GW明けの5月6日~9日の四日間、コカコーラさんにご招待いただいて上海で開催されたコカコーラさんのインターナショナルブロガーツアーに参加させて頂きました。
ちょうど上海万博が開催されている時期と言うこともあり、非常にもりだくさんのツアーだったのですが、今回本当に印象的だったのが、中国の想像以上の成長ぶりでした。
個人的に中国は過去に2回旅行したことがあり、知っているつもりになっている国でした。ただ、私が行ったのは1999年や2001年。
今や私が知っている中国とは全く違う国がそこにありました。
もちろん上海だから、とか、上海万博があるから、とか、泊まったエリアが都市部だから、とかいろいろ言い訳はできるんですが。
上海の街の進化ぶりは、自分が想像していたものをはるかに超えて進んでいました。
さらに個人的に衝撃だったのが、今回案内してもらったコカコーラの上海ラボの凄さ。 Global Innovation and Technology Center(GITC)というのが今回案内してもらったコカコーラの研究所なのですが、なんでもコカコーラは世界に東京も含めて5~6ヶ所のラボを持っているそうなんですが。
最近、その最先端の技術を結集して作られたのがこの上海ラボで、今やアジアの製品はこの上海ラボを中心に作られているそうです。
カテゴリー: ネットコミュニケーションの視点
ソーシャルメディアマーケティングを支援する企業がやるべきは、自らの存在を不要にし続けること
ちょっとご報告が遅くなりましたが、お陰さまでAMNは、先週末の2月13日で3周年を迎えることが出きました。
今までお世話になった皆さま、本当にありがとうございます。
また、Twitter等でお祝いコメントもたくさん頂き、ありがとうございました。
良い機会なので、ちょっとこの3年間を振り返って、AMNで取り組んできた「カンバセーショナルマーケティング」というソーシャルメディアを活用したマーケティングの位置づけに対する自分の考えを、自分への戒めも含めて書いておこうと思います。
今だからこそ言える話ですが、実は私がAMNで働き出した当初、私自身は自分自身の価値観と企業としてのAMNの事業モデルについて、非常に大きな葛藤を抱えながら日々を過ごしていました。
それは、「AMNが提供しているサービスと言うのは、最終的に自社の存在を否定していく事業なのではないか?」ということ。
昔、「わたしがAMNを通じて挑戦していきたいこと」という記事でも書いたことがありますが、AMNはもともと2006年に大量に事業者が跋扈したブログのペイパーポストに対するアンチテーゼとしてできた会社のため、会社のミッションとして、「企業にブログやSNSなどのソーシャルメディアをどうやってマーケティングに生かせば良いか正しく理解してもらう」というものがあります。
これは先日「UCCのTwitterマーケティング炎上事例に見る、マスマーケティングとソーシャルメディアマーケティングの境界線」の記事でも書きましたが、マスマーケティングとソーシャルメディアマーケティングでは、そもそもマーケティング手法に対する価値観が180度全く違います。
そういう意味で、ソーシャルメディアにおいては、単純にブロガーに100円払って大量に数千記事書いてもらうという、従来のマスマーケティングと変わらない価値観で、一回きりの告知契約でブログを利用するのではなく。
本当に製品を愛しており情報発信も喜んでしてくれるファンの人達と、中長期で信頼関係を築く方が、長い目で見れば価値があると言うのが私の信念であり、AMNの事業スタンスにもなっています。
ただ、実は、このソーシャルメディアの活用と言うのは、そもそも企業自身、企業の担当者自身がやれてしまう仕事であり、企業自身がやるべき仕事です。
なにしろソーシャルメディアの利用の本質は、利用者との直接のコミュニケーションなわけですから、仲介事業者が入る方が伝言ゲームで失敗が多くなるはずの作業。
本来は、仲介事業者をぬきに、企業が自ら取り組むことができれば、その方がベストなわけです。
UCCのTwitterマーケティング炎上事例に見る、マスマーケティングとソーシャルメディアマーケティングの境界線
先週末に実施されたUCCのTwitterを活用したキャンペーンが、炎上して中止になってしまい、いろいろ話題を呼んでいるようです。
参考記事:
・Twitterマーケティングで炎上、UCC上島珈琲が謝罪へ
・企業がtwitterスパムを行い、アカウントを凍結される? |
・ まとめ「炎上マーケティング?UCCのキャンペーンbotがひどすぎる件」
金曜日に開始されたキャンペーンが、金曜日中にTwitterで炎上して、金曜日中に炎上自体がTwitterやブログで話題になって、金曜日中に謝罪リリースも出され、金曜日中にメディアの記事が書かれているという、実に典型的なTwitter時代らしい展開の早い炎上事例になってしまったというべきでしょうか。
個人的にも、先週木曜日にちょうど「つぶやきまとめCMS」を発表しているのでポジショントークにはなってしまいますが、同じ業界に生きる人間としてあまり他人事でないのもありますし、良い機会なので日頃感じていることをまとめておきたいと思います。
今回のUCCの手法自体は、Twitter上でコーヒーにまつわるつぶやきをしている人に、botが自動的にメッセージを送るというもの。
記事によると、代理店が提案した形をそのまま実施したもののようですが、まぁ間違いなく日本のTwitterを活用したマーケティングの成功事例として良く語られる「ドロリッチなう」のパターンをコピーして提案したものでしょう。
参考:Twitter上で人気の「ドロリッチなう」にグリコが感謝メール!
参考:Twitter というつぶやき。或いは、口コミ。 (n-yoshi@laresjp)
ドロリッチなうbotは、Twitter上の「ドロリッチなう」発言に自動的にコメントをするbot
今回のUCCのものは、Twitter上の「コーヒー」発言に自動的にコメントをするbot
Twitterを使ってない人からすると、この二つの何が「成功」と「炎上」の境界線になっているのか、正直全く分からないはずです。
ただ、この二つにはTwitter利用者の視点では、実は様々な大きな違いがあります。
続きを読む UCCのTwitterマーケティング炎上事例に見る、マスマーケティングとソーシャルメディアマーケティングの境界線
Twitterのバナー広告の広告効果は、1日50~200人のフォロワー獲得?
サントリーのハイボールの取り組みに学ぶ、やれることはとにかく全部やってみることの大切さ
ブログクラブの告知忘れついでに、もう一つ8月にAMNの大事な新活動が始まっていたのを紹介し忘れていたので、ご紹介。
その名も、「甲斐祐樹が聞く大ヒットマーケティングの“秘密”」
そう、AMNの期待のホープ、甲斐さんによる企業のマーケティングや広報の担当者インタビュー企画です。
マーケティング業界の事例共有が大事だと思っているという話はWOMJの事例共有セミナーの記事の時にも書きましたが。
事例共有セミナーだと会場に来れる人しか話を聞けないので、こちらのインタビュー記事は、もっと幅広い人にネットを上手く活用しているマーケティング事例を知ってもらう機会になればと企画したもの。
タイトルは、大ヒットマーケティングになってますが、どちらかというとマーケティングの単発の企画としては賞を取ったりするような派手さはないけど、地道にネットを上手く活用している事例が中心になってくると良いなと思ってます。
で、最初のインタビュー事例としてお願いしたのは、個人的にも非常に思い入れのあるサントリーさんのハイボールに関する一連の取り組みです。
サントリーさんのハイボール関連の企画は、AMNとしても、私個人としても、ハイボールナイトのきっかけになった白州蒸留所ツアーに参加させて頂いたので、ちょっとひいき目に見てしまっている点はあるとは思いますが。
それを差し引いてもあまりあるほど、いろんなことを教えてくれる事例だったと思っています。
なにしろ、個人的にも非常に驚いたのがハイボール効果もあって、11年ぶりにウイスキーが増産されたというニュース。
ブログクラブを通じて、AMNで取り組んでみたい3つの妄想
8月にAMNでリリースしたブログクラブですが、なんとサービスのリリースからもうすぐ1ヶ月近くが経過しようとしてしまっているのに、今日の今日まで全くブログで言及していないと指摘されてしまいました。
WISH2009の直前だったからというのは、完全に言い訳ですが(汗)
今更ながら告知も兼ねてサービス開発の背景を書いておきたいと思います。
まぁ、正直なところサービスの内容としては、まずはようやくリリースできたというのが現状で、理想としている状態にはまだまだほど遠いのですが。
このブログクラブには、今後AMNで取り組んでいきたいと思っているいろんな思いが詰まっています。
AMNでは、これまでも様々なイベントであったり、モニターであったりと言った、企画を実施してきましたから、他のブログマーケティング事業者が提供しているような、会員向けの企画申し込み用のシステムについては昔から必要だという話がずっとありました。
ただ、何となく単純に案件登録用の会員システムを作るだけだと、ペイパーポスト系の事業者と何も変わらなく見えてしまいますし、なんだかAMNで本当にやりたかったはずのメディア作りからどんどん離れていき、他の事業者と変わらない単なる企業の要望をこなす仲介型のマーケティング会社になってしまいそうで、何となく気が進まず2年が過ぎてしまったというのが正直なところ。
そこで、今回のブログクラブでは、できるだけブログを書いている人にとって、面白かったり、何かの役に立ったりするサービスにしていこうというところに、できるだけこだわっていきたいと思っています。
ということで、個人的に今後ブログクラブ経由で取り組みたいなと思っているのは、下記の3つ。
(まぁ、正直ちょっと曖昧すぎて個人的妄想ベースですが。)