「ソーシャルリスク ビジネスで失敗しない31のルール」は、「ソーシャルメディア炎上事件簿」を書かれた小林直樹さんの書籍です。
献本を頂いていたので、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、日本の炎上事例を中心に振り返りながら、企業がソーシャルメディアを活用する際に注意すべきポイントをまとめられていますので、まずソーシャルメディアのリスクを把握しておきたいという方には参考になる点のある本だと思います。
前回も書きましたが、海外の炎上事例については、合わせて「グランズウェル」や「エンパワード」、「ビジネスツイッター」などを読まれることをお勧めします。
【読書メモ】
■従業員向けガイドライン例
・常に誠実で良識ある言動を心がけてください
・免責文を掲載してください
・著作権、肖像権など第三者の権利を尊重してください
・業績や経営戦略に関する発言は避けてください
・やらせ行為、および誤解を招く発言は控えてください
・他社の批判は謹んでください
・喧嘩は「売らない」「買わない」を心がけてください
・顧客情報、機密情報を投稿しないように注意してください
・自社のお客様、ビジネスパートナーとその社員を守ってください
・投稿内容はネット上に長期間にわたって保存されることを意識してください
・自社に関する重要な記述は報告し、共有しましょう
・くれぐれも業務に支障のないように利用しましょう
■企業のツイッター活用が始まって3年。アカウントを開設して牽引してきた立役者にいつ異動が発令されてもおかしくない。余人をもって代えがたい天才肌のソーシャルメディアリードがアカウントを担当している企業ほど、組織運用と後継者育成を考える必要に迫られている。
■不祥事発生時にアナウンスしておきたい4項目
・不祥事について代表者である自分が把握していること
・被害者へのおわび
・心配をかけている消費者へのおわび・心遣い
・事実関係や今後の対応は、把握・決定次第、自社サイト上で公表
■企業をめぐるソーシャルメディアリスクの火元
・企業公式アカウント発の不適切な言動
・アルバイトを含む社員や取引先など関係者発の不適切な言動
・ネットユーザー発の企業・製品などへの批判
ソーシャルリスク 小林直樹 日経デジタルマーケティング 日経BP社 2012-06-25 by G-Tools |