「フェイスブックインパクト」は、その名の通り、Facebookは世界に、日本にどのような影響をあたえようとしているのか、複数の著者によって考察されている書籍です。
共著者の高広さんから発売前に献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
今年に入ってからのFacebookブームで、それこそFacebook本もたくさん出てきているために、正直どれを買えば良いのか分らなくなっている方も多いのではないかと思いますが、明らかにこの本はその他の本とは一線を画しています。
何しろ執筆陣が、Twitter上での論客としても有名なスケダチの高広さん、「キズナのマーケティング」の著者の池田さん、マイクロソフトのソーシャルメディアリードとして名をはせた熊村さん、数々の日本の大企業のFacebookページを手がけている原さん、米国在住で米国のFacebook事情に詳しい松本さんと、豪華なだけで無く、それぞれ明確に異なる自分の専門分野で各パートを担当されていて、共著の設計としてもなかなか見事です。
一冊で、フェイスブックの基本から可能性、アメリカの事情、日本の活用事例、そしてそもそもフェイスブックは何が今までと「違う」のか、という考察まで、まとめて読むことができますから、こと日本におけるFacebookのビジネス利用を真剣に考えているのであれば、この本は是非読むべき本だと言えます。
個人的には、「フェイスブック 若き天才の野望」とあわせて読むことをお勧めします。
もちろん「グランズウェル」や「ビジネス・ツイッターを読んでない方は、この機会にこちらもあわせてどうぞ。
【読書メモ】
■フェイスブックが持つ3つのリアル
・リアルグラフ
・リアルタイム
・リアルワールド
■フェイスブックでできるマーケティングコミュニケーション施策
・話す:情報発信ツールとしての活用
・聴く:傾聴の窓口としての活用
・見る:ヒトとナリ、そしてつながりが見えるということ
■2007年ごろのアメリカ
フェイスブックを始めたい中学生が急増しており、親がいっしょにフェイスブックのアカウントを開設する家庭が多かった。こうして40~50代のユーザーが増えていった。
続きを読む 「フェイスブックインパクト」は、日本でのFacebookのマーケティング利用の可能性を真剣に考えたい方にとっては、必読書と言える本だと思います。