できる人の直感力(佐々木 正悟)

482841424X 「できる人の直感力」は、パソナテックのあすなろBlogで「メンタルハックス」を書いている佐々木さんの単著です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 直感力というと、「第1感 最初の2秒のなんとなくが正しい」ともつながる世界ですが、詳細の分析にはしりがちな人は一度読んでみると参考になると思います。
【読書メモ】
■クラークの第一法則
 著名だが老齢の科学者が何かを可能だと言った場合、その主張はほぼ間違いなく正しい。不可能であると言った場合は、十中八九間違っている。
■現在主義の罠を逃れて直感力を発揮する
 現実には「違い」がある。足りない部分がある。それも見つけにくいものじゃない。というヒントを絶えず自分に送り続ける必要がある。
■「人工衛星」に注意を向ける
 「人工衛星」話の中で出てこなくても良いような、余計な情報
 妙に具体的な人名や地名や日時であることが多い。

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職場の法律知識を学ぶ!(萩原京二)

4887595913 「職場の法律知識を学ぶ!」は、ディスカヴァーマジマネシリーズの第四弾です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 職場の法律知識ってあまり考えたことがないと思うので、基礎知識として意外に役に立つと思います。
【読書メモ】
■法律的に言えば、会社が社員の副業やアルバイトを禁止することができない
 (職業選択の自由)
■争う前に”ほのめかせ”
■労働契約を結んだ瞬間に社員に課せられている”法律上の義務”
 セイシキニヒミツ
・仕事に専念しているか?
・意欲を持って仕事に取り組んでいるか?
・信用をなくすようなことをしていないか?
・会社に協力しているか?
・人間関係に気を配っているか?
・会社の秘密を守っているか?
■残業削減のための意識改革「5つの方法」
・上司が宣言する
・上司が率先して早く帰る
・「がんばるタイム」を設定する
・優先順位のつけ方を教える
・優先順位順に仕事を片づける

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ほめ言葉ハンドブック(家族・プライベート編)(本間正人、祐川京子)

4569699170 「ほめ言葉ハンドブック(家族・プライベート編)」は「ほめ言葉ハンドブック」の続編です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 そう言えば最近家族をなかなかほめることができてないなーという方にオススメです。
 
【読書メモ】
■なぜあなたが家族をほめられないのか
・違いを認識しにくい
・変化を見つけにくい
・照れくさい
・習慣がない
・複雑な気持ちを持っている
■子供をほめるための実践ヒント
・子供の話に耳を傾ける
・子供をしっかりと観る
・ほめる+提案を
・多面的に評価してほめる
・タイミングよく伝える
・協調性を育てるほめ言葉を
・自立心を育てるほめ言葉を
■配偶者をほめるための実践ヒント
・継続する
・夫婦だからこそ言葉に出す
・ステップアップしている点をほめる
・朝も夜もほめる
・家族を介してほめる
・一緒に行動することでボキャブラリーを増やす
・ケンカしてもほめる

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ケータイ小説的(速水健朗)

4562041633自分探しが止まらない」(増刷おめでとうございます)を書かれた速水さんの新刊です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 インパクトのある表紙のせいで、自分には関係ない本と思ってしまう人も多いかもしれませんが、いわゆるケータイ小説世代やその周辺の世代のカルチャーを理解するのに最適な本だと思います。
 ケータイ世代が理解できない、と心配な、私のような人にオススメです。
 
【読書メモ】
■ケータイ小説の多くは、浜崎あゆみの詞を共通の背景とすることで生まれており、浜崎の有名楽曲の「泣けるポイント」などを共有することで成立している
■広末涼子が女子高生とポケベルを結びつける象徴的な存在であったように、浜崎あゆみはPHSから携帯電話へという女子高生の持つ移動体端末の変化を象徴する存在なのだ。
■ケータイ小説と浜崎あゆみの歌詞の三つの共通点
・回想的モノローグ
・固有名詞の欠如
・情景描写の欠如
■「ケータイ小説のリアルとは何か?」
 ケータイ小説とは、「投稿文化」「UGC]というキーワードを背景にしたコミュニケーションから生まれた作品群である。故に、「ケータイ小説におけるリアル」を、「実際にあった話」かどうかというレベルで判断をするなら、実際にあった話ではないと断言できる。
■ケータイ小説とマンガ「頭文字D」の共通点
・地方に根ざしたライフスタイル
・「上京」という概念の欠如
・サラリーマンが出てこない
■「地方つながり文化圏」の中にいる者は、東京での就職とサラリーマンになることを忌避する。
■地方つながり志向が復活している理由
・最近の若者に見られる「生得的な属性への思い入れの強さ」
・携帯メールが「地方つながりを維持」していく装置として機能
■携帯電話へのデコレーションは、「触覚の先端部に対する強い思い入れの表れ
■コミュニケーション・コスメティックス
 変態少女文字を使ったやり取り
 「濃密なコミュニケーション」を忌避して、「つながること」を重視する

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アメリカン・コミュニティ(渡辺 靖)

410306031X 「アメリカン・コミュニティ」は、多様なアメリカのコミュニティについて1つ1つ分析をしている本です。以前、梅田望夫さんのブログで紹介されていて気になったので買ってみました。
 
 読書メモもしたので、書評抜き読書メモを公開しておきます。
 「アメリカでは」とついついアメリカを1つのコミュニティのように語ってしまいがちな、私のような人にお薦めの本です
【読書メモ】
■ソーシャルキャピタル
 信頼、規範、ネットワークといった、社会制度を根源的な部分で支えている特性
 「住民たちの力」
 ソーシャルな原理の裏打ちなくしては、マーケットやヒエラルキーの原理はただ際限なくインヴォリューションし続けるだけかもしれない
■ソーシャルな原理を働かせるためには、何かしらの目標や敵を共有すること
 協調のキャピタルを蓄積するためには繰り返し使うことがポイント
■「東ヨーロッパでは壁が次々と倒れていく時代にあって、ロサンゼルスのあちらこちらで壁が作られているのだ」(要塞都市LA マイク・デイヴィス)
■アメリカの多様性
 「アメリカは○○である」という定義づけを常に拒むカウンター・ディスコース(対抗言説)が存在する点にこそ特徴がある

410306031X アメリカン・コミュニティ―国家と個人が交差する場所
渡辺 靖
新潮社 2007-11

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影響力 (玉木 剛、本田 哲也)

4478550166 「影響力 小さな情報から「ブーム」を生み出す7つのマーケティング発想」はPR会社コミュニケーションデザイン社長の玉木さんと、ブルーカレント社長の本田さんの共著です。
 光栄にも玉木さんに直接本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 PR視点のマーケティングのポイントを勉強したい人に向いている本だと思います。
 
【読書メモ】
■メッセージの三通りのレベル
・幼児期:自分の欲望や欲求をそのまま表現する
・青年期:自分の状況を説明する能力を身につけていく
・大人期:動かす相手にとっての利益や利点をメッセージに盛り込む
■キーメッセージの三要素
・先を見せる
・ソリューションを示す
・差別化する
→プルーフポイント、メッセージをサポートする証拠品を総動員する。
■キーメッセージの策定プロセス
・目的の明確化
・対象の明確化
・対象の分析
・ポジショニング
・キーメッセージの作成
■舞台設定を変えるコミュニケーション手法
・どういう舞台設定が可能か
・その舞台で主役をはれるか
・その新しい舞台を名付けよ
■イシューブランディング
 製品が解決する問題自体を啓発して消費者の意識を変えたほうが効率が良く、効果的な場合がある。
■見えないものを見せる戦略
・サービスを「パッケージ化」せよ
・サービス内容を「伝える場」をつくれ
・サービスの「受け手」に語らせよ
・サービスに従事する「人」を売り込め

4478550166 影響力小さな情報から「ブーム」を生み出す7つのマーケティング発想
玉木 剛
ダイヤモンド社 2004-06-11

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