ネット選挙解禁 不慣れが生むミス・トラブルに注意 を日経MJに寄稿しました。

 本日日経MJ「ECの波頭」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は、ネット選挙に対する期待感がどうも高くなりすぎている感じがするので、その問題意識をそのまま、まとめてみました。
 もちろん、個人的にはネット選挙解禁を10年待っていた人間なので、期待はあるのですが、今年は10年やっていなかったツケが一気に吹き出すはずで、冷静な議論は来年からかなと思ってます。


 長く問題視されてきた選挙期間中のインターネット活用が、夏の参院選から解禁される。
 日本の公職選挙法では、これまで選挙期間中の候補者や有権者のネット活用が禁止されていると解釈されてきた。このため選挙で最も重要な告示後の選挙期間中に、候補者のネット活用はもちろん、ネット上で一般人による候補者の応援も違法とみなされた。これが今回、基本的には選挙期間中のネットやソーシャルメディアの活用が認められるようになる。
《ポイント》
(1)日本でも選挙期間中のインターネット利用が解禁される。
(2)選挙前から急にネットを活用し始めてもインパクトは限られる。
(3)夏の参院選ではネット利用のネガティブ面が明らかになるだろう。
 続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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ブログでのマニアック(?)な女の子の趣味のカミングアウトが高じて、マフモコ写真集の出版にまでこぎつけてしまったF.Ko-Jiさんの事例

 前回からまたも間が空いてしまいましたが、AMNブロガーTVのゲスト紹介企画の第四弾として、F.Ko-Jiさんの回を紹介したいと思います。
 この回は、録画ボタンを押していたはずなのに、Ustream側のトラブルかこちら側の操作ミスかなんかで、録画アーカイブがされていないという幻の回になってしまったのですが。
 ゲストで来てくれたF.Ko-Jiさんが、「マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿」通称「マフモコ」に対する熱い思いを延々と語るという、ブロガーTVなのかなんなのか良くわからない回となりました。
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 まぁ、普通にここだけ聞いてると、単純に男が自分の好きな女の子の仕草について熱く語っているだけの良くある飲み屋の与太話の世界なんですが。
 F.Ko-Jiさんのケースで凄いのがその行動力と歴史。
 まず、ブログでF.Ko-Jiさんが自分の「マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿」に対する熱い思いをカミングアウトしたのが、2009年10月。
【2009年10月30日】
マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿(マフモコ)が好き
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 今から3年半も前の記事です。
 しかも、ポイントになるのは、ここで自ら「マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿」について「その呼び方が多分ないので「マフモコ」と勝手に呼ぶことにしました。」と宣言してしまった点。
 多分、この日以前、世の中に「マフモコ」という単語は存在しなかっただろうと思われるわけですが、ここで自分でこのキーワードを作って宣言してしまっているわけです。
 で、さらに凄いのがこの後の地道な展開。

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ネット・プロモーター経営(フレッド・ライクヘルド他)はNPS(ネットプロモータースコア)導入のためのバイブルといえる本だと思います。

4833420333 「ネット・プロモーター経営」は、「究極の質問」の著者として知られるベイン・アンド・カンパニーのフレッド・ライクヘルド氏が書いた書籍です。
 ちょっと前に買って読んでいたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 前著の「究極の質問」を読んでから、すっかりNPSに興味をもつようになり、AMN自体にも導入してみたり、AMNがお手伝いしている企業のソーシャルメディア活用の効果測定に活用してみたり、様々なNPSの勉強会にお邪魔したりしてみているのですが、知れば知るほど奥が深い指標だなとつくづく思います。
 そんなこんなで私自身もNPSを活用している事例としてインタビューをして頂いたりもしましたが。
ソーシャルメディアバブルの「悪しき利益」体験から、NPSの探求を通じて原点に回帰するまで
 今回の「ネット・プロモーター経営」では、NPSを単なる「ネットプロモータースコア」という点数ではなく「ネットプロモーターシステム」という経営のための仕組みとして活用することが明確に提案されているのが非常に印象的です。
 実際、NPSをいろんなシーンで使ってみていますが、NPSを重視できるかどうかと言うのは実は経営理念と直結している点が非常に大きいと感じています。
 いわゆるマスマーケティング的に、とにかく認知やリーチを重視している場合、正直個々の顧客のNPSを測定している暇があったら、もっとリーチを稼ぐ方に集中した方が良いという結論が出るでしょう。
 一方で意識をNPSに集中するようになると、一人一人の顧客が本当に満足しているかどうかの方がはるかに重要になり、満足しない顧客にリーチする行為自体がリスクに見えてきます。
 実際には物事はそんなにシンプルではなく、B2Cの大企業が売上を上げていくには両方の活動が不可欠だと思いますが、B2Bの企業の中にはNPSにフォーカスする過程で新規顧客への飛び込み営業をやめ、既存顧客への営業活動のみに注力するという英断をしている企業もいるようで、ネットの普及により口コミのパワーが増した結果、既存顧客の満足度に集中することが結果的に新規顧客獲得に繋がるというサイクルがより明確にまわる可能性が見えてきているように思います。
 NPSに興味があるという方は、「究極の質問」と合わせて読むのがお勧めです。
【読書メモ】
■なぜロイヤルティの高い顧客を追求すべきか?
 ロイヤルティの高い顧客は何度も自社に戻ってきて製品やサービスを購入し続け、友人に紹介し、貴重なフィードバックを提供し、サービスにかかる費用が抑えられ、価格にそれほど敏感ではないからだ
■リーダー自ら顧客志向を標榜しているにもかかわらず、日々追いかけて、議論し、管理しているのは、やはり財務指標なのだ。
■批判者に対する推奨者の比率が業界内で最も高い企業は、一般的に高い利益と健全な成長を享受している。
■推奨者と批判者を分かつ要因
・顧客維持率
・価格
・年間購入額
・費用対効果
・クチコミ

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ニコニコ学会の福島第一原発観光地化計画で考えるダークツーリズムの日本にとっての意義

 昨年末に、初めてニコニコ学会に参加させて頂いていたのですが、すっかり感想を書きそびれていたところ、次回の第4回ニコニコ学会のお知らせが届いていまったので、今更ながら思い出してメモを書いておこうと思います。
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 第3回ニコニコ学会に参加したのは、ニコファーレを実際に体験してみたかったからというのもあったわけですが、非常に印象に残ったのがこちらのセッションでした。
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 福島第一原発観光地化計画って凄いタイトルをつけたもんですよね。
 一瞬、何かのネタなのかと思われがちかもしれませんが、実は大真面目に福島の未来について考えている施策です。
 当然、福島第一原発の事故というのは現在進行形のトラブルで、今から「観光地化」などというのんびりした言葉を使うと、相当な批判が襲ってくるのは間違いありません。
 福島原発の周辺に住んでいた方々がみまわれた状況は、私たちの想像を超える辛いものであるのは間違いなく、部外者である我々が福島の未来を語る権利があるのかどうか、というのは個人的にも非常に戸惑うところです。
 それでもあえて観光地という言葉を使っているところに、東さん達の覚悟を感じます。
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 好むと好まざるとに関わらず、福島の原発事故はチェルノブイリと同程度と評価されてしまい、「フクシマ」の名前は「チェルノブイリ」同様、世界中に原発事故の都市として響き渡ることになってしまいました。
 これは本当に残念なことであり、福島県の方々や福島県出身の方々の苦労や悲しみは、私には想像しようもありません。
 ただ、そこで思考停止せずに、今から10年後20年後の福島のことを考えて、活動を始めていかなければいけないのではないか、というのがこの福島第一原発観光地化計画に込められたメッセージのようです。

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日本人代表としてTED2013に登場したBLACKさんのプレゼンが、ヨーヨー世界チャンピオンとして凄いだけでなく、感動的であるという事実。

 2月に「プレゼンの世界大会とも言えるTED2013に、日本人代表としてBLACKさんが出場することが、どれぐらい凄いことかという話」」という記事で紹介した、ヨーヨー世界チャンピオンのBLACKさんのTED登壇映像がついに公開されました。
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 まぁ、凄いです。
 知り合いである私がこうやって書くと、なんか白々しくなりがちなので、あんまりそういう風に書きたくないのですが。
 これに関しては、ちゃんと書きます。
 とにかくこのプレゼンは、必見です。
 私自身、BLACKさんのTEDxTokyoでのプレゼンを見たことがあり、今回のTED2013でのプレゼンも基本的にはその延長にあるものなのですが。
 サムライをイメージさせる衣装、ししおどしなどの日本を象徴する演出、そして二刀流の演技からクロージングの決めポーズから、鬼気迫る表情まで。
 ホント凄いです。
130421black2.png(↑ちなみに、TED本家はブログに掲載されてる写真のクオリティも凄いです。)

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やまもといちろう×イケダハヤト対談イベントのお礼と寄付方針等のご報告 #ブログ論争

 先週金曜日に、無事「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」を開催させていただくことができました。
 ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
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 イベントの概要や感想は下記の記事などに目を通していただければと思いますが。
【御礼】イケダハヤト師とのイベントにご来場くださいまして、ありがとうございました: やまもといちろうBLOG(ブログ)
「イナゴの王」やまもといちろう氏との対談を終えて – ihayato.書店
【更新】「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」メモ書きレポート #ブログ論争 – カイ士伝
やまもといちろう ×イケダハヤトの #ブログ論争 書き起こし – NAVER まとめ
 こちらの記事では、イベントのチケット販売実績の報告と、企画者として今回のイベントの振り返りをさせて頂ければと思います。
 まず、今回の3種類のチケットの販売実績は下記の通りです。
・やまもといちろう券 256枚 
・イケダハヤト券    36枚
・中立券       171枚
・合計        463枚

 打ち間違いではありません。
 やまもと券が256枚で、イケダ券が36枚。
 実に7倍以上もの差がつく結果となりました。
 イケダさんのファンの人は、若い人が多いのでこんな怖いイベントに3000円も払ってわざわざ来ないんだろうとか、やまもとファンの視線が怖くて中立券にしたんじゃないかとか、いろいろ想像はできるわけですが。
 それにしても、イケダ券と中立券を合わせても、やまもと券の売れ行きにはかなわないわけですから、やまもといちろうさんの圧倒的な人気が伺えるというものです。

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