ハッピーワークスタイル (本田直之、松村太郎)

4839936706 「ハッピーワークスタイル」は、本田さんと松村さんが、アップル製品を活用した仕事術について考察している書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 
 この本では、本田さんと松村さんなりの視点で、iPhoneやMacを活用した仕事術がまとめられていますので、Apple製品ユーザーの方には参考になる点がある本だと思います。
 もちろん、仕事術自体のコンセプトは、Windowsユーザーにも参考になりますので、二人の仕事術を聞いてみたい方もどうぞ。
 
【読書メモ】
■時間のデザインをしたうえで、スキマ時間を使おう!という意志と工夫、そして準備が必要です。時間を有効活用する準備さえしておけば、1日の中のスキマ時間を束ねて学びに当てることができます。
■WEBも見た目が9割、デザインも重要
 WEB上に情報を出したとき、それを目にする人がみな自分を知っているとは限りません。会ったことがないので、ブログの画面、ツイッターの画面から、自分を推し量ることになります。
■情報には偏りがある
 どんなに認知度の高いメディアでも、オフィシャルな情報であっても、人気のある記事でも、常に偏っているという目で見ることが必要なのです。もちろん、信頼性があるメディアとして知られている新聞も同様です。

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フラッシュマーケティングに学ぶ、Twitterユーザーをクチコミの味方につける方法 を日経NMに投稿しました。

nikkeinetmarketing_logo.png 日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
 今回も、前回に引き続き、Twitterの具体的なマーケティング活用について考えてみています。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
フラッシュマーケティングに学ぶ、Twitterユーザーをクチコミの味方につける方法
「前回のコラムでは、『グランズウェル』における「活性化戦略」の視点で、Twitterのマーケティング活用を考えるのであれば、単純に公式アカウントからの発信をするだけでなく、Twitter利用者に発言してもらう仕組みをキャンペーンに取り込むべきという話を紹介しました。
 前回挙げた「UNIQLO LUCKY LINE」などの可視化の仕組みは、キャンペーンサイトや投稿サイトにTwitterで投稿する、キャンペーン限定で発言を可視化する仕組みでした。
 今回は、それを一歩進めて、習慣や日常行為を可視化する取り組みについて考えてみましょう。」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
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リ・ポジショニング戦略 (ジャック・トラウト)

4798121177 「リ・ポジショニング戦略」は、「マーケティング22の法則」や「マーケティング戦争」などの著者でもあるジャック・トラウトが、ポジショニングの概念を再度まとめた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ジャック・トラウトといえば、ポジショニングの概念を普及させた立役者の一人ですが、その本人がこの本では、「リ・ポジショニング」という既存商品や企業のイメージを再定義させるための考え方や戦略を説明しています。
 個人的には、バイブル的な本を出している印象が強いジャック・トラウトの本の中にブログやインターネットについての言及が出てきているだけで衝撃だったりするのですが。
 
 マーケティングに携わる方であれば、この本は是非読んでおいたほうが良い本だと思います。
【読書メモ】
■ポジショニングとは、潜在顧客の脳の中にあるあなた自身のイメージを、ほかと差別化することだ。
■リ・ポジショニング本来のコンセプトは、競合他社をけなして自社のよいところを売り込むことである。
■競合他社をリ・ポジショニングするということは、結局は業界リーダーの強みの中に弱みを見つけて、そこを攻撃することになる。
■”リーダーの弱みを見つける”ではなく、”リーダーの強みの中に弱みを見つける”のだ。

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プラットフォーム戦略 (平野敦士カール、アンドレイ・ハギウ)

4492532749 「プラットフォーム戦略」は、以前ご紹介した「新・プラットフォーム思考」など、日本におけるプラットフォーム論の代表として知られる平野敦士さんの書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 
 この本は、平野さんのプラットフォーム戦略論の集大成という感じで、様々なプラットフォーム戦略のポイントがまとめられていますので、プラットフォーム戦略について整理して学びたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■複数のグループをつなぐことで付加価値を想像することが、プラットフォーム戦略の本質
■世界初のクレジットカード会社であるダイナースカード
 レストランでの支払いに現金と小切手しか使えないという客の「不満」「不便」と、レストラン側の「新規顧客獲得」「支払いの簡便化」という「ニーズをうまくマッチングさせた
■プラットフォーム・ビジネス
・2つ以上のグループを結びつける
・あるグループは他のグループを必要としている
・グループ単独では得られない価値を創出している
・グループ間での相互作用によって外部ネットワーク効果を誘発し、新しい価値を想像する仕組みを担っている

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iPad英語学習法 (湯川鶴章)

4484102234 「iPad英語学習法」は、「次世代マーケティングプラットフォーム」などの著書で知られる湯川鶴章さんがネット時代の英語学習法についてまとめた書籍です。
 書籍の中のコラムでインタビューしていただいた関係で、献本を頂いたので、
書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 
 TechWaveに「英語でつぶやき世界とつながる【徳力基彦さんのiPad英語学習法】 」という記事で、私のコラム部分は紹介いただいていますが、個人的にはインターネットのおかげで英語学習は劇的に楽になりつつあるのではないかと感じています。
 この本では、海外駐在経験もある湯川さんならではの視点で、さまざまな英語学習法jがまとめられていますので、どうしても自分なりの英語学習法が確立できないと嘆いている人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■英語を上達するための3つのポイント
・英語を話せるという自信を身につける
・人を惹きつける魅力的なコンテンツを獲得する
・英語でのコミュニケーション=つながりの聞かクォできるだけ多く持つ
■iPadが英語学習に卓越しているポイント
・モバイル性
・操作性
・英語圏サービスの利用しやすさ

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「ビジネスモデルがあってユーザーがいないサービスより、ユーザーが100万人いてビジネスモデルがないサービスの方が成功するよ」

 いよいよ、WISH2010の開催もあと10日ほどに迫ってきてしまいました。
 いしたにさんとモダシンさんに「徳力はもっとブログ書け」とインタビュー誌面上から公開追求されてしまった(汗)のもありますし、せっかく先日インプレスさんにWISHの背景についてインタビューしていただいたのもありますので、ちょっとここで自分のWISH2010に対する思いをまとめておきたいと思います。
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第2回「WISH2010」開催~オーディション形式で新サービスをプレゼン
 最近はすっかりマーケティング周りの仕事ばかりしている私ですが、実は私が本当に好きなのは最新テクノロジーであり、最新テクノロジーを使って作られているウェブサービスや端末の数々です。
 前職のアリエル・ネットワークで、マーケティングをかじっていた際には、最近すっかり更新出来ていない「ワークスタイル・メモ」というブログで、日々海外の最新ウェブサービスやソフトウェアを分析し、レビューを書くのが仕事でもあり趣味でした。
 そんな日々を送っていてとても気になっていたのが、海外のウェブサービスはリリースしたときに結構大手のブログに露出することが多く、スタート直後に結構な利用者を集めているケースもあるようなのに、日本ではそういうスタートダッシュに成功するケースがあまり見られないという点。
 もちろん、海外では最初から案外ちゃんと資金を調達しているベンチャーが多いのに対し、日本では個人運営のサービスとか業務の時間外に開発されているサービスが多いような印象も強いので、単純比較する意味はないとは思うのですが。
 それにしても、やっぱり自分自身、米国の最新事情に注目しすぎて、日本のサービスをちゃんと見ていなかったなぁという反省があります。
 そんな中、昨年慶応KMDで伊藤穣一さんのDigital Journalismの講義にゲスト出演した際に、非常に印象に残った一言があります。

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