さすがに歴史がある建物で、なんとなくこちらまで誇らしい気持ちになります。
中の雰囲気も独特で、一目惚れしてしまいました。
iPadショック (林信行)
「iPadショック」は、「iPhoneショック」や「iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか」などの書籍の著者としても有名な林信行さんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、タイトル通りiPadが既存の産業にどのようなインパクトを与えるのか、林さんならではの視点で分析されています。
私もiPadを実際に触ってみて、想像以上の完成度にいろいろと驚きましたが、IT業界に携わっている方であれば、何かと触れておいた方がよい端末のように思います。
iPadブームを一歩引いて見ている方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■iPadの魅力
・画面の大きさと美しさ
・ユーザーの操作に自然に反応する快適さ
・製品に変な味付けがされていない
■「iPhoneでおもしろいのは、あれだけ画面の解像度が低いのに、誰もそれを話題にしないことだ」(日本メーカーに勤める友人)
■アップルでは一つの製品をつくるにあたって、100個以上の実物大モデルをつくるという。
Twitter就活 (増永寛之)
「Twitter就活」は、ライブレボリューションの増永寛之さんが書かれたツイッターの就職活動本です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
正直、この本を読むまでツイッターを就職活動に使う人が増えてるとは全く想像していませんでしたが、たしかにこれだけツイッターが普及してくると案外良い方法かもしれないなと思えてきます。
就活本なのでもちろんこれから就職活動をする大学生向けの本ですが、これから大学生の面接をする方にも参考になる点があるかもしれません。
【読書メモ】
■Twitter就活は本名が基本
・本名でなければ見つけてもらえない
・アカウント名はわかりやすいものを選ぶ
・意外と忘れがちなメールアドレス
■顔写真は全て同じものを使う
・履歴書と同じ写真でイメージの定着をはかる
・キャラクターや他人の写真は要注意
・写真店でもらったデジタルデータを圧縮する
・覚えてもらうためにはまずさらけ出すこと
・顔写真を出すと発言内容に責任が持てる
ツイッター仕事で役立つ即効ワザ57 (日経PC21)
「ツイッター仕事で役立つ即効ワザ57」は、日経PC21が出したビジネスパーソン向けツイッター本です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、あくまでツイッターを仕事に使うツールとして基本的なテクニックから、ちょっとしたポイントまで紹介されていますので、これからツイッターを仕事でも本格的に使おうと思っている方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■フォローや返信の「お返し」は求めない
・フォロワーが多い人には殺到する
・フォローの解除もしてよい
・共通点をさりげなくアピール
・自分からオススメ情報を提供する
■ニュースや他の人の発言を紹介していこう
・ひと言付け加えるだけで良い
企業のTwitter運営ポリシーを9つの視点から考える(その4) を日経NMに投稿しました。
日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
今回も、前回に引き続き、Twitterの具体的なマーケティング活用について考えてみています。
不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
■企業のTwitter運営ポリシーを9つの視点から考える(その4)
「前回のコラムでは、企業のTwitter運営ポリシーを9つの視点に分け、その中から自社に関する発言を検索してTwitterユーザーと積極的にコミュニケーションを取るタイプの運営ポリシーとして「アクティブサポート型」と「アクティブ雑談型」について紹介しました。
今回は、botと呼ばれる自動応答プログラムを利用してTwitterユーザーとコミュニケーションを取るポリシーについて考えてみたいと思います。」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
富の未来 (アルビン・トフラー)
「富の未来」は、「第三の波」や「パワーシフト」などの書籍でも有名なアルビン・トフラー氏の書籍です。
かなり以前に買って読んでいたのですが、読書メモを書いてなかったので遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
「富の未来」というタイトルだけを見ると、いわゆる資本主義にある金銭的な「富」の未来について書かれている書籍を想像されると思いますが、この本で中心的に語られているのは非金銭経済という、いわゆる金銭的な価値や指標にあらわれてこない経済についての考察。
個人的に「クラウドソーシング」や「ウィキノミクス」のような集団の活動が価値になったり、相互に助け合ったりと言う世界観がネットの可能性として非常に気になっているのですが。
この富の未来では、そういった狭義の非金銭経済だけでなく、産業全体のトレンドとして経済活動の重心がシフトしている点が詳細に考察されています。
個人的に読んでいて辛かったのが、日本は第二の波である工業社会においては大成功をおさめることができたのに対し、その結果として、「工業時代の硬直的な規則によって、柔軟性をもつことがほぼ不可能になっている。工業時代の残滓である硬直的な規則が緩められるか置き換えられないかぎり、日本は明日への競争で遅れ続けるだろう。」と指摘されていた点。
思い当たる節が多々あり、この問題の根の深さを痛感させられます。
将来の日本を考える上で、価値観の本質的な変化が求められていることを理解したいという方に是非お勧めしたい本です。
【読書メモ】
■富の未来を予想するには、金銭を得るために行っている仕事だけでなく、「生産消費者」として誰でも行っている無報酬の仕事にも注目する必要がある
■三つの富の体制
・第一の富の波:農業文明。限られた範囲内ではあるが、求めるものを自然が生産するようにすることが可能になった
・第二の富の波:工業社会。あらゆるものが大規模化し、大量生産、大衆教育、マス・メディア、大衆文化が生まれた。
・第三の富の波:知識経済。生産、市場、社会の脱大規模化、細分化をもたらしている。
■急成長する新しい経済の要求と、古い社会制度の構造の惰性との間に大きなズレがあるという問題にぶつかっている
■一日24時間週七日の未来
時間の高速化と不規則化に関連して、時間に関するもうひとつの変化が起こっている。定時型の活動から連続型の活動への変化である。