが、腰を落ち着けて読むと実に良い本です。
(自分の立ち読み能力の無さに、改めてがっくりですが)
すごい会議で書かれているのは、会議術ではなくマネジメントの話と思った方が良いでしょう。
コーチングを通じて、経営チームをマネジメントに集中させるための手法とでも言えば良いでしょうか。
私達はつい会社名と肩書さえ付ければ、会社はその分担でうまく回ると錯覚しがちですが、実はアクションレベルで役割の分担ややるべきことを認識しておかないと、後で言った言わないになりがちです。
すごい会議の手法に乗っ取って実践すれば、経営チームがどうやって目標への意識を揃えて、実際に実現に向けて進むことができるか、薄い本ですが非常に濃くわかりやすく書かれています。
とはいえ、これを一回読んだら、本の通りに上手くいくかといえばそれは別問題なんですが。
ビジネスに携わる人、特に新規事業やベンチャーの経営に携わる人には非常にお勧めの本だと思います。
web2.0への道 (インプレス)
ONEDARI BOYSの企画でWEB2.0への道をONEDARIさせていただきました。
インターネットマガジンのWeb2.0関連の特集が一冊で読めるとあって、実にもりだくさんです。
なにしろ主なインタビュー記事や記憶に残っている執筆者を並べてみてもこんな感じ。
・ティム・オライリー(Web2.0のエバンジェリスト)
・ティム・バーナーズ-リー(WWWの発明者)
・ダン・ギルモア(ジャーナリスト)
・トロット夫妻(シックス・アパート創業者)
・上原仁(NTTレゾナント)
・佐藤匡彦(テクノラティ)
・小川浩(サイボウズ)
・佐々木俊尚(ジャーナリスト)
・四家正紀(カレン)
・林信行
・長野弘子
・織田浩一(デジタルメディアストラテジーズ)
・高広伯彦(グーグル)
・渡辺聡(CNETブロガー)
インターネットマガジンがいかに重要な位置を占めていた雑誌だったか分かる執筆陣です。(そう考えると休刊になっているのが実に残念ですが・・・)
ブログ・オン・マーケティング (シックス・アパート株式会社)
ブログオンマーケティングを光栄にも献本いただきました。
このブログオンマーケティングは、先日紹介したブログオンビジネスに続くシックスアパート本第二弾になるのですが、おそらくブログの基本的な仕組みについて知っている担当者の方にはこちらの方が事例満載で参考になると思います。
なんにしても、表紙がおしゃれですから会社の本棚に並べておいてもカッコイイのが良いですよね。
個人的に印象に残ったのは歯科医院の事例。
なんと初診で訪れる人の9割がブログを見ての来院という、見事なビジネスブログのローカルでの成功事例になっています。
上司から、うちもブログやってみたいんだけど、と言われた方に特にお勧めです。
ストレスフリーの仕事術 (デビッド アレン(著),田口 元 (翻訳))
ストレスフリーの仕事術を光栄にも献本でいただきました。
「ストレスフリーの仕事術」は、GTDのデビッド・アレンさんの本ということでも注目なのに、日本のGTDやLifeHacksの第一人者として有名な田口さんの監訳。豪華です。
自分も、10年近くの社会人人生の過程で、メールの受信箱は空にするとか、ToDoもメールで書いて自分に送ってメモするとか、自己流のGTD的な仕事術は実践してきたつもりではあったのですが、やはりこうやって系統だって作られたシステムにすると、その効果は一段と大きなものになると実感しています。
このストレスフリーの仕事術は、GTDを実践するための心構えという位置づけで、副題にあるように「仕事と人生をコントロールする52の法則」が並んでいて、印象に残るフレーズがそこらじゅうに散りばめられています。
何しろ、原題が「Ready for Anything」。何でも来いという精神状態という感じでしょうか。
書籍の最後にGTD自体のまとめもありますので、一冊目を読んでいない人でもすっきり読めると思います。日々忙しくて首が回らないと嘆いているビジネスマンに、特にお勧めです。
革命メディア ブログの正体 (伊藤 穣一 他)
ブログやFlickrなど、最新サービスの伝道者として有名なあの伊藤譲一氏が本を出したと聞いたので、早速買ってみました。
伊藤譲一さんにお会いしたことは無いんですが、今の会社に来た初期のころに、飲み会で御手洗さんに伊藤譲一さんがしていたという「素人が作り出した無料のコンテンツの可能性」の話をしてもらい、大いに刺激を受けたという経緯があります。
ただ、書籍を買ってから気づいたんですが、著者に名前が連なっている伊藤さんとTechnorati創業者の執筆部分は2章だけで残りはデジタルガレージチームによる共著。
さらに副題でテクノラティの名前が出ているように、どちらかというとテクノラティを中心としたブログの世界観本という方が正しいようです。
(買う前に気づけという話ではあるんですが)
個人的に本を読んで印象に残ったのはやはり伊藤譲一さん執筆の第一章の部分。
ブログやWeb2.0のような最近のインターネットの盛り上がりというのが、どういうことを背景にしているのかという点を整理して理解することができます。
特に興味深いのは今のWeb2.0は初期のインターネットのころに理想とされていた本来のインターネットに戻ってきているという視点。
もともとはインターネットはオープンなものだったのに、インターネットバブルの時にIT関連企業が大企業化したことでインターネットのイメージが本来と違うものになってしまっただけ、現在はもともとの思想に戻ってきているという指摘はなかなか興味深いものが有ります。
最近、インターネットバブル前に書かれたレポートとかを読んでも、古い感じがしないのはそういうことかもしれません。