ほめ言葉ハンドブックは、サンブリッジのVCをされている祐川さんの共著です。
すでに増刷が続いて4万部も超えているそうなのですが、光栄にも献本をいただきましたので、読んでみました。
相手をほめるという行為は、簡単そうで実は非常に奥が深い行為。
相手のことを全く知らないと、なかなか相手のことはほめられませんし、表面上ほめ言葉を口にしているだけだと、ただのヨイショになってしまうこともあります。
ほめ言葉のつもりで相手を傷つけてしまうと言うこともあります。
ただ、そのほめ言葉をタイミングよく、効果的に活用できれば、その相手だけでなく、その場の空気を良くできることも事実。
このほめ言葉ハンドブックでは、ほめ言葉の基本から、相手の外見や行動、能力や人間関係などケースに応じたほめ方の実践的なポイントが紹介されており、どうも人を上手くほめるのが苦手という人にお勧めです。
N904iのHSDPAは、今のドコモユーザーにはイチオシだと思う。
先々週、久しぶりに携帯電話を買い換えてみました。
購入したのはドコモのN904i。
NEC製のHSDPA対応端末です。
ドコモ2.0というキャンペーンについては、いろいろと冷ややかに見るむきもあるようですが、個人的には、やはり高速通信のHSDPAがメインラインアップに入ってきたのが注目。
なにしろ、今まで最高384kbpsだった通信速度が、最高3.6Mbpsになるわけで。
固定通信で、64~128kbpsだったISDNが、1.5~6MbpsのADSLになった当時のインパクトを彷彿とさせます。
まだ使い始めて2週間ですが、N904iのHSDPAはかなり快適。
movaTwitterも快適に利用できるようになりましたし、これまでほとんど使っていなかったモバイル用Gmailやフルブラウザも気軽に試せるようになりました。
画面も広いですし、デザインもシンプルで結構お気に入りです。
これまでちょっと携帯電話関連のトレンドには乗り遅れ気味だったのですが、N904iのおかげでストレス無くモバイル系のサイトを見れるようになったので、これからいろいろ勉強しようと思います。
ということで、ドコモ利用者で買い替えを検討している方は、せっかく904シリーズに買い換えるなら、是非N904iのHSDPAを体感されるのをお勧めします。
(ちなみに、ドコモに勤めてる同期は905まで待った方がワンセグもつくからいいよと言ってました、念のため。)
ウェブがわかる本 (大向 一輝)
ウェブがわかる本は、RSSリーダーのglucoseでも有名な有限会社グルコースの大向さんによる新書です。
献本を頂いたので、読書メモをしておきます。
「ウェブがわかる本」の出版は岩波ジュニア新書。
そう、なんとジュニア向けの本です。
個人的にも、これからの世代である今の10代に対するインターネットのリテラシー教育と言うのは非常に重要だと思っていたのですが、それを思いだけでなく実際に書籍と言う形で貢献している点に、大向さんにはまず脱帽です。
さらにすごいのが、新書なのに後半多くのページの画像が「カラー」なこと。
新書といえば白黒のイメージが強いのですが、カラーにしたかったという強いこだわりを感じました。
また、特に興味深かったのが後半に出てくる、ウェブを使ってレポートを書こうというパート。
最近、大学の先生なんかと話すと、やたらと学生がレポートをウェブのコピペで済ませてきて困るという話になるわけですが。
実際にインターネットをいつでも使える時代になっているわけですから単純にウェブを禁止するのは無意味。
ダメマンションを買ってはいけない (藤沢 侑)
「ダメマンションを買ってはいけない」は、副題の通り「現役・三井不動産グループ社員が書いた」暴露本に近いマンション購入ノウハウ本です。
とあるイベントで著者の方とお会いしたときの会話がとても印象に残ったので、早速買って読んでみました。
で、本を読んでみて、「なんでマンションを買う前にこの本を読まなかったんだ」というのが正直な感想です。
実は、私は昨年子供が生まれたこともあり、勢いでローンを組んでマンションを買ってしまったばかりです。そういう意味では、いまさらこの手の本を読むのは正直知らない方が良いことを知ってしまう恐怖もあったりしました。
ただ、それでもこの本を読んで良かったとおもいます。
実はマンションを買う前に数冊ノウハウ本を購入したのですが、この本とは全くスタンスが違うある意味当たり前のことが当たり前に書いてある本でした。
この本は副題どおり、現役の不動産会社の営業マンの視点からかかれており、実際に私が遭遇した数々のセールストークの裏側が実に正直に描かれています。
ソーシャル・ウェブ入門 (滑川 海彦)
ソーシャル・ウェブ入門は、Social Web Ramblingというブログを運営されている滑川さんの書籍です。
光栄にも献本をいただくことができましたので、読書メモを書いておきます。
滑川さんはIT関係の翻訳を本業にされているようなのですが、このソーシャル・ウェブ入門は、そんなプロならではの細かいカバーと幅広い知識が全面に打ち出された本になっています。
何しろ、Googleからブログのようなソーシャルメディアまで、一つ一つのサービスの事例において、そのサービスが生まれた本当に根源的な背景から、関連本、ちょっとした逸話まで本当に幅広い情報が満載。
Long Tail WorldのSATOMIさんによると、「大人の薀蓄ノウハウ本が必要なのだ」というのが今回のこの本の背景にあるそうですが、なるほど納得です。
個人的にも仕事の関係から、結構このあたりの話には詳しいつもりでいましたが、まったく知らない逸話や、びっくりするようなエピソードが満載で、驚きながら読むことができました。
リアルタイムで出来事に遭遇しているからといって、大体知ったつもりになっていた私のような人は、是非この本を一度ちゃんと読んだ方がいいと思います。
フューチャリスト宣言 (梅田望夫/茂木健一郎)
フューチャリスト宣言は、梅田さんと茂木さんの対談から生まれた書籍です。
光栄にも献本をいただいたので、遅ればせながら読書メモをしておきます。
個人的には、この本も含め、梅田さんの最近の3つの本についてそれぞれ似ているようで大きく違う印象を抱いています。
「ウェブ進化論」が主にエスタブリッシュ側の人に対して、Web2.0とグーグルというキーワードを元にネットの可能性を示したのに対し、「ウェブ人間論」はウェブ進化論を読んだだけではまだ腹に落ちていない人々に、平野さんと言う対談相手をもって読者の疑問に答えている本のような印象を受けました。
そういう意味では今回のフューチャリスト宣言は、フューチャリスト同盟となる若い世代に対する応援歌という感じではないでしょうか。
梅田さんと茂木さんという二人のフューチャリストの対談だけに、書籍のそこここに、現在の遅々として変化が進まないように見える日本に対する「怒り」のような発言や、これから来る未来への「期待」のような発言が出てきて、あらためてインターネットの可能性を感じると共に、変化と言うのがそんなに簡単におこるものではないことも考えさせられます。