世界的に有名なマーケティングブログの書き手でもある、ブライアン・ソリス氏に学ぶソーシャルメディアの使い分けのあるべき姿

 先月、幸運にもブライアン・ソリスさんの来日イベントにご招待頂き、単独インタビューの時間まで頂いてしまいました。
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 何でも、今回「エフェクト」というタイトルで日本で出版される彼の翻訳本の出版に携わった方が、出版記念パーティーを急遽開催するにあたり、ブライアン・ソリスさんの過去の著作である「新しいPRの教科書」の私の書評を見つけてくれたようで、Facebookからオファーを頂いたという非常に幸運な流れ。
 つくづくブログを書いていた良かったと感じる瞬間です。
 ブライアン・ソリスさんは、日本では知っている人はそれほど多くないかもしれませんが、特に米国でソーシャルメディアやデジタルPRとかに携わっている人であれば知らない人はいないと言っても過言ではない有名人。
 当然のようにWikipediaには写真付きのプロフィールページがありますし、ベストセラー作家でもあり、プレゼンテーターとしても有名で、SXSWの登壇者として常連なんですが、今年はあのNBAスター選手のシャキール・オニールと対談してたりしますからね。格が違います。

 個人的にも、彼のブログやビデオポッドキャスティングには多大な影響を受けており、彼の同僚にあたるグランズウェル著者のシャーリーン・リーさんと並んで、私の「人生でいつか会いたい人トップ5」の一人だったので、今回の単独インタビューは本当に幸せな一時でした。

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結局、徳力は、やまもといちろうさんとイケダハヤトさんのどっちの味方だったんだという質問への回答。

 もはや、遠い昔の出来事のようですが、先日開催させて頂いた、やまもといちろう×イケダハヤト対談イベントの寄付先について、「先日「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベントのお礼と寄付方針等のご報告」」という記事へのフィードバックも参考にさせて頂き、登壇者のお二人と参加者の方にアンケートをとらせて頂いて、最終的に下記のように対応させて頂くこととなりましたので、遅ればせながらご報告致します。
■イケダハヤト券    36枚×3000円=108,000円 
→当初の予定通り、イケダハヤトさんが指定していたシュアールさんのクラウドファンディングに寄付させて頂きます。
■やまもといちろう券 256枚×3000円=768,000円
→議論の結果も踏まえ、やまもといちろうさんが候補として指定していた社会福祉法人 東京育成園さんに寄付させて頂きます。
■中立券       171枚×3000円=513,000円
→もともとのイベントの趣旨として、イケダハヤトさんの応援しているプロジェクトへの寄付が条件だったため、イケダハヤト券とあわせて50万円分をシュアールさんのプロジェクトに寄付する判断を一度させて頂きましたが、中立券購入者の方々にアンケートを取らせて頂いたところ下記の結果となりました。
・「シュアールさんに寄付をして欲しい」 もしくは 「徳力に判断を任せる」  約66%
・「シュアールさんではなく中立券の候補となっていた寄付先に寄付して欲しい」 約34%
 
 アンケートの有効回答数は50件でしたので、実数ベースですとシュアール以外への寄付を希望されているのは5万円程度となるのですが、メールを見落とされている方もおられることを踏まえ、アンケートの結果を重視し、総額の約66%にあたる342,000円をシュアールさんに寄付とさせて頂き、残額をハビタットさんへの寄付とさせて頂きます。
 これにより、シュアールさんのプロジェクトへの寄付総額は当初の50万円から45万円と減額させて頂く結果となりました。
 本来クラウドファンディングのプロジェクトにおいて、申込後の減額は明確なルール違反だと思います。シュアールさん、カウントダウン事務局さん、イケダハヤトさん、いろいろとご迷惑をおかけする形になり誠に申し訳ありませんでした。
 また、チケットを購入頂いた皆さま、プロセスをちょっと複雑にしすぎて、一部で混乱をきたしてしまい申し訳ありませんでした。
 アンケートに時間がかかってしまいましたが、申込者の方々がこちらで異論無さそうなら、明日からでも振り込み作業を開始させて頂く予定です。
 
 
 なお、これで私の対談イベント仲介業務も終了だと思いますので、最後に、誤解の多かった冒頭のタイトルの「結局、徳力は、やまもといちろうさんとイケダハヤトさんのどっちの味方だったんだ」という質問に回答しておきたいと思います。
 いや、正確に書くと、「結局、徳力は、イケダハヤトシンパなのか、アンチイケダハヤトなのか、どっちなんだ。」という方が明確ですかね。
 やまもといちろうさんと私が案外長いつきあいだというのは周知の事実だと思いますし。
 基本的なスタンスは前回のイベント後のまとめ記事とほとんどスタンスは変わらないんですが、どうも誤解が多いようなので、もう一度このテーマで明確に書いておきます。
 後半が長くなりそうなので、質問への答えの結論から先に書いておくと
「昔はイケダハヤトさんがどう進化するのか興味があったけど、最近は興味を失っていた」というのが、今回のイベント仲介に手を挙げる前の正確な私のイケダハヤトさんへの立場です。

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ブログでのマニアック(?)な女の子の趣味のカミングアウトが高じて、マフモコ写真集の出版にまでこぎつけてしまったF.Ko-Jiさんの事例

 前回からまたも間が空いてしまいましたが、AMNブロガーTVのゲスト紹介企画の第四弾として、F.Ko-Jiさんの回を紹介したいと思います。
 この回は、録画ボタンを押していたはずなのに、Ustream側のトラブルかこちら側の操作ミスかなんかで、録画アーカイブがされていないという幻の回になってしまったのですが。
 ゲストで来てくれたF.Ko-Jiさんが、「マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿」通称「マフモコ」に対する熱い思いを延々と語るという、ブロガーTVなのかなんなのか良くわからない回となりました。
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 まぁ、普通にここだけ聞いてると、単純に男が自分の好きな女の子の仕草について熱く語っているだけの良くある飲み屋の与太話の世界なんですが。
 F.Ko-Jiさんのケースで凄いのがその行動力と歴史。
 まず、ブログでF.Ko-Jiさんが自分の「マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿」に対する熱い思いをカミングアウトしたのが、2009年10月。
【2009年10月30日】
マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿(マフモコ)が好き
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 今から3年半も前の記事です。
 しかも、ポイントになるのは、ここで自ら「マフラーを巻いた女の子の後ろの髪がモコっとなってる姿」について「その呼び方が多分ないので「マフモコ」と勝手に呼ぶことにしました。」と宣言してしまった点。
 多分、この日以前、世の中に「マフモコ」という単語は存在しなかっただろうと思われるわけですが、ここで自分でこのキーワードを作って宣言してしまっているわけです。
 で、さらに凄いのがこの後の地道な展開。

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ニコニコ学会の福島第一原発観光地化計画で考えるダークツーリズムの日本にとっての意義

 昨年末に、初めてニコニコ学会に参加させて頂いていたのですが、すっかり感想を書きそびれていたところ、次回の第4回ニコニコ学会のお知らせが届いていまったので、今更ながら思い出してメモを書いておこうと思います。
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 第3回ニコニコ学会に参加したのは、ニコファーレを実際に体験してみたかったからというのもあったわけですが、非常に印象に残ったのがこちらのセッションでした。
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 福島第一原発観光地化計画って凄いタイトルをつけたもんですよね。
 一瞬、何かのネタなのかと思われがちかもしれませんが、実は大真面目に福島の未来について考えている施策です。
 当然、福島第一原発の事故というのは現在進行形のトラブルで、今から「観光地化」などというのんびりした言葉を使うと、相当な批判が襲ってくるのは間違いありません。
 福島原発の周辺に住んでいた方々がみまわれた状況は、私たちの想像を超える辛いものであるのは間違いなく、部外者である我々が福島の未来を語る権利があるのかどうか、というのは個人的にも非常に戸惑うところです。
 それでもあえて観光地という言葉を使っているところに、東さん達の覚悟を感じます。
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 好むと好まざるとに関わらず、福島の原発事故はチェルノブイリと同程度と評価されてしまい、「フクシマ」の名前は「チェルノブイリ」同様、世界中に原発事故の都市として響き渡ることになってしまいました。
 これは本当に残念なことであり、福島県の方々や福島県出身の方々の苦労や悲しみは、私には想像しようもありません。
 ただ、そこで思考停止せずに、今から10年後20年後の福島のことを考えて、活動を始めていかなければいけないのではないか、というのがこの福島第一原発観光地化計画に込められたメッセージのようです。

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日本人代表としてTED2013に登場したBLACKさんのプレゼンが、ヨーヨー世界チャンピオンとして凄いだけでなく、感動的であるという事実。

 2月に「プレゼンの世界大会とも言えるTED2013に、日本人代表としてBLACKさんが出場することが、どれぐらい凄いことかという話」」という記事で紹介した、ヨーヨー世界チャンピオンのBLACKさんのTED登壇映像がついに公開されました。
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 まぁ、凄いです。
 知り合いである私がこうやって書くと、なんか白々しくなりがちなので、あんまりそういう風に書きたくないのですが。
 これに関しては、ちゃんと書きます。
 とにかくこのプレゼンは、必見です。
 私自身、BLACKさんのTEDxTokyoでのプレゼンを見たことがあり、今回のTED2013でのプレゼンも基本的にはその延長にあるものなのですが。
 サムライをイメージさせる衣装、ししおどしなどの日本を象徴する演出、そして二刀流の演技からクロージングの決めポーズから、鬼気迫る表情まで。
 ホント凄いです。
130421black2.png(↑ちなみに、TED本家はブログに掲載されてる写真のクオリティも凄いです。)

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やまもといちろう×イケダハヤト対談イベントのお礼と寄付方針等のご報告 #ブログ論争

 先週金曜日に、無事「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」を開催させていただくことができました。
 ご参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
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 イベントの概要や感想は下記の記事などに目を通していただければと思いますが。
【御礼】イケダハヤト師とのイベントにご来場くださいまして、ありがとうございました: やまもといちろうBLOG(ブログ)
「イナゴの王」やまもといちろう氏との対談を終えて – ihayato.書店
【更新】「やまもといちろう×イケダハヤト対談イベント」メモ書きレポート #ブログ論争 – カイ士伝
やまもといちろう ×イケダハヤトの #ブログ論争 書き起こし – NAVER まとめ
 こちらの記事では、イベントのチケット販売実績の報告と、企画者として今回のイベントの振り返りをさせて頂ければと思います。
 まず、今回の3種類のチケットの販売実績は下記の通りです。
・やまもといちろう券 256枚 
・イケダハヤト券    36枚
・中立券       171枚
・合計        463枚

 打ち間違いではありません。
 やまもと券が256枚で、イケダ券が36枚。
 実に7倍以上もの差がつく結果となりました。
 イケダさんのファンの人は、若い人が多いのでこんな怖いイベントに3000円も払ってわざわざ来ないんだろうとか、やまもとファンの視線が怖くて中立券にしたんじゃないかとか、いろいろ想像はできるわけですが。
 それにしても、イケダ券と中立券を合わせても、やまもと券の売れ行きにはかなわないわけですから、やまもといちろうさんの圧倒的な人気が伺えるというものです。

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