「リサイクルは資源のムダ使い」はタイトル通り、現在のリサイクルの問題点について考察している書籍です。
知り合いに本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
リサイクルについて真剣に考えたいという方には、参考になる点が多い本だと思います。
【読書メモ】
■間違ったCO2対策ワースト3
・原発推進
・炭坑つぶし
・バイオエタノール
■発電コストは、太陽光発電は火力発電の10倍、風力は3倍、原子力は2倍程度
■かつては、海で取れるもずくにカニやエビが入っているというのは普通。
消費者の異物混入騒ぎが、商品価格の上昇を招く。
■飲む水が1日に1~2リットルなのに、お風呂は200リットル以上、シャワーでも5分で40リットルぐらいの水が使われます。
塩素や、トリハロメタンの量は、水道の蛇口から放出されるより、けた違いに多くなります。
クロスイッチ (電通「クロスメディア開発プロジェクト」チーム)
「クロスイッチ」は、電通の「クロスメディア開発プロジェクト」チームが書かれた書籍です。
ずいぶん前に買って読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
クロスメディアのイメージがどうもつきづらいという方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「情報バリア」を張る消費者
・情報量が急増している
・消費者が能動的に情報を入手するようになっている
・商品が差別化しにくくなっている
■クロスメディアの定義
・ターゲットインサイトやメディアインサイトにもとづいて、
・「広さ」(リーチ&フリークエンシー)と「深さ」(関与が高まる度合い)を考えた、
・コミュニケーションの「シナリオ(導線)」を、
・複数のコンタクトポイントを効果的に掛け合わせて作ること。
■今すぐ使える「シナリオアイデア」の3類型
・パワーバリエーション・シナリオ:同種フォーマットでバリエーションを提示する
・タイムライン・シナリオ:時系列でメッセージを変化させる
・メディアスプリット・シナリオ:触りで関心を集め、残りを別のメディアで展開する
クラウドソーシング (バリー・リバートほか)
「クラウドソーシング」はタイトル通り、クラウドソーシングの可能性について考察されている本です。
「クラウドソーシング的アプローチは、案外日本の文化に合っているんじゃないだろうか」なんて記事を書いていることもあって、ずいぶん前に買って読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
私のようにクラウドソーシングなアプローチが気になる人には、参考になる点が多い本だと思います。
【読書メモ】
■クラウドソーシング
(ネット上にある)クラウド(群衆)の隠された才能を開拓すること
■「ネット上でコミュニティを機能させているなら、あなたにはそれだけの信頼や忠誠心を築く力が、それも双方向に築く力があるということだ」 クレイグ・ニューマーク
■パズル専門雑誌「ニコリ」(鍛冶真起)
購読者は新たな種類のパズルについてアイデアを提供し、それを20人の社員が検討して、最もおもしろいと思われるものを次号に掲載する
■シュガー・ママ
調査アンケートに記入すると、最高75分の無料利用時間がもらえる
■アイデア・クロッシング
企業の抱える問題が、世界中の大学のキャンパスにいる3000人の優秀な学生たちに投げかけられる
■オンラインによる顧客サービスの利用
・顧客サービス担当者をほかの仕事にまわすことによってコストが削減される
・結束力のある忠実なリピーターのコミュニティが、新製品を試すのに協力してくれる顧客のコミュニティがつくられる
■Reevoo.com
買物をした人に連絡し、購入した商品に対して、あらかじめ分類された項目のうち関心のあるものについて1から10まで点数をつけてほしいと依頼する
レビューを寄せた人に謝礼を渡すことはけっしてない。
■Zebo.com (ソーシャルショッピングサイト)
人々の持ち物を集めた、世界最大の倉庫
持っているものと欲しいもののリスト
■This Next.com (ソーシャルショッピングサイト)
メンバーの力を借りてお気に入りの商品リストを生み出している
■チャチャ・ドットコム
5万人のガイドが検索作業を行ってコンテンツ提供の手助けをする
■TBE(ザビジネスエクスペリエンス・ドットコム)の教訓
どのビジネス・アイデアを追求するかをメンバーに票決させるのは間違っている。
報酬をメンバーの好みに合わせる必要がある
(成功した人たちには時間がない、形のない見返りに満足を覚えるメンバーが必要だった)
■クラウドソーシングのポイント
・裏方に徹する
・立ち入る時期を知る
・本物のコミュニティをつくる
・秘密をつくらない
・「完璧」であることを忘れる
・場をかき回す
・感謝を示す
・先を見据える
Webコミュニケーションシナリオ(濱川 智)
Webコミュニケーションシナリオは、ブログマーケティング等で有名なカレンに在籍する濱川 智さんの書籍です。
四家さんに教えてもらって早速買って読んでいたのですが、読書メモを書いていなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
最近注目を高めているペルソナについて、きちんと理解したいという方にお勧めの本です。
【読書メモ】
■USP(Unique Selling Position)
他社の競合製品にはない「売り」となる機能やデザインのこと
■人間は、他社にはないUSPよりも、自身の心にある「不安や期待」を解決してくれるモノに、より価値や魅力を感じる
■インサイト(ものごとの本質を見抜く力)
お客様の共感を呼び起こす「心のスイッチ」
■9倍効果
企業側の人間は新製品の利点を3倍過大評価していて、消費者はすでに普及している製品の利点を3倍過大評価する(HBR)
■ペルソナ
ビジネスターゲット層の典型的なユーザーモデルを具現化する、非常に精緻な「議事人格」
■ペルソナに文脈を与える4つのステップ
・生活の「時流・傾向」を明らかにする
・もう少し現実的な暮らし向きを捉える「生活実感」となる文脈を作る
・嗜好や具体的な生活シーン、ライフスタイルを感じられる文脈を作る
・実在する人格として自然なものとなるようチューニングを実施する
■複数のペルソナの心理を洞察する場合は3人程度に抑える
■「インサイトを満たすためのプロポジション」をテーマにした雑誌を購読するかを調べる
■コミュニケーションシナリオの合い言葉DHIPS
Define ビジネスターゲットとなるお客様を明確にする
Humanization 対象ユーザーモデルのペルソナをつくる
Insight ペルソナのインサイトを発見する
Proposition インサイトを満たすメッセージを発見する
Solution お客様の共感を獲得するサービスを設計する
アウト・オブ・コントロール (大谷卓史)
「アウト・オブ・コントロール」は、P2Pがビジネスを変えるを共著で出されていた大谷さんの単著です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
ウィニーや著作権侵害問題について、本質的な背景からきちんと理解したいという方には、とても参考になる本だと思います。
【読書メモ】
■コモンズの悲劇(ギャレット・ハーディン)
全く管理がなされていない誰でも利用できる共有の資源があったとすれば、その資源は枯渇・荒廃への道を歩む宿命がある
■助け合いインターネット
トラフィックをたくさん必要とする者がたくさんコストを負担するというしくみはなかった。
■知的財産権制度によって創造者に独占権が与えられる3つの問題
・創造者の試みが失敗しても、報酬を与えられるべきだということになる
・著作権制度は無条件に創造者に金銭的報酬をあたえるよう要求しているわけではない
・著作権は、市場における未来の経済的利益が努力や金銭につりあうものかどうかも保証しない
■1710年「学習奨励のための法律」(通称、アン法)
印刷・出版業者の出版権を保護するもので、著者の権利を保護するものではなかった。 1842年 著作者の権利としての著作権が盛り込まれるようになった
■19世紀~20世紀 米国の音楽家達は楽譜販売の権利を音楽出版社に与えて、その見返りに著作権料を受け取っていた。音楽出版社は楽譜を販売して収益を得ていた。
舞台で楽曲を演奏するミュージシャンたちは、音楽出版社から料金を受け取ることがあった。舞台での演奏が楽譜販売の宣伝になったからである。
■ラジオ放送局は音楽著作権管理団体との間に包括的な著作権支払い契約を結び、使用曲目をまとめて報告するとともに収入の一部を著作権料として支払っている。このような契約は1920年代米国でラジオ放送が急激に成長する中で、ラジオ放送局と音楽著作権団体との競技や訴訟を通じて形成されてきたものである。
■インターネットが完全な匿名の世界だというのは、大いなる誤解である
■インターネットのメッセージ交換における匿名性の程度を決める二つの要素
・連結困難性:(unlinkability)発信者と受信者とを関係づけることの困難さの度合い
・観察困難性:(unobservability)
視覚マーケティングのススメ (ウジ トモコ)
「視覚マーケティングのススメ」は、アートディレクターのウジ トモコさんが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
デザインがどうも苦手という方には、参考になる点のある本だと思います。
【読書メモ】
■ビジュアルアイデンティティ(VI)
企業理念や活動理念を一目でわかるように視覚化したキャラクターやマーク
■人はデザインされているモノをデザインされていると意識していません。
好き・嫌いといった「タイプ(好み)」や高級感や安っぽさなどの「クラス(階層)」で感じているのです。
■ホームページをリニューアルする時に注意しなければいけないこと
・すでにあるデザイン的な資産をどうするか
・支持されていた「好み」や「クラス」のリサーチ
・リニューアル後の評価軸の決定
■顧客満足度を高めるという単一の軸に”実用性”と”デザイン”が同じベクトルを向いて存在していると考えてください。
■デザインの「人格」は9割「文字組」で決まる
■トーン&マナーが醸し出す雰囲気や世界観というのは、人の潜在意識に訴えかけるため、どんな人にも感じてもらうことができます。
■コピーがダメだとデザインもダメという道連れの原則