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大企業のウェブはなぜつまらないのか (本荘修二)

4478000220 「大企業のウェブはなぜつまらないのか」は、エコシステム・マーケティングの共著者でもある本荘修二さんが書かれた書籍です。

 先日AMNのソーシャルメディアマーケティング勉強会に本荘さんに参加いただいた関係で、改めて読んで読書メモを書いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。

 この本は2007年に出版された本なのですが、今改めて読むと2007年の段階で本荘さんがソーシャルメディア時代のマーケティングの視点を明確に予測されていたのに驚かされます。

 また、一方で日本においても先端的な取り組みをしていた企業が多数いたことにも勇気づけられますので、ソーシャルメディアの登場で日々戸惑を感じているマーケティングの担当者の方には是非読んでいただきたい本です。

 「グランズウェル」や「ブログスフィア」、「ビジネス・ツイッター」と合わせて読むのもお勧めです。


【読書メモ】

■大企業の経営課題
・成長:日本企業は売上の成長をおさえても利益を追求すると言う苦しい戦いをしてきた。
・人口:日本の人口の減少は消費者対象の事業を営む企業に取って深刻な問題である
・顧客ニーズ:顧客ニーズの多様化が言われて久しい。しかも顧客の要求は厳しくなる一方だ。
・チャネル:大きなパワーを持つチャネルが顧客を握っており、メーカーは苦境に立たされている
・メディア:現在のメディア戦略の延長線上に未来はない

■大企業に求められる二つの能力
・自社メディア:ネット化社会では自らのメディアの重要性が高まる
・顧客との対話:もともとは顧客との対話が得手だったはずだ。しかし今では顧客は遠くなったのではなかろうか。


■顧客に関わる八つの変化
・顧客と直接つながる
・新メディアであり新顧客チャネルである
・広く顧客を理解することができる
・顧客リレーションが変わる
・顧客が情報発信する
・顧客同士がつながる
・顧客経済性が変わる
・顧客と協働する

■既存メディアを全面的に否定したり、なくなると行ったりするのは行きすぎではないだろうか。ネットがすべてを吸収したり、ネットだけで大企業の事業活動がカバーできるわけもなく、より現実的に考える必要があるだろう。

■企業が顧客に提供するコミュニティ
・本田技研工業 Honda Dog
・キリンウェルフーズ リエータカフェ

■企業が主催するSNS
・ヤマハ プレイヤーズ王国
・全日空 ANAフレンドパーク

■CGMを企業が利用する可能性
・フレンテ・インターナショナル ピンキーモンキー公認アカウント
・大塚製薬 ファイバー美人大学 体内怪人ファンコミュ

■CGMは次のような性格を持つ
・匿名ユーザーが多く情報発信者やコンテンツ権利の所在が特定し難い
・誰もコントロールできない
・情報の信頼性が薄いものがある
・多数に分散している

■マルチチャネル連携の先行例
・ヤマハ MUSIC eCLUB
・三井不動産 三井の住まい、みんなの住まい、イエラボ
・本田技研工業 

■自社アイデンティティの課題
・アイデンティティの明確さ
・関係者の共通認識
・アイデンティティの発掘

■ロードマップ作りのポイント
・ビジョンから発想する
・時間軸で分ける
・仮説のマネジメント
・ビジネスプロセスの整備

■アクティブ・ウェイティング戦略
 臨戦待機:活動しながら虎視眈々と待つ
・ビジョンはあいまいに、優先順位は具体的に。
・将来に向けた調査をし、チャンスやピンチの予兆である「アノマリー」をウォッチしておくこと

■大企業の組織体制上のポイント
・トップダウンとボトムアップ
・ルース・カプリング
・エコシステム

4478000220大企業のウェブはなぜつまらないのか―顧客との対話に取り組む時機と戦略
ダイヤモンド社 2007-02-17

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