Blog Action Day に見る日本語ブログの存在感の薄さ

Blog Action Day: 今日の「無理だ」は明日の「当然」 | Lifehacking.jpを読んで。 
 10月15日は、「世界中のブロガーに共通のトピックが与えられ、それぞれのブロガーはこのトピックに従って自由に文章を綴る」というBlog Action Dayだそうです。
blog_action_day.png
 世界中のブロガーが、ブログで一つの話題を取り上げることで、世界にメッセージを発信するというのは非常に興味深い試みですね。
 今年のテーマは「環境」で、下記の3通りの方法での参加が呼びかけられています。
1. 環境に関する記事をブログに投稿する
2. 1日の収益を環境系のチャリティーに寄付する
3. Blog Action Dayをプロモーションする
 私は環境の話題には弱いので、2と3メインで行こうかと思いますが。
 やはりこの手のイベントでいつも寂しくなるのは、日本のブログのグローバルにおける存在感の薄さ。 
 Technoratiのリサーチ結果で、世界のブログにしめる日本語ブログの割合が、英語ブログを上回って1位になったこともあるというのは、よく使われるフレーズです。
 まぁ実際には、その「日本語ブログ」の中には大量の自動生成スパムブログが含まれているのではという話もあるのですが。
 それが対象になっていることを差し引いても、今回のBlog Action Dayのようなグローバルなイベントにおける日本のブログの存在感というのは、この世界トップシェアというタイトルにはありえないほど非常に薄い気がします。

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クラウドソーシング的アプローチは、案外日本の文化に合っているんじゃないだろうか

ネットで集まった開発グループによる鼻歌Q&Aサービス「Hanauter.com」:ニュース – CNET Japanを読んで。
 個人的にもメンバーとして入れてもらっている「わくわくオープンラボ」が開発したHanauter.comが無事サービスをリリースしたようです。
 このわくわくオープンラボは、個人的に注目しているコンセプトであるクラウドソーシング的仕組みで動いている団体というかプロジェクトというかという不思議な組織。
 もともとは、保田さんのブログでの「ちょーちょーちょーいい感じ:ネット事業を立ち上げたい:一緒にやりません?」発言がきっかけで、様々なメンバーが集まり、何度かミーティングをしながら、いろんな紆余曲折があったものの、ついに実際のサービスを立ち上げてしまったのだから凄いです。
 私自身は自分がAMNに関わるようになってすっかり余裕が無くなってしまったので、メンバーの末席を汚している程度でほとんど何も貢献できていないのですが、開発合宿等の地道な活動を続けてついにサービスを、しかも英語で立ち上げてしまったというのには本当にびっくりです。

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ソーシャルメディア最適化というのはテクニックではないということ

爆発するソーシャルメディア -セミナー報告サイト(2007年7月10日開催)- 爆発するソーシャルメディア: ブログに見るセミナーの反響を読んで。
 先月、時事通信社さんが主催している「爆発するソーシャルメディア」セミナーの招待券をいただいたので参加してきました。
 すっかりレポートが遅くなってしまったのですが、メモを書いておきます。
 今回のセミナーでは、セカンドライフやTwitterなど最新の事例も多々取り上げられていたのですが、個人的にはブログ中心の人間なので印象に残ったのが、SMO(ソーシャルメディア最適化)をテーマにしていた住さんの講演。
 SMOというと、SEO(サーチエンジン最適化)なんかとひっくるめて語られることが多いので、何かと被リンクを増やすためのテクニック論のように思われている気もするのですが、やはりどうやらそういうことではないようです。
 例えば住さんが紹介していた「SMOを業務に組み込む」というスライドの項目がこちら。
・ソーシャルメディアに参加し、ソーシャルメディアとの信頼関係を構築
・ユーザーがソーシャルメディア・サイトで過ごす時間が長くなっているなら、そこでコミュニケーションを取る。
・営業戦略としてブログ執筆を義務付ける会社もある。ターゲット・コミュニティへの接触は営業活動そのもの。
 いわゆるSEOで出くるようなh1タグがどうこうとか、検索キーワードの数がどうこうとか、そういったテクニックの話は一切ありません。

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Did you know 2.0 私たちは子供達の未来の為に何ができるのか?

Did you know? -私たちは何も知らない | 近江商人JINBLOGを読んで。
 Did you know2.0という動画が、Ad Innovatorの織田さんやが、上記の上原さんのブログ経由で話題になっていたので、見てみたのですが、ひさびさに心にささる動画でした。
 思わず感動して勢いで初字幕.inで字幕をつけてみたので、まずは一度見てみてください。

 内容としては、「フラット化する世界」や、「富の未来」でも描かれている未来ではありますが、それが8分ほどの動画で力強く伝わってくるという点で、改めて動画の力も再確認されるビデオです。
 私も昨年子供が生まれ、自分の子供が大きくなったときの未来を想像することがありますが、いまだに選挙でインターネットを活用することもできず、英語リテラシーも高くない日本の未来を考えると、正直明るい気持ちには慣れません。
 今の日本の教育は、政治は、そして私達は、未来の子供達にとって本当に必要なことを何かやっているでしょうか?
 そんなことを改めて考えさせられる動画です。
 ということで、とりあえず私は昨日、勢いで期日前投票を済ませてきました。
 まずは小さな一歩からということで・・・

人脈は、忘れたころにやってくる。という事例

「ブログを活用してヒューマンネットワークを広げる方法」のセミナーに参加して。インプットよりアウトプット。 | その他(ライフ) | とりあえず、やってみる! | あすなろBLOG 「ブログを活用してヒューマンネットワークを広げる方法」のセミナーに参加して。インプットよりアウトプット。 を読んで。
 先月、「ブログを活用してヒューマンネットワークを広げる方法」というちょっと大げさなタイトルのセミナーをさせていただきました。
 どちらかというとブログを書いているけど、あまりブログ関連のイベントなんかに参加されていない人を対象にした内容なので、このブログを読んでいるような人には当たり前の話かもしれませんが、増田さんのブログに完璧なレポートがあがってますので、よければ参考にしてください。
 
 で、そのときに紹介したくても紹介できなかった事例があり、ちょうど昨日「時効」になったので、ご紹介したいと思います。
 それが、昨日AMNから発表したこちらのニュース。
アジャイルメディア、総額1億円の第三者割当増資:ニュース – CNET Japan
 今回AMNでは、日興アントファクトリーさんに対する第三者割当増資をさせてもらったのですが、実は、今回増資を検討してくれた日興アントファクトリーの担当者のIさんが、私が昔ビジネススクールのグロービスに通っていたときの経営戦略クラスの同級生。
 始めて出あったのがたしか2002年の1月と、もう今から5年以上前の話になるという古い友人です。

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なんといっても企業のブログの成否は、ブログの担当者次第ということ。

AMNブログイベント第二弾にご参加いただきありがとうございました。 (Agile Media Network | blog) AMNブログイベント第二弾にご参加いただきありがとうございました。 (Agile Media Network | blog)を読んで。
 木曜日に、「ブログとマーケティング」をテーマにしたAMNブログイベントがありました。
 私自身、イベントの司会という立場ではあったのですが、改めて考えせられるところがあったのでメモしておきたいと思います。
 
 今回のイベントはマイクロソフトさん協賛での開催だったのですが、実は個人的には、イベントにかこつけて、マイクロソフトさんのブログに対する取り組みの成功の秘密を知りたいというのが正直な本音でした。
 米国の有名ブロガーであるロバート・スコーブルの著書「ブログスフィア」にも書かれているように、マイクロソフトは、ブログを有効に活用して悪の帝国のイメージを大幅に改善した企業として知られています。
 その一方、日本においてはマーケティング目的のビジネスブログは普及したものの、いわゆる実名の社内ブロガーはまだほとんど増えていないのでは?というのが個人的な疑問点。
 この違いはどこにあるのだろう?日本企業はどうすればマイクロソフトのようにブログを上手く活用できる会社になれるのだろう?というのが今回のパネルディスカッションをセッティングした個人的なテーマでした。

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