「ビジネス・ツイッター」は、「ブログスフィア」の著者とも知られるシェル・イスラエルさんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、米国のネット業界に詳しいシェル・イスラエルならではの視点で、様々な事例や企業の活動について、担当者のインタビューも含めて詳細に解説されています。
特にツイッターが始まった過程や、デル等の複数の企業がツイッターの活用を開始した背景について詳細に描かれていますので、米国におけるツイッターブームの背景を考える上で非常に参考になる本です。
本格的にツイッターの活用を考えている企業担当者の方や、ツイッターの本質を理解したい方には、必読書と言える一冊だと思います。
【読書メモ】
■本書を書くために取材するうちに得た大きな教訓は、ツイッターについての「好きなところ、嫌いなところ」がアメリカでも日本でもヨーロッパでも、世界中どこでもほとんど一致していると言う点だった。
■画一的コミュニケーションよ、さようなら。これからは会話的コミュニケーションの時代だ。われわれは過去にうまくいったやり方が通用しなくなる時代にいきている。
■ジェラシック・パーク症候群
物事がいつの間にかフェンスを破って外に飛び出してしまう
■(Twitterの)公開の日が終わる前に12人のオデオ社員のために開発されたツールには20人のユーザーが参加した。
公開から3年と2ヶ月後、推定ユーザー数は3200万となった。この成果を得るためにこの会社は、マーケティング、PR、広告のための費用を1ドルたりとも使わなかった。
カテゴリー: 読書メモ
次世代広告進化論 (須田伸)
「次世代広告進化論」は、サイバーエージェントの須田伸さんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では須田さんならではの広告についての新しい視点だけでなく、昨年末に話題になったFTCの「推奨広告と証言広告の使用に関するガイド」という新しい広告規制についても詳細に解説されていますので、広告やクチコミマーケティングに携わる方には参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■2009年12月1日FTCが「推奨広告と証言広告の使用に関するガイド」を策定
クチコミ広告というよりは、むしろ「すべての推奨広告に関する規約改訂」と理解するべきでしょう
■メーカーから「制作協力金」といった名目で、出版社や放送局に支払われたお金を使ってメディアが取材したり、記事や番組を作ったりといった、以前からある「(広告と明記されていない)PR的コンテンツ」も、金銭、あるいは金銭と同等物のやりとりがあった場合には「広告」であり、罰則の対象になる可能性があるとしています。
■「個人の感想であり、商品の効能を確約するものではありません」という断り書きをいれさえすれば、「推奨広告」における多少オーバーな表現も免責されると言う「避難所」は、「除去」されるべきと明確に断定している
■「今回の規約改定が禁止しているのはあくまで「人々をだます表現」であり「人々をだます表現」は憲法によって保護されない」(FTC)
マインドマップ デザイン思考の仕事術 (木全賢、松岡克政)
> 「マインドマップ デザイン思考の仕事術」は、マインドマップに関して木全さんと松岡さんが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
普通のマインドマップの本とはちょっと異なり、美しいマインドマップの効用について書かれている本ですので、マインドマップに興味があるという方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■デザイン思考の方法論
・理解
・観察
・視覚化
・評価とブラッシュアップ
・実現
■デザイン思考の心構え
・経験の拡大
・プロトタイプ思考
・コラボレーション
SMALL GIANTS (ボー・バーリンガム)
「SMALL GIANTS」は、一般的な企業とは異なる成功の定義をもった企業について考察されている書籍です。
購入して読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、いわゆる一般的に成功とみなされている企業の規模拡大や株式公開ではなく、独自の成功の定義をしている企業が描かれています。
自分が勤めている会社の方針について疑問がある方や、自分が立ち上げた会社の経営方針について悩んでいる方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■世間のビジネスを見る目が、かなりの範囲で株式公開企業によって形成されてきた。だが、実際は株式公開企業が企業人口に占める割合はごくわずかである。
■Mojoがあると特定できた企業の共通項
・一般的な起業家と違って、自分が創る企業について選択肢の幅を理解していた
・一般的な企業成功の道を推す圧倒的なプレッシャーを克服してきた
・各社が事業を展開する地元の都市、町、群などと際立って親密な関係を結んでいた
・顧客及びサプライヤーとの間にも並外れて親しい関係性を構築していた
・各社が一風変わった親密な職場環境を持っていた
・企業構造及び統治体制の多様さ
・リーダーが仕事に対して注いでいた情熱
■「下手な鉄砲も数撃てば当たる」式のやり方をしながら評判を獲得していくのは非常に困難だ
日本サッカーが世界で勝てない本当の理由 (岡田康宏)
「日本サッカーが世界で勝てない本当の理由」は、サッカー情報サイトサポティスタの運営をされている岡田康宏さんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本で取り上げられているのはもちろんサッカーの話題であり、日本代表の話なのですが。
不思議と、現在の日本社会の問題や、日本人の可能性について考えさせられる作りになっています。
ちょっと普段と違う視点で日本について考えてみたい方にも参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■日本サッカーの力が急激に伸びた三つのポイント
・1960年のデットマール・クラマーの招聘
・1992年のハンス・オフトの日本代表監督就任
・1998年のフィリップ・トルシエの日本代表監督就任
■三つのポイントの共通点は、その時期に社会を巻き込んだビッグイベントがあったということ。(東京五輪、Jリーグ創設、自国でのW杯開催。)
■サッカーは「試合が終わったとき、相手より1点でも多く点を取っていた方が勝ち」というゲーム
美しいパスサッカーを理想と考える人が多い日本のサッカー界では、点を取ることよりもパスを回すこと、勝負に勝つことよりキレイなサッカーをすることが優先されがちです。
■「(日本の選手は)コーチの手が入ると、当たり障りのないプレーをするようになる。シュートを打って失敗するとバツ。横パスならバツはつかない。日本の減点主義社会の延長線上にサッカーもある」(犬飼基昭)
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら (岩崎夏海)
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」は、「ハックルベリーに会いに行く」というブログも書かれている岩崎夏海さんの書籍です。
出版社の方から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本で描かれているのは、タイトル通り高校野球の女子マネージャーが、ドラッカーの「マネジメント」を読んで野球部や高校を変えていくというストーリーです。かなり売れているらしく、「もしドラ」という短縮フレーズもすでに一部でおなじみになりつつあるようですね。
個人的にもドラッカーが大好きなので、復習も兼ねて読ませてもらいましたが、非常にポイントを丁寧に抑えられており、いきなり経営本に飛びつくのはちょっと・・・という若手ビジネスマンの方々に是非読んでいただきたい本です。
もちろん、この本を読んだ方は、ドラッカーの「マネジメント」や他の本にも是非挑戦してみて下さい。
時代とともに色褪せない経営の本質がそこから学べると思います。
【読書メモ】
■マネージャー:支配人、経営者、管理人、監督
■(マネージャーが)学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身につけていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。
■あらゆる組織において、共通のものの見方、理解、方向づけ、努力を実現するには「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義することが不可欠である。
■「顧客は誰か」との問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。