メールマガジンの6割が誤って迷惑メール扱いに、エイケア調査 - @ITを読んで。
エイケア・システムズの調査によると、ショッピングサイトなどのメールマガジンの約6割が、ISPやメールソフトの迷惑メールフィルタリングで誤って迷惑メールに判定されているそうです。
個人的にも、最近日本語の迷惑メールが日に日に増えている印象があります。
古い友人のふりをしたり、SNSの招待メールを装ったり、手口が狡猾になるにつれて、ついつい似たようなタイトルの本当の知り合いからのメールも削除してしまっている今日この頃。
そういう意味では迷惑メールフィルタに頼りたいところではあるんですが、仕事柄、大事なメールがフィルタに誤判定されると困るので、結局すべてのメールをチェックする日々が続いています。
そんな中、こんなメールマガジンの誤判定が6割とかいう記事を見てしまうと、ますます迷惑メールフィルタに頼る気がうせてしまいますね。
本当に何とかならないものなんでしょうか?
歴史を振り返ってみると、コミュニケーション手段がスパムの餌食になって機能しなくなるのは今に始まったことではありません。
郵便受けはダイレクトメールやチラシ投函の攻撃を受けていますし、家の電話は最近セールスの電話しかかかってきません。
携帯電話のメールは簡単なアドレスだとすぐにスパムメールの餌食になりますし、ブログのコメント欄やトラックバックも最近はすごいことになっています。
アメリカや中国でインスタントメッセンジャーが人気があるのは、スパムメールがあまりにひどくてメールが使い物にならないからだという話を聞いたことがありますが、そういう意味では日本も数年遅れでメッセンジャーの時代がくるのでしょうか。
まぁ、結局、便利なコミュニケーション手段は必ずそういうスパム業者のターゲットになるわけで、今後はIMやスカイプのようなIP電話も当然ターゲットになるんでしょうから(SPAMをもじってSPIMやSPITと言うそうです)、私達はこうやってコミュニケーション手段をずらしていくしか無いような気もしますが。
そろそろ、何か技術的なブレークスルーがあってもよさそうなもんです。
ということで、個人的なアイデアをメモしてみます。
■mixiとかSNSでつながっている人のメールはフラグが付く機能
mixiメールでやり取りすれば良いんだけど、過去のメールが消えてしまうと困るので、メールソフトとmixiがうまく連携してほしい
メッセンジャーみたいにホワイトリストを登録できる機能があれば良いのかな。
■メールアドレス帳にある人のメールはフラグが付く機能
なんかすでにありそうな気もするんですが、どこかの設定であったりするんでしょうか?
というかこれって、上の機能とあんまり変わんないですね。
■メールを送るときにはお金がかかって相手がちゃんと読むとお金が戻る機能
たとえば、メールを1,000通送ると1,000円かかるんだけど、相手が読んでくれたら1通1円帰ってくる機能。つまりスパムメールでない限りメールはタダだけど、スパム扱いされたらお金は帰ってこない仕組み。
ISPレベルでやってもらわないとダメなんですが、発送にお金がかかるようになればスパムは確実に減るはず。
これは結構マジにやってほしいです・・・無理かな・・・
■スパムメールを送ってきた相手に反撃できる機能
今の仕組みだと発信元が偽造できるので無理なのはわかってるんですが、本当に反撃したい。スパムメールを送ってきた相手には自動的にスパムが10通返せるとか。
ホッケーゲームみたいな感じで、はじき返せたら楽しそう・・・そんなわけないか。
■スパムメールを送ってきた相手のリンク先ウェブサイトを通じて相手を攻撃できる機能
DOS攻撃かなんか知りませんが、そういうのでウェブサイトをアタックして落とすとか。
■スパムメールの相手にだまされたふりをして逆に相手をだます機能
機能というかテクニックですか。
■スパムメール一通読む毎にお金をもらえる機能
妄想です、はい。
オーストラリア戦の影響でテンションが大きく下がっているのもあり、本当にスパムメールを何とかしてほしい今日この頃でした。
良いサービスを知ってる人はぜひ教えてください。
すごい会議 (大橋 禅太郎)
すごい会議は、結構前に本屋で立ち読みして済ませてしまったのですが、なんとなく気になったので改めて買って読んでみました。
正直、立ち読みのときには会議のテクニック本かと思って流し読みしてしまったので、全く本質に気づけてなかったのですが、腰を落ち着けて読むと実に良い本です。
(自分の立ち読み能力の無さに、改めてがっくりですが)
すごい会議で書かれているのは、会議術ではなくマネジメントの話と思った方が良いでしょう。
コーチングを通じて、経営チームをマネジメントに集中させるための手法とでも言えば良いでしょうか。
私達はつい会社名と肩書さえ付ければ、会社はその分担でうまく回ると錯覚しがちですが、実はアクションレベルで役割の分担ややるべきことを認識しておかないと、後で言った言わないになりがちです。
すごい会議の手法に乗っ取って実践すれば、経営チームがどうやって目標への意識を揃えて、実際に実現に向けて進むことができるか、薄い本ですが非常に濃くわかりやすく書かれています。
とはいえ、これを一回読んだら、本の通りに上手くいくかといえばそれは別問題なんですが。
ビジネスに携わる人、特に新規事業やベンチャーの経営に携わる人には非常にお勧めの本だと思います。
日経新聞にコメントを掲載していただきました
6月12日及び6月15日の日経新聞コラムに、ブログに関するコメントを掲載していただきました。
主に一般の人がブログを書く上での注意点などをコメントしていますが、日経新聞でもこういうコラムが書かれるようになったというのが非常に感慨深いです。
web2.0への道 (インプレス)
ONEDARI BOYSの企画でWEB2.0への道をONEDARIさせていただきました。
インターネットマガジンのWeb2.0関連の特集が一冊で読めるとあって、実にもりだくさんです。
なにしろ主なインタビュー記事や記憶に残っている執筆者を並べてみてもこんな感じ。
・ティム・オライリー(Web2.0のエバンジェリスト)
・ティム・バーナーズ-リー(WWWの発明者)
・ダン・ギルモア(ジャーナリスト)
・トロット夫妻(シックス・アパート創業者)
・上原仁(NTTレゾナント)
・佐藤匡彦(テクノラティ)
・小川浩(サイボウズ)
・佐々木俊尚(ジャーナリスト)
・四家正紀(カレン)
・林信行
・長野弘子
・織田浩一(デジタルメディアストラテジーズ)
・高広伯彦(グーグル)
・渡辺聡(CNETブロガー)
インターネットマガジンがいかに重要な位置を占めていた雑誌だったか分かる執筆陣です。(そう考えると休刊になっているのが実に残念ですが・・・)
ニュースサイトの作り方を考えてみる
ブロガーと手を組む新聞社、その成果は複雑 – CNET Japanを読んで
Forrester Researchの最近の調査によると、米国の18~24歳のインターネット利用者のなかでは、ブログと新聞ウェブサイトの読者数のシェアは両者とも同じで約17%を占めているそうです。
シェアの数字にどういう意味があるかというのは議論があるところでしょうが、やはりブログと新聞ウェブサイトのシェアが並んだというのは非常に興味深いところです。
先日、CNET読者ブログとオルタナティブブログを比較してみましたが、上記の記事を見て、そう言えばニュースサイト自体の作りにはどういうバリエーションがあるのか気になったので、自分なりに整理してみました。
■マスメディア型ニュースサイト
基本的に自社でコストをかけて作成した記事を提供する
・編集者編集 NIKKEI NET、CNET
・投稿者編集 CNETブログ、All About
■マスメディアのアグリゲーション型ニュースサイト
基本的にマスメディアの記事のみを収集して提供する
・編集者編集 Yahoo!ニュース
・ロボット編集 Googleニュース、ニューズウォッチ、ceek.jp news
・参加者編集 mixiニュース
■CGMのアグリゲーション型ニュースサイト
個人のブログ等、消費者が作成した記事を中心に提供する
・編集者+投稿者編集 スラッシュドット、JAN JAN、ライブドアPJ
・ロボット編集 Exciteブログニュース、livedoorブログニュース、Voice Watch
・投稿者編集 CNET読者ブログ、オルタナティブブログ
■混在型のアグリゲーション型ニュースサイト
マスメディアの記事、個人の記事まとめて収集して提供する
・編集者編集 いわゆる個人のテキストサイト
・ロボット編集 memeorandum、はてブニュース、Qooqle News
・参加者編集 はてなブックマーク、digg、del.icio.us
■パーソナライズ型ニュースサイト
一人ひとりにカスタマイズした記事を提供する
・ロボット編集 Googleニュース
・利用者編集 RSSリーダー
サイトに掲載する記事の対象範囲、編集の仕方で分類してみましたが、実にいろんなバリエーションがあるものですね。
ただ、一般利用者(閲覧者)からすると、この違いって実はすごい軽微なような気がします。
結局ニュースサイト側のコスト負担とか作り方の話で、見る側からするとデザインが一緒だったらあまり違いは分からないような。
冒頭の記事にもあるようにブログと新聞社サイトのシェアが並んでくるような感じになってくると、マスメディアの記事だけで揃えているかどうかというのも、あまり本質ではないような気がします。
そう考えると、最近ニュースサイトとか以前よりも増えているような気がするんですが、はたしてビジネスとしてはどれぐらい成り立つのだろうというのがよく分からなくなってきます。
特にターゲットを明確に人的に編集されているサイトはまだ特徴が出せるのは分かりますが、はてなブックマークとかdiggのように人気投票的に運営されるサイトは、サービス利用者のコミュニティが違えば他の類似サイトと差別化できるものなのでしょうか?
まぁ、コストがほとんどかかってないから儲からなくても良いという話なのかもしれませんが、そもそも世の中の大多数の人はそれほどニュースを一生懸命読まないわけで、Yahooトピックでニュースは間に合ってしまったりするようですし。
あとの個人ごとの細かいニーズに一部のGoogleニュースやdiggのようなサイトや、RSSリーダーが対応してしまうとしたら、はたしてこれだけ多くのニュースポータルが必要とされているのかどうなのか・・・
そういう意味では、CNETで渡辺さんが書いていたように、「何を信頼するのか」という視点からメディア設計をするというのは納得です。
どういう技術でニュースサイトを作るかというよりも、どういう人にどうやって信頼されるメディアになるかということが改めて重要になってきそうな感じがします。
ブログ・オン・マーケティング (シックス・アパート株式会社)
ブログオンマーケティングを光栄にも献本いただきました。
このブログオンマーケティングは、先日紹介したブログオンビジネスに続くシックスアパート本第二弾になるのですが、おそらくブログの基本的な仕組みについて知っている担当者の方にはこちらの方が事例満載で参考になると思います。
なんにしても、表紙がおしゃれですから会社の本棚に並べておいてもカッコイイのが良いですよね。
個人的に印象に残ったのは歯科医院の事例。
なんと初診で訪れる人の9割がブログを見ての来院という、見事なビジネスブログのローカルでの成功事例になっています。
上司から、うちもブログやってみたいんだけど、と言われた方に特にお勧めです。