「アウト・オブ・コントロール」は、P2Pがビジネスを変えるを共著で出されていた大谷さんの単著です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
ウィニーや著作権侵害問題について、本質的な背景からきちんと理解したいという方には、とても参考になる本だと思います。
【読書メモ】
■コモンズの悲劇(ギャレット・ハーディン)
全く管理がなされていない誰でも利用できる共有の資源があったとすれば、その資源は枯渇・荒廃への道を歩む宿命がある
■助け合いインターネット
トラフィックをたくさん必要とする者がたくさんコストを負担するというしくみはなかった。
■知的財産権制度によって創造者に独占権が与えられる3つの問題
・創造者の試みが失敗しても、報酬を与えられるべきだということになる
・著作権制度は無条件に創造者に金銭的報酬をあたえるよう要求しているわけではない
・著作権は、市場における未来の経済的利益が努力や金銭につりあうものかどうかも保証しない
■1710年「学習奨励のための法律」(通称、アン法)
印刷・出版業者の出版権を保護するもので、著者の権利を保護するものではなかった。 1842年 著作者の権利としての著作権が盛り込まれるようになった
■19世紀~20世紀 米国の音楽家達は楽譜販売の権利を音楽出版社に与えて、その見返りに著作権料を受け取っていた。音楽出版社は楽譜を販売して収益を得ていた。
舞台で楽曲を演奏するミュージシャンたちは、音楽出版社から料金を受け取ることがあった。舞台での演奏が楽譜販売の宣伝になったからである。
■ラジオ放送局は音楽著作権管理団体との間に包括的な著作権支払い契約を結び、使用曲目をまとめて報告するとともに収入の一部を著作権料として支払っている。このような契約は1920年代米国でラジオ放送が急激に成長する中で、ラジオ放送局と音楽著作権団体との競技や訴訟を通じて形成されてきたものである。
■インターネットが完全な匿名の世界だというのは、大いなる誤解である
■インターネットのメッセージ交換における匿名性の程度を決める二つの要素
・連結困難性:(unlinkability)発信者と受信者とを関係づけることの困難さの度合い
・観察困難性:(unobservability)
カテゴリー: 読書メモ
視覚マーケティングのススメ (ウジ トモコ)
「視覚マーケティングのススメ」は、アートディレクターのウジ トモコさんが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
デザインがどうも苦手という方には、参考になる点のある本だと思います。
【読書メモ】
■ビジュアルアイデンティティ(VI)
企業理念や活動理念を一目でわかるように視覚化したキャラクターやマーク
■人はデザインされているモノをデザインされていると意識していません。
好き・嫌いといった「タイプ(好み)」や高級感や安っぽさなどの「クラス(階層)」で感じているのです。
■ホームページをリニューアルする時に注意しなければいけないこと
・すでにあるデザイン的な資産をどうするか
・支持されていた「好み」や「クラス」のリサーチ
・リニューアル後の評価軸の決定
■顧客満足度を高めるという単一の軸に”実用性”と”デザイン”が同じベクトルを向いて存在していると考えてください。
■デザインの「人格」は9割「文字組」で決まる
■トーン&マナーが醸し出す雰囲気や世界観というのは、人の潜在意識に訴えかけるため、どんな人にも感じてもらうことができます。
■コピーがダメだとデザインもダメという道連れの原則
リーダーになる (ウォレン・ベニス)
「リーダーになる」は、リーダーシップの権威として知られるウォレン・ベニス氏の書籍です。
翻訳をされた伊東さんから献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
自分はリーダーには向いていないと諦めている人にも、リーダーとしての重責に日々悩んでいる人にも、参考になる点の多い本だと思います。
【読書メモ】
■リーダーの意見は二つの点で一致している
・人間はリーダーに生まれつくのではなく、自らの力でリーダーになる
・リーダーは最初からリーダーを目指しているのではなく、自分を思う存分に表現する過程でリーダーになる
■本物のリーダーの重要な4つの資質
・他者が共感できる意義を見出し、周囲を巻き込む能力がある
・リーダーは自分を明確に表現できる
・誠実さがある
・絶え間ない変化にもすばやく、理性的に対処できる適応力がある
■まず行動し、あとから結果を評価する
もっとも重要なモノはスピードであり、ときにはすべてのデータがそろう前に行動をおこさなければならない。
■「組織は人間に奉仕すべき存在なのに、残念ながら現実はその逆であることが多い。人々は組織に忠誠を捧げ、習慣や慣例や規則の囚人になっています。そして、自分が本来持っていた力を失ってしまうのです。」
■「自分の限界にこだわっている間は大統領はたいした仕事をしません。彼らがすばらしい仕事をするのは、自分の可能性に焦点をあわせたときです」(ヘンリー・キッシンジャー)
■自分を知るための4つのレッスン
・自分の最高の教師は自分である
・他人を責めるのをやめ、責任を引き受ける
・貪欲に学ぶ
・経験を吟味して真の理解に達する
■「子供に何かを教えるというのは、子供がそれを自力で発明するのを妨げる行為だ」(ジャン・ピアジェ)
■イノベイティブ学習
・未来を見通す
・他人の意見を聞き、そこから学ぶ
・参加する
最後の授業 (ランディ・パウシュ)
「最後の授業」は、先日様々なメディアでも取り上げられていましたが、末期ガンで余命宣告をされたランディ・パウシュ氏の遺書とでも言うべき本です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
自分の日々の生活がルーチンになってしまっていると感じる方には、非常に刺激になる本だと思います。
【読書メモ】
■「きみが失敗しても、だれも何も言わなくなったら、きみのことはあきらめたという意味なんだ」
■頭のフェイント
学んでいるときは理解できないが、あとになって分かることを教えること。
■教師の第一の目標
・学生が自分をどのように評価するかを学ぶことを、手助けする。
■相互評価のランキングを公開
・仲間はあなたが一生懸命に取り組んだと思ったか?
・あなたはどのくらい独創的な貢献をしたか?
・仲間はあなたと組んでやりやすいと思ったか?
■僕たちはみんな、時間もエネルギーも限られている。不満を言うために時間を費やすよりも、目標を達成することを考えたいじゃないか。
■適切な謝罪の3つの要素
・自分は間違ったことをした
・あなたを傷つけたことを申し訳なく思っている
・この状況を改善するためにどうすればいいか
■親が子供にできる最善のこと
・子供が自分なりに夢を実現する方法を見つけるために、助けてやること。
心に響くウェブ動画マーケティング(市川茂浩)
「心に響くウェブ動画マーケティング」は、株式会社フロントメディアの社長である市川茂浩さんが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
動画を使ったマーケティングに興味があるけどなかなか踏み切れていないという人には参考になる本だと思います。
【読書メモ】
■ウェブ動画を活用したビジネスやマーケティングの地雷
・ウェブ動画はお金がかかる
・人を惹きつけないコンテンツは用意するだけ無駄
・意図的にコミュニティは生み出せない
■一部の人たちを熱狂させる仕組み作りが重要
■プレミアムヴィダルサスーンのキャンペーン
「普通の人よりも情報摂取量が多い、情報を取りたいという意欲に満ちあふれている人たちを360度囲い込むには、TVCMだけでは難しいのです。もちろん、インターネットだけでもダメです。話題づくりとともに、ありとあらゆるメディア、テレビ番組、他の企業とのタイアップ、ビルボード、雑誌など大規模に展開しました。」
■SMOの4つの手法
・アクセスされやすくする
・コンテンツのマッシュアップを推奨する
・役に立つ情報を提供する
・ユーザーとのコミュニケーションを行う
ネット広告の効果を100%確実に上げ続けるために(宣伝会議)
「ネット広告の効果を100%確実に上げ続けるために」は宣伝会議が出している書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
まだまだ自分はネット広告初心者だと思うという人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■生活者の反応を次の一手のヒントに
2006年6月のフマキラーのキャンペーンで男子公衆トイレをメディア化
女性の反応に対して、記録用の映像を加工し「速報版スナイパー体験」という映像をYouTubeにアップ。
■CTR×直帰率による媒体の評価
■コンバージョンさせるための3つの視点
・クリエイティブはユーザーの興味を引き、サイトに誘引するためのものである
・ランディングページは、誘因後のユーザーの意欲を育てるためのものである。
・Webサイトは、せっかく意欲を育てたユーザーを逃してはならない。
■潜在見込み客数をどのように把握するか
「すぐに資料請求につながらなくとも、ブランドの存在を知り、ブックマークなどに登録してくださるお客様が増えれば、潜在的な見込み客を作れていることになります」