「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (松本順市)

4344981464 「「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる」は、タイトル通り会社の採用について考察している書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ベンチャーにいると即戦力という言葉には大きな魅力があるのですが、実はそこに落とし穴があるというのがこの本のメッセージです。
 会社の評価システムに悩んでいる方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■年俸が単純に「成果」だけで決められない理由
・年俸は、その年の成果だけでなく、去年の成果が加味される
・年俸は、個人の成果だけでなく、球団の全体の収入に影響を受ける
■給料で社員を採用する会社は、給料の不満で社員が辞める
■達成率で評価されると言うことは、社員にしてみれば、目標が低い方が有利になります。
■賃金の増える会社かどうかを見極めるために
・高い成果を上げている社員のやり方は、オープンにされていますか
・オープンにした社員は、もっとも高い評価を得ていますか

続きを読む 「即戦力」に頼る会社は必ずダメになる (松本順市)

生き残るための広告技術 (徳久昭彦)

479812012X 「生き残るための広告技術」は、行動ターゲティング広告を中心に広告技術の歴史について考察した書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 一般的な広告の仕組みや行動ターゲティング広告の基本が理解できていないという方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■従来の広告手法の限界
 マーケティングにおけるパラダイムシフトが明らかにしたことのひとつは、昔から言われている「我々は誰ひとりとして同じ人間ではない」ということだ
■インターネット広告の環境に最も近いのは小売店のモデルだろう
■「水溜まりターゲティング」の手法は、ニーズが普遍的な場合のみに有効である。しかし実社会においては、私たちはめったに同じ経路をたどることはない。
■行動ターゲティングに用いる評価基準の例
・特定の期間に、サイトを訪問した回数
・期間中に、特定のページにアクセスした回数
・ページの訪問時の滞在時間

続きを読む 生き残るための広告技術 (徳久昭彦)

日経MJ「ECの波頭」に、ブログのクチコミに関するコラムを投稿しました。

 12月2日の日経MJ「ECの波頭」に、新しいコラムを書かせて頂きました。
2009120414320000.jpg
 今回は、ブログのクチコミに関する話を取り上げてみています。
 ちなみに、たまたまブログ上のクチコミの反応を参考に全社的な取り組みを行った事例として、以前ブログにも書いたサントリーさんのハイボールの例を取り上げたのですが。
 丁度トップ特集が、2009年ヒット商品番付で、ハイボールが西の前頭にランクインされていました。
2009120415170000.jpg
 取扱店が前年比4倍の全国6万店強というからすごいです。
 
 なお、AMNでも今年は忘年会を開催するのですが、サントリーさんにご協力いただきハイボールナイト忘年会になる予定です。
 12月16日という忘年会シーズンど真ん中になりますが、ご都合のよろしい方は是非ご参加下さい。
AMN忘年会 ~角ハイボールナイト2009(冬)~開催のお知らせ
(※ちなみにお酒が弱い方には、ソフトドリンクもちゃんと出ますのでご安心を)

「“検索”を1つの行為としてとらえることの落とし穴」を日経NMに投稿しました。

nikkeinetmarketing_logo.png 日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
 今回も、前回に引き続き、実際にどのようなステップで現状把握をするべきなのかという具体的な手順をご紹介しています。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
“検索”を1つの行為としてとらえることの落とし穴
「前回のコラムでは、「Search(検索)」に関するマーケティング活動の確認作業として、事業ドメインと関連語を組み合わせた検索キーワードに対応する重要性を紹介しました。
 これらの活動は、マスマーケティングにおいて大量の視聴者の認知を獲得しようとするプロセスと比べると、明らかに対象の人数は少なく、非常に地味な作業になります。そのため、なかなか重要性が理解できないという方もいるでしょう。 」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
nikkeinetmarketing_banner.png

Twitter小説集 140字の物語 (#twnovel)

4887597509 「Twitter小説集 140字の物語」は、Twitterの140文字で小説を書いてしまった小説集の書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 正直、140文字で小説なんて書けるのか?と最初思ってしまったのですが、#twnovelで検索すると、今現在も分単位で新しい小説が生み出されているのを見ることができます。
 日本には俳句という文字制限を楽しむ文化があるので、実はTwitter小説はあっているという主旨の発言がありましたが、なるほどなーという感じです。
 個人的に印象に残った二つを下記に引用してみましたが、書籍には様々なアプローチを試みたTwitter小説の数々が掲載されていますので、マーケティングやシンプルなコミュニケーションとは異なるTwitterが生み出した一つの可能性を見てみたい方には刺激になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■7月22日にTwitterに#twnovelというタグを作り、投稿を呼びかけてみたところ、3ヶ月で10000件以上の投稿が寄せられました。
 始まったばかりなのにこの動きは、ケータイ小説ブームを体験してきた私も驚く速さです。
■micanaitoh
 Twitterであなたを何年かぶりに見かけた。こっそりとその名前をフォローした。あなたは私に気づかない。そのうち打ち明けられるかな。想いを秘めながら、懐かしい文体を追った。その数日後、あなたはつぶやいた。『今日は僕の3回目の結婚記念日です』
■Enjoe140
 全自動化された書き手は本当に何でも書くことができたので、ついには全自動化された読み手の設計へと着手する。完全読者はいとも容易く達成され、いそいそと完全作家の読解を開始する。もう何も書かずとも良く、もう何も読まれずとも良い。風も時間も全て止まった

続きを読む Twitter小説集 140字の物語 (#twnovel)

ツイッター 140文字が世界を変える (コグレマサト、いしたにまさき)

4839933162 「ツイッター 140文字が世界を変える」は、「クチコミの技術」を書かれたコグレさんといしたにさんによる共著です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 先日、ブログで書いたTwitterのプレゼン資料は、こちらの本の出版記念セミナーで使ったものです。
 この本は、総理官邸にプレゼントされるなど、発売直後から、Twitterを中心にさまざまな話題を振りまいていますから、このブログの読者の方には紹介の必要は無いと思いますが。
 上記の記事でも書いたように、Twitterをあえて「ツイッター」とカタカナで表現している点が、特に個人的には印象的です。
 特に日本におけるTwitterの歴史や背景がひととおりまとまっていますので、とりあえずTwitterって何だ?ということをまとめて読みたいという方には、お勧めの本だと思います。
【読書メモ】
■ツイッターの日本での歴史
・2007年に第一次ブーム
・2008年は横ばい
・2009年5月 有名人の利用が目立ち始める
・2009年6月 IT系著名人が続々参加
       ファンタジスタ「@asahi」の登場
       ビジネスでの利用が活発化
・2009年7月 エポックメーキングな1ヶ月(勝間和代、広瀬香美)
・2009年8月 ビバ☆ヒウィッヒヒー誕生      
       当選確実なう(逢坂議員)
■これまで、情報フィルターの大きな部分をマスコミが担ってきましたが、人びとの趣味。趣向の多様化も同様に進んでいるため、その限界が見えてきています。 
 そんな中、いろいろなネット・サービスの中で、最も利用者に最適化されやすい情報フィルターとして、ツイッターが機能しているのが、今の姿なのです。
■ツイッターの三ヶ条
・すべてを読もうとせずに適当に流す
・大切なことはリツイートで再び出会う
・読み切れないと思ったら静かにアンフォロー

続きを読む ツイッター 140文字が世界を変える (コグレマサト、いしたにまさき)