ツイッターで会社をPRする本 (ひらまつ たかお)

4806136689 「ツイッターで会社をPRする本」は、ツイッターの企業PR活用についてひらまつ たかおさんが紹介された書籍です。
 先日、別の本の関係でひらまつさんにインタビューしていただいた際に献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では、企業担当者のツイッター活用についてのインタビューが多数収録されていますので、自分の会社にあったツイッターの使い方を模索されている方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■ツイッターでお客様とコミュニケーションする一番の方法は、いっしょにプロジェクトを行うこと
・商品やサービスの評判を聞く
・商品のアイデアを募集する
・どんなキャンペーンが良いか相談する
・楽しいイベント作りを手伝ってもらう
■ツイッターのB2B活用を考えるなら、実社会の優秀な営業マンがやることをすればよい
・商品やサービスの評判を聞く
・商品やサービスを紹介する
・役立ち情報を教える
・仲良くなる

続きを読む ツイッターで会社をPRする本 (ひらまつ たかお)

ブラック企業世にはばかる (蟹沢孝夫)

4334035604 「ブラック企業世にはばかる」は、タイトル通りブラック企業について考察されている書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本で紹介されているのは、いわゆる法的にブラックな企業ではなく、合法だけど社員に取ってブラックな企業。
 良い会社とは何か、を冷静に考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■ブラック企業(職場)の二分類
・悪徳商法やヤミ金融、ニセモノ販売業者などのように、その会社・職場の外に迷惑をかけ損害を与える違法な活動をしている企業。
・対外的なビジネス自体はマトモなのに、内部的な問題を抱えてブラック視されている企業。
 このうち前者は、明らかに社会から撲滅すべき存在であることに議論の余地はない。しかし後者は、さまざまな社会的・経済的矛盾をはらみながらも、社会の歯車の一部として不可欠な存在になっていることも多く、単純に撲滅すべしと言うことはできない。
■ブラック職場の三タイプ
・肉食系ブラック職場:安月給でこき使われる職場
・草食系ブラック職場:やる事自体は比較的ラクだが、人生において大切な時間や将来性をすこしずつ奪われてしまう職場
・グレーカラー職場:優秀な大学を出たエリートホワイトカラーの勝ち組就職先として認知されているが、一皮剥くとその実情はブラックだったと言う職場

続きを読む ブラック企業世にはばかる (蟹沢孝夫)

ツイッターノミクス (タラ・ハント)

4163724001 「ツイッターノミクス」は、カナダのモントリオール在住のタラ・ハントさんがツイッターを始めとするソーシャルメディアを考察された書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本は、タイトルこそツイッターノミクスと、ツイッターメインになっていますが本の中身自体はいわゆるWeb2.0というキーワードに代表されるソーシャルメディアを活用したコミュニティやコミュニケーション、ネットワークの在り方について考察されている本です。
 特に印象的なのは、ソーシャル・キャピタリストという概念と「ウッフィー」という金銭とは異なる評価の概念。
 実際にソーシャルメディアを長く使っている人であれば、納得の概念ですが、意外に使っていない人に理解されづらい概念とも言えるでしょう。
 ソーシャルメディアを活用したマーケティングに携わる方、ソーシャルメディア的なウェブサービスを開発されている方には必読書と言える本だと思います。
 「ビジネス・ツイッター」や「グランズウェル」、「ブログスフィア」等と合わせて読むのもおすすめです。
【読書メモ】
■ソーシャル・キャピタリスト
 大勢の人と信頼関係でつながり、コミュニティを形成し、ウッフィーを増やす人
 
■ウッフィーは、その人に対する評価の証
 人に喜ばれるようなことをしたり、手助けをしたりすれば、あるいは大勢の人から尊敬され評価されれば、ウッフィーは増える。
■ウッフィーを増やす3つの方法
 好かれること、つながること、一目置かれること
■Eventful Demand
 アーティストがコンサートをやるのをただ待つのではなく、ファンの側から好きなアーティストのために需要をつくってしまおう、というもの
■PayPerPost(ペイパーポスト)
 「問題はブロガーがカネをもらうことではなく、もらったと明示しないことだ。これでは、ブロガーと読者の間の信頼関係は壊れてしまう」(ジェフ・ジャービス)

続きを読む ツイッターノミクス (タラ・ハント)

グラミンフォンという奇跡 (ニコラス・P・サリバン)

4862760139 「グラミンフォンという奇跡」は、バングラデッシュのグラミンフォンの背景について紹介されている書籍です。
 以前R30マーケティング社会時評で紹介されていて気になっていたのですが、「チェンジメーカー」を読んで改めて気になって買って読んでみました。読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 グラミンフォンと言うのは、マイクロファイナンスで有名なムハンマド・ユヌスのグラミン銀行のバックアップを得て、バングラデッシュで展開された携帯電話サービス。
 新興国にいる人間からすると、想像を大きく裏切られる効果が、携帯電話と言うコミュニケーション手段にあることに衝撃を受ける一冊です。
 特に個人的には「私は、<つながること>はすなわち生産性なのだと気付いた。それが最新のオフィスであろうと、発展途上国の村であろうと」というグラミンフォンの創業者イクバル・カディーアの言葉には、私たちがインターネットに感じる未来と同じ文脈があるように思います。
 社会起業家を目指す方だけではなく、ビジネスの本質を考えさせられる本だと思いますので、普段と違う視点でビジネスやコミュニケーションを考えてみたい人におすすめの本です。
【読書メモ】
■包括的資本主義
 一日二ドル未満で暮らす三十億人以上の人びと、すなわち所得階層の底辺に属する「ボトム・オブ・ザ・ピラミッド」の人びとに新たな可能性を与える
■外燃機関となる三つの力
・IT
・現地の起業家
・外国人投資家
■政府以外のものはすべて、政府との距離の長さに比例して貧しくなっていく(ロバート・ノヴァック)
■世界銀行は、貧しい国々に援助を与える代わりに、アメリカなどの豊かな国で農業への補助金をやめさせたらどうか。その結果生まれる農産物の貿易の方が、わずかな支配者層に与えられる何十億ドルよりも多くの人のためになるだろう(イクバル・カディーア)
■「私は、<つながること>はすなわち生産性なのだと気付いた。それが最新のオフィスであろうと、発展途上国の村であろうと」(イクバル・カディーア)

続きを読む グラミンフォンという奇跡 (ニコラス・P・サリバン)

チェンジメーカー (渡邊奈々)

4822244644 「チェンジメーカー」は、写真家の渡邊奈々さんが著名な社会起業家の方々へのインタビューをまとめられた書籍です。
 TEDxTokyoでご紹介いただいたので買って読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本でインタビューされているのはアショカ財団や、ヒューマンライツ・ウオッチ、国境なき医師団など、そうそうたるソーシャル・アントレプレナー、社会起業家や団体の方々ですので、社会起業をちょっとしたボランティアの延長に考えている方には刺激になる本だと思います。
【読書メモ】
■社会起業家というのは、ただの夢想家ではなくて夢を持った行動家なんですね。彼らに欠かせない大切な資質は持続力です。(アショカ財団、ビル・ドレイトン)
■手数料を払わず善意に頼った場合は、仕組みとして模倣しにくくスケールの大きな改革にならない
■地球人口の7分の1にあたる約9億4000万人が、スラムか難民仮設キャンプに暮らしている。世界中の建築家は、この状況を無視して金持ち国の設計だけを考えていていいんだろうか。(キャメロン・シンクレア)
■真のジャーナリストは、大衆が知りたいと思っていることを探るだけでなく、みなが忘れているところにも、常に目を向けていなくてはならない。(国境のなき記者団 ロベール・メナール)

続きを読む チェンジメーカー (渡邊奈々)

そのブログ!「法律違反」です (早坂 昌彦 他)

4797344210 「そのブログ!「法律違反」です」は、知的財産権に関して紹介されている書籍です。
 スタッフに紹介されたので買って読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 正直、タイトルほどブログに直結した中味はあまりないのですが、著作権侵害等の基本的なことを学びたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■他人の写真を無断でネット配信することは肖像権侵害にあたり得る
 著名人の肖像などに対しては、パブリシティ権の侵害となり得る
■著作権の保護期間は、作者の死後50年
■小説の単行本のタイトルは商標登録できない。
 小説のタイトル自体は通常は著作物ではない。

続きを読む そのブログ!「法律違反」です (早坂 昌彦 他)