「氷水バケツ」の伝染力 寄付を可視化、輪広がる を日経MJに寄稿しました。

 すっかり失念していましたが、先々週末、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 もはや完全に昔の話題となった感じもありますが、アイスバケツチャレンジについてのまとめ記事を書かせて頂きました。
 私自身は8月25日に「アイスバケツチャレンジのご指名を頂いたので、いろいろ悩んだ結果、広島土砂災害の義援金として寄付をさせて頂くことにしました。」なんてブログを書いて氷水はかぶらずに逃げましたが。

 話題のピークから一ヶ月たってあらためて振り返ると、この手のバイラル系の施策は盛り上がるときは凄いですが、忘れられるのも早いなぁとつくづく感じますね。
 
「氷水バケツ」の伝染力 寄付を可視化、輪広がる


8月はネット上で「ALSアイスバケツチャレンジ」というチャリティーキャンペーンが大きな話題になった。ALSは「筋萎縮性側索硬化症」の略語で、7月からALSの認知を高めようとのテーマと連動し、友達に指名された人は24時間以内に氷水をかぶってその様子をネット上にシェアするか、100ドル(約1万円)をALS支援団体に寄付するかを選択するものだ。
 氷水をかぶった人はまた3人を指名するため、非常に早く広がるバイラル(伝染)性の高い企画となった。特に米国では国全体を揺るがすレベルとなり、IT(情報技術)系では交流サイト(SNS)最大手フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)や米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏らが参加。さらにレディー・ガガさんのような有名アーティストや、ブッシュ前大統領といった有力政治家、サッカーブラジル代表のネイマール選手ら著名スポーツ選手なども参加。日本でもトヨタ自動車の豊田章男社長、ソフトバンクの孫正義社長らが参加した。
続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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イベント主催者がイベント後の参加者の批判に反論するのは、時既に遅しという現実。

 先週末に開催された東京ブロガーミートアップが起点になって、イベント運営論が盛り上がっているようです。
 私自身は三連休ネットから離れていた上に、連休明けはadtechでバタバタしていてすっかり話題に乗り遅れているのが正直なところですが、ひょんなところで誤解している人から火の粉も飛んできてるようなので、まとめて思うところを書いておきたいと思います。
 各所でまとめられていますが、今回の話の経緯を知らない方に時系列で説明するとこんな感じ。
 まず、9月10日の東京ブロガーミートアップに参加された方から、イベントに対する批判記事が9月12日にアップ。
イベントを開催するという事は人の時間を預かるということ→あまりにも素人仕切りの【第22回東京ブロガーミートアップ】 : たのっちのぶろぐ by @tanocchi
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 それに対して、主催者の一人であるちわわのままさんが、我慢できずにブログでガチ反論。
東京ブロガーミートアップにつきまして
 並行して元代表の脇村さんや現代表の明日香さんが謝罪やフォローのエントリーを書くも。
第22回東京ブロガーミートアップ運営での不手際のお詫び : ムジログ
第22回東京ブロガーミートアップでのお詫びにつきまして #tbmu | め~んずスタジオ
 ちわわのままさんの記事に対して、イベントにも参加していた鳴海さんが突っ込んだことで話題度アップ。
東京ブロガーミートアップに参加した率直な感想 : Blog @narumi
 結局、やまもといちろうBLOGにまで取り上げられる結果になっています。
超勉強になる勉強会が勉強会後に開かれている件で: やまもといちろうBLOG(ブログ)
 
 鳴海さんとやまもとさんのコンボまで展開したということで、今月のネット話題の一つには確定した感じでしょうか。
 やっぱり、ブログ論とかイベント論とか、こういうテーマは議論が盛り上がりますね。
 やまもとさんとか、最初から記事が取り下げられる前提で、魚拓サイトにリンクしてますからね、怖いです。
 まぁ、この話については各所で総括されているように、東京ブロガーミートアップが参加者にイベント後の率直なアウトプットを求めているのに、批判に対して主催者が感情的に反論してしまった点につきると思います。
 個人的にも、よくイベントを主催する側としても、気持ちは凄い分かるんですけどね。

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「できる人」という幻想―4つの強迫観念を乗り越える(常見洋平)

4140884339 「できる人」という幻想は、ネット上でも武闘派の論客として知られる常見洋平氏の書籍です。
 献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この書籍では、タイトルにあるように「できる人」という概念に対して正面から疑問をぶつけています。
 実際、採用や人事の現場では今でもこの「できる人」というキーワードは良く聞くように思いますが、あらためて「できる人」ってどんな人かと聞かれると、そのイメージは曖昧としていることが多いように思います。
 
 この書籍では、その「できる人」という概念と、実際の雇用環境の変化について流行語大賞のキーワードなどを軸に、俯瞰的に整理がされていますので、ぼんやりと現在の採用や社員教育に問題意識を持っている人には参考になる点がある本だと思います。
 「リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか?」を合わせて読むのもお勧めです。
【読書メモ】
■入社式
 社会人になる心構えを説く場であるとともに、社会学や経営学で言う「オリエンテーション」および「組織的社会化」の起点となる儀式とも言える。
■流行語大賞に見る雇用と労働
1989 DODA、24時間戦えますか
2002 内部告発
2003 年収300万円
2006 格差社会
2008 名ばかり管理職
2009 派遣切り
2010 イクメン
2013 ブラック企業

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第五の権力 Googleには見えている未来(エリック・シュミット)

4478017883 「第五の権力 Googleには見えている未来」は、Google 社の元CEOとして有名なエリック・シュミット氏が書かれた書籍です。
 今年の2月に献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では、GoogleのCEOをしていたエリック・シュミットならではの視点で、インターネットが普及していく社会がどのように変わっていくかという考察が展開されています。
 どちらかというと技術的なトレンドの話ではなく、国家権力や社会自体だどうなるかという視点の本です。
 インターネットのバルカン化とかコード戦争とか、未来のテロリストの予測とか、正直読んでいて楽しい話ではないのですが、こういった話を真剣に考えないといけない時代に突入しているのだなと言うのを改めて考えさせられる本だと思います。
 実際、無人機によるテロとか、いつ起こってもおかしくないレベルに来てる感じはしますよね。
 「逆パノプティコン社会の到来」や「ウィキノミクス」を合わせて読むのもお勧めです。
 
【読書メモ】
■インターネットは、無政府状態で何が起こるかを知るための、史上最大の実験場である。
■反転授業
 授業を行う代わりに宿題として自宅でビデオを視聴させ、授業時間を使って一般的な宿題、たとえば算数の問題集を、対話を通して教えている。

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Event Marketing Summit(イベントマーケティングサミット)にパネリストとして登壇させて頂きました。

先週金曜日に開催されたEvent Marketing Summit(イベントマーケティングサミット)にパネリストとして参加させて頂きました。
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イベレジさんと、スペースマーケットさんと、ログミーさんの企画で、文字通り「イベント」をテーマにしたイベントです。

最初聞いたときには、「イベント」を活用したマーケティングのサミットと言うことで、かなりマニアックなテーマだなと思ったんですが、海外でも同様のタイトルのイベントがかなり大規模に開催されているんだそうです。
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海外側のイベントは、来年はExperiental Marketing Summitというタイトルになるようですね。
直訳すると体験マーケティングということでしょうか。

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