2009年の究極のウェブは「モバツイッター」。 をTechCrunch に投稿しました。

techcrunchjapan2.png 先日、ご紹介したように、現在、TechCrunch Japanのライターチームの一員として記事を投稿させていただいています。
 今回は、先日参加した忘年会議2009の究極のウェブランキングのレポートを書いてみました。
 ご興味のある方は是非どうぞ。


bounenkaigi先週末の12月12日に、日本のネットコミュニティの恒例行事とも言える忘年会議2009が開催された。
忘年会議では毎年「究極のウェブ」を読者投稿から選んでいる。
過去の究極のウェブランキングでは、2004年の段階でmixiが1位に選ばれるなど、一般的な投票企画とは異なった一足先の未来を感じさせるツールがピックアップされるので有名だ。
残念ながら、忘年会議の開催は今年で最後になるため、究極のウェブランキングの発表も今年が最後になるようだが、最後にふさわしい独特のトップ10が発表されたので、ここで紹介しておこう。
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(Photo by masakiishitani
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「PRやクチコミの効果を測定するには?」を日経NMに投稿しました。

nikkeinetmarketing_logo.png 日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
 今回も、前回に引き続き、実際にどのようなステップで現状把握をするべきなのかという具体的な手順をご紹介しています。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
PRやクチコミの効果を測定するには?
「前回のコラムでは、「Search(検索)」に関するマーケティング活動の確認作業として、検索を複数のステップととらえることで、ステップごとにSEO対策を施す重要性をご紹介しました。
 複数回に分けてご紹介してきたように、SEO対策と一言で言っても、実は非常に奥が深い作業です。まだまだ細かい話は尽きませんが、今回はそろそろSearch(検索)のステップの話は終了して、次のステップに進みたいと思います。 」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
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Google日本語入力は、日本におけるGoogleの存在感上昇のきっかけになるか をTechCrunchに投稿しました。

techcrunchjapan2.png 先日、ご紹介したように、現在、TechCrunch Japanのライターチームの一員として記事を投稿させていただいています。
 今回は、先日読んでいただいたGoogle日本語入力の記者発表会のレポートというか、感想を書いてみました。
 久しぶりに「である」調で書いたので、自分の文章じゃないみたいですし、ちょっと妄想満載の記事ですが、ご興味のある方は是非どうぞ。


すでに先週木曜日に発表され、話題が一巡した感もあるGoogle日本語入力
本日、記者向けの説明会が行われ、詳細の説明が実施されたのでレポートしておこう。
google_ime
記者発表会の様子は下記の動画にまとめてみたが、20%プロジェクトからスタートしたことやベータ版であることを強く強調しているのが特に印象的で、現在のところはGoogle Chrome OSとの連携や、Google Adsense等の広告ツールとの連携の話は全くなし。
対マイクロソフトの戦略的なツールと言う印象は、ほとんど受けなかった。実際、20%プロジェクトから始まったことを考えれば、そういう位置付けのサービスなのだろう。(もちろんGoogleのことだから、現在のところは、という注記つきではあるが)
Google日本語入力 記者発表会の様子

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12月15日(火)のWOMJ事例共有セミナーは、価格コムさんとコカコーラさんがテーマです。

womj_logo.png 毎度こちらでの告知が遅くて恐縮ですが、来週12月15日のWOMJの事例共有セミナーの話をこちらで書いていなかったので,遅ればせながらご紹介。
 今回は、クチコミ情報サイトの代表ともいえる価格コムさんと、コカ・コーラパークというメディアを運営されているコカ・コーラさんにご協力頂きます。
 特に個人的に注目しているのが、750万人を超える会員を有しているコカ・コーラパーク。
cocacolapark.png
 すでに広告枠の販売や他社とのタイアップも複数展開されていて、もはや、企業サイトというよりも完全にメディア。
 個人的にも企業は自社メディアを通じて直接顧客とコミュニケーションを取るべきだという論者ですが、私のイメージよりもはるかに先を進んでおられるサイトだと思います。
 いわゆる「クチコミマーケティング」とは全く違うアプローチですが、個人的に考えているWOMJが指標にすべきマーケティング事例の一つなのではないかと思っています。
 また、個人的に非常に印象に残っているのが、江畑さんがAdTechでこのコカ・コーラパークの関連で実施していたプレゼンテーション。
 テレビや新聞、雑誌、ウェブなど、各媒体の広告効果が、マーケティングのプロセスごとに詳細に分析されていたのがとても印象的でした。
 
 個人的には、そのあたりをもっと詳しくお聞きしたいので、今回講演を無理言ってお願いしたというのもあるので、当日が非常に楽しみです。
 
 有料にはなりますが、WOMJの会員でない方も参加できますので、ご興味のある方は是非どうぞ。
■詳細は下記のリンク先をどうぞ。
12月15日(火) WOMJ第3回事例共有セミナーのお知らせ

ニコニコ動画が未来を作る (佐々木俊尚)

4048679996 「ニコニコ動画が未来を作る」は、「グーグル – Google 既存のビジネスを破壊する」や「フラット革命」で有名な佐々木俊尚さんの書籍です。。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 タイトルを見ると、ニコニコ動画だけの歴史を書いている本のように見えますが、実はこの本は副題の「ドワンゴ物語」に見られるように、ニコニコ動画を作り上げたドワンゴとその周辺にいる人たちの壮大な歴史書です。
 フリーソフト集団のBio_100%やDOS/Vブーム、輸入ゲームなど、実は様々な人たちの人間関係や歴史が、現在のニコニコ動画を作り上げる背景となったというのがこの本を読むと見えてきて、実に興味深いです。
 ニコニコ動画を偶然や幸運が作り上げたヒットだと勘違いされている方には、非常に刺激になる話が満載の本だと思います。
【読書メモ】
■当初のドワンゴの骨格
・Bio_100%を引っ張ってきた森栄樹。そして戀塚昭彦や清水亮。森が連れてきた天才プログラマーたち。
・DOS/Vブームの仕掛け人だった川上量生
・Laser5で輸入ゲームの文化を作り出した太田豊紀
■清水と永松は争うようにして1台しかないiモード機を取り合った。わずか1日で清水は野球ゲームを作り、永松はコメのキャラクターを育てる変な育成ゲームを作り上げた。
 ところが翌日になって、前日使ったパケット代を調べてみると、なんと5万円もかかっている。
 (中略)
 そうしたら森は気に留めるまでもなく、こういった。「じゃあドコモさんに払ってもらうか」
■「芸能界はギャラの値段なんてあってないようなもので、基本的には言い値の世界です。だからといってお金で解決しようと高い金額を提示してしまうと、今後はそれが基準になってしまい、たいへんなことになってしまいます。だから最初はなるべく安い値段で済むように交渉しなければなりません」(天下井隆二)
■「『これだけやれば、このぐらい儲かる』というのと、『これだけ儲かるから、やりましょう』というのは同じ意味だけど、ニュアンスが違うんです。芸能界はカネの話をしないのがルールで、儲からないのが分っていてもプロモーションになるんだったら出演するとか、そういうのが普通だし、逆に『カネの話になるんなら、もう出ないよ』と受け止めちゃうんです」(天下井隆二)

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生命保険のカラクリ (岩瀬大輔)

4166607235 「生命保険のカラクリ」は、ライフネット生命の副社長として有名な岩瀬大輔さんの書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 AMNでもライフネット生命さんのイベントを担当させて頂いたことがありましたが、その際にも教えてもらった独特な日本の生命保険業界の慣習や仕組みが、実に赤裸々に書かれています。
 イベント直後には、実は妻を説得できず生命保険を切り替えていなかったのですが、この本を読んで改めて生命保険を見直して、ライフネット生命に切り替えてしまいました。
 私のように何となく生命保険の担当者の方のセールストークで、いわれるままに生命保険を契約してしまっていたという方には、参考になる点が多々あると思います。
【読書メモ】
■生命保険会社を立ち上げることを聞いた際の友人の反応
 米国の友人「insurance(保険)? 日本のバフェットを目指すんだね!」
 日本の友人「え、セイホ?なんでまた?」
■新しい生命保険会社が社会を変革する大きな可能性がある3つの理由
・市場が非常に大きい (年間40兆。保険料を1%下げることができれば、毎年4000億円の還元になる)
・市場がとても非効率である (日本の生命保険は、商品によっては英米の二~三倍の高水準にある)
・巨大で非効率な市場にも、変革の波が訪れている (2006年4月には保険業法施行規則が改正)
■日本人が元来「生保好き」だったというわけではない。よりたくさんの手数料を取りたいと考える保険会社の販売戦略が、そうさせたのである
■生命保険の基礎
・定期保険:純粋に死亡保障機能だけを提供する
・養老保険:多めに保険料を徴収し、差額を保険期間中積み立てていき、満期が来たら返す
・終身保険:死亡保険と貯蓄を合体させた商品(超長期の養老保険)

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