失敗を許容できる組織でなければ、デジタルマーケ時代は生き残れない を宣伝会議 AdverTimesに寄稿しました。

すっかりご紹介が遅くなりましたが、先週火曜日に宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

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今回のコラムでは、ワールドマーケティングサミットのセッションの感想を元に、マーケティングにおける組織文化の重要性についてまとめてみました。
特に、ネスレとUSJにおいて、それぞれポジションの異なるお二人が同じ話を別の場所でしている、というのは個人的に非常に印象に残った経験でした。

あらためて企業文化って大事だなと、つくづく思います。

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(写真:H&Kグローバル・コネクションズ)


失敗を許容できる組織でなければ、デジタルマーケ時代は生き残れない

前回のコラムでは、新しい企画を上司が理解してくれないなら、自分の権限の範囲でリスクを取るべきではないか、という話をご紹介しました。当然、この議論をする際に問題になるのが、「では、リスクを取った担当者が失敗した場合にどうなるのか?」という点です。

もし、リスクを取った担当者が失敗について責任を取らされるようなら、当然その担当者は次からは失敗を犯すことを恐れて、二度と挑戦しなくなるでしょう。担当者にリスクを取って挑戦しろ、というのは簡単ですが、実は大事なのは挑戦して失敗した際に上司や組織がどう反応するかという企業文化です。

個人的にこのことを痛感したのは、前回のコラムでも書いたad:tech関西のセッションでご一緒したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)とネスレ日本の逸話です。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。
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マーケティングの役割 中心は顧客の問題解決 を日経MJに寄稿しました。

 先週金曜日に、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は先日アンバサダーとして参加させて頂いたワールドマーケティングサミットで印象に残った話をコラムで取り上げてみました。

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 今回のワールドマーケティングサミットでは、現代マーケティングの父とも言えるフィリップ・コトラー氏を始め、統合マーケティングコミュニケーション(IMC)の父であるドン・シュルツ氏。さらにはマーケティング3.0の提唱者であるヘルマワン・カルタジャヤ氏にワン・トウ・ワン・マーケティングのマーサ・ロジャース氏と、マーケティング業界のレジェンドとでも言うべき人達にお会い出来て直接お話しが聞けるという非常に貴重な経験をさせて頂きました。
 
 コラムに書いた話とは別に個人的に特に印象に残ったのは、マーケティングにおける超権威の方々も未だに積極的に情報収集に努め自らの理論をアップデートされようとしている点。
 コトラーさんとか84歳ですからね。正直歳を感じさせないエネルギッシュさにビビリます。
 我々の世代も負けずに頑張らないと永遠に差は縮まらないなと、大変刺激をもらいました。

 ワールドマーケティングサミットについては、引き続き感想コラムをぼちぼちアップしていこうと思っていますので、よろしくお願いします。
(同じくアンバサダーとして参加された江端さんもコラムをアップされてますのでこちらもどうぞ。
 


マーケティングの役割 中心は顧客の問題解決

10月中旬、日本最大規模のマーケティングの国際会議「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015」が都内で開催された。マーケティングの世界的な権威、米ノースウエスタン大学のフィリップ・コトラー教授が中心になり「マーケティングで世界をより良く」というスローガンの下、社会や経済発展を促すマーケティングの活用について議論した。
 筆者もサミットのアンバサダーとして、様々な登壇者に直接話を聞く機会を頂いたので、感想を紹介しておきたい。

 そもそも読者の方々は「マーケティング」という言葉を聞いて日本語でどう説明するだろうか。ある人は広告宣伝だと言う。調査やリサーチのことだと思っている方もいるかもしれない。コトラー教授やサミットの実行委員会代表であるネスレ日本の高岡浩三社長はマーケティングの役割を「顧客の問題を解決する」ことと定義していた。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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新しい企画を上司が理解してくれないなら、自分でリスクを取って成功してから報告するべし を宣伝会議 AdverTimesに寄稿しました。

火曜日に宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

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今回のコラムでは、先日開催されたadtech関西のセッションの感想を元に、新しい企画に挑戦する際に社内の理解をどう得るかについて考えてみました。

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実は、自分で小さく実験してから社内の理解を得て、徐々に規模を大きくしていくというのは、ほとんどのデジタルマーケ担当やソーシャルメディア担当の方々が通ってきた道なんだよな、とあらためてつくづく感じた次第です。
未知の領域に踏み込むには最初絶対リスクありますもんね。

改めて、自分ももっとチャレンジしないとなと再認識した一日でした。

参考:マス広告による大量リーチと、エンゲージメントを重視した手法の比較に意味があるのか adtech関西で議論したいと思います。


やっぱり「広告脳」と「PR脳」は構造が違うので、別部署にする方が現実的?

前回のコラムでは、「広告脳」と「PR脳」は根本的に価値観や構造が異なるという話を紹介しました。

この縦割りの組織論とは別に、デジタルマーケティング時代やソーシャルメディア時代に課題となっているのは、従来のやり方や価値観と全く異なる新しいアプローチに挑戦しなければいけないという現実です。

「うちの会社は上司の頭が固いから、新しい企画を全く試せないんです」という担当者の方々の愚痴を耳にすることは珍しくありません。何しろ、ソーシャルメディア施策においては、未体験の施策というだけでなく、広告脳からPR脳へのジャンプも必要なため、二重に難しい話になります。

特に大きいのが、実施前の広告効果の予測の考え方の根本的な違い。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。
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やっぱり「広告脳」と「PR脳」は構造が違うので、別部署にする方が現実的? を宣伝会議 AdverTimesに寄稿しました。

火曜日に宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

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今回のコラムでは、前回のコラムに続いて、5年前のコカ・コーラさんの上海ツアーでの体験談を取り上げてみました。

前回のレイチェルさんに続いてナタリーさんの写真を使いたかっただけだろ、というご指摘も甘んじて受けますが。

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レイチェルさんとは別の意味で彼女もすごかったんですよね。
当時は実はまだGMからコカ・コーラに移られたばかりのタイミングだったのですが、コカ・コーラのソーシャルメディア戦略について非常に整理された分かりやすいプレゼンをされていました。

参考:コカ・コーラの取り組みに学ぶ、企業のソーシャルメディア活用の4つの真実

米国におけるソーシャルメディア活用の進み具合に衝撃を受けてちょっと羨ましかったりもしましたし、各国のブロガーと情報交換をできて非常に刺激を受けた4日感でした。
そういう意味で、広告とPRやコミュニケーションのあまりの価値観の違いに、つい今回のコラムのような結論になってしまう次第です。


やっぱり「広告脳」と「PR脳」は構造が違うので、別部署にする方が現実的?

前回のコラムでは、デジタルマーケティング時代においては、広告会社やPR会社、制作会社などの縦割りの役割分担の境界線の意味がなくなりつつあるのではないかという話を書きました。
ただ、ここで問題になるのは、業界としての境界線は意味が無くなってきていても、広告とPRは予算構造や精神構造が根本的に大きく異なっていることが多いという点です。

このコラムでは議論を単純化するために、あえて言葉の定義をシンプルにさせてもらいます。

広告を担当する部署を「宣伝部」。
PRを担当する部署を「広報部」としましょう。

宣伝部の方は一般的には、テレビCMや新聞・雑誌広告、バナー広告などのいわゆるペイドメディアの広告露出を手法の軸として仕事をされていることが多いでしょう。一方で、広報部の方は一般的には、メディアの記者の方々やユーザーとのコミュニケーションを通じて、話題作りやメディア露出、いわゆるアーンドメディアの獲得を手法の軸として模索されていることが多いでしょう。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。
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「メーカー直販はまだ早い」そんな会社は損をする を日経MJに寄稿しました。

 先週金曜日に、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は先日参加したダイレクトサミットで印象に残った話をコラムで取り上げてみました。
  
 ダイレクトマーケティングというと、自分には関係ないと思っている方は小売りでもメーカーでも結構多いのでは無いかと思いますし。
 実際問題私自身もそういう傾向が強かったんですが。
 今回ダイレクトサミットに参加してみて、このスマホ時代にダイレクトマーケティングとかオムニチャネル的視点を完全に無視してしまうのは、結構致命的な問題につながりかねないなと感じた次第です。

 少しコラムタイトルはネット用で煽り気味になっていますが、何か参考になる点があれば幸いです。
 


「メーカー直販はまだ早い」そんな会社は損をする

 先月、鹿児島県で「ダイレクトサミット」というイベントが開催された。直販や通販事業に携わる企業を対象に、ダイレクトマーケティングのテーマに特化した日本初のイベントだ。

 一般的に通販事業というと、化粧品など特定の商品に注力している単品通販や、顧客がカタログから商品を選ぶ総合通販と呼ばれるような事業形態を連想する人が多いだろう。ただ、こうした定義や境界線もインターネットやスマートフォン(スマホ)の普及により、大きく変わりつつある。

 今や「オムニチャネル」というキーワードに代表されるように、小売りも通販サイトを持つのが当たり前になりつつある。従来直販していなかったメーカーも、直販サイトを開設し始めている。実際にダイレクトサミットに参加した企業の顔ぶれも、通販専業やウェブ通販の企業から、大手メーカーまで多様だった。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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真面目なPR業界の方々は「PR」という言葉を諦めて、「広報」に統一した方が良いのではなかろうか を宣伝会議 AdverTimesに寄稿しました。

火曜日に宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

150901tokuriki

今回のコラムでは、前回の日本における「マーケティング」という言葉の使われ方に感じている違和感に続いて、日本における「PR」という言葉の使われ方に感じている違和感についてまとめてみました。

実はこのネタ自体は、コラムの中で紹介しているはあちゅうさんのPRガールのコラムが始まった時から、書こう書こうと思いながら、はや4年近くが経過してしまったという個人的には寝かせ続けてきた記事です。
正直、私のようなPR業界の片隅の人間からこういう問題提起をすると、さぞかし業界関係者の方から一斉に刺されるんではないかと寝かせ続けていたので、今回かなりドキドキしながら書いたんですが、思ったよりも同意して頂ける声が多くホッとしております。

ただ、一方でこのネタに同意するPR関係者の方が多いと言うこと自体がこの問題の根深さを表しているようで、パブリックリレーションにプライドを持って取り組んでいる業界の人間の一人としてはかなり複雑な気持ちです。
次はもう少しポジティブな話を書きたいと思います。


真面目なPR業界の方々は「PR」という言葉を諦めて、「広報」に統一した方が良いのではなかろうか

前回のコラムでは、昨年のワールドマーケティングサミットでの日本のマーケティングへの問題提起を受けて、マーケティングという言葉が日本においては狭い意味で使われてしまっているのではないか、という話を書きました。

このマーケティングという言葉以上に誤解が大きくなってしまっているのが、「PR」ではないでしょうか?

アドタイコラムの読者の方々には釈迦に説法になってしまいますが、PRと言う言葉はもともとパブリックリレーションズ(Public Relations)という英単語の頭文字を省略したもの。直訳するなら大衆との関係作りというところでしょうか。

もともと第二次世界大戦中のナチスドイツなどによるプロパガンダの進化などを背景に、企業に普及していったものだそうです。このパブリックリレーションズが日本においては広報と翻訳され、PR(ピーアール)という省略語でも呼ばれるようになり、現在にいたります。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。
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