投資信託にだまされるな (竹川 美奈子)

投資信託にだまされるな!—本当に正しい投信の使い方 「投資信託にだまされるな」は出版社の方から献本していただきました。
 ちょうど、「なぜ株式投資はもうからないのか」を読んだ後だったので、さらに興味深く読むことができました。
 
 個人的には、とりあえず株式投資は向いていないので足を洗ったのですが、今後資産運用という意味では、投資信託はやはりちょっと気になる存在です。
 ただ、やはりだからといって、売り文句に流されて投資信託を選んではいけないと言う意味では、株やマンション投資とも同じなのかもしれません。
 この「投資信託にだまされるな」では、冷静な視点で、投資信託の活用方法を解説されているので、初心者の方にもお勧めです。

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ウェブ人間論 (梅田 望夫 , 平野 啓一郎)

ウェブ人間論 ウェブ人間論は、ウェブ進化論の梅田望夫さんと、芥川賞作家の平野啓一郎さんの対談をまとめた新書です。
 今、実は「フューチャリスト宣言」を読んでいるのですが、改めてウェブ人間論の読書メモを書いていないことに気がついた(汗)ので、まとめてみました。
 この本については既に書評がいろんなところで書かれているので、特に追加することは無いのですが、この本はウェブ進化論を読んだだけでは腹に落ちなかった人のために、あらためて平野さんが梅田さんに質問する形で、その足りない部分を丁寧に説明してくれている本のように感じました。
 そういう意味で、個人的に面白いと感じたのはこの対談をしている二人の世代と立ち位置の微妙なギャップ。
 1960年生まれで普通は世代的にはエスタブリッシュ側になるはずの梅田さんがネットに対して楽観的で、1975年生まれと76世代の中心世代にあたる平野さんがどちらかというとネットに対して懸念を持っているエスタブリッシュの代表の質問者の役を演じている。

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Webキャンペーンのしかけ方 (渡辺 英輝 ほか)

Webキャンペーンのしかけ方。 広告のプロたちがつくる“つぎのネット広告” Webキャンペーンのしかけ方は、4名の今注目の広告マンによって書かれた本です。
 光栄にも献本いただきました。
 このWebキャンペーンのしかけ方が出るのと同じ時期に出たのが「クチコミの技術」になるのですが、クチコミの技術が白い表紙なのに対して、こちらは印象的な黒い表紙。
 一部界隈ではクチコミの技術を白本、Webキャンペーンのしかけ方を黒本とセットで読むのを勧める人も増えているようですが、個人的にも賛成です。
 クチコミの技術が、ブロガーというクチコミの通り道になる立場からクチコミの広がり方を分析した本なのに対し、Webキャンペーンのしかけ方は、そのクチコミの発信源となる広告キャンペーンをしかける広告マンの側からWebならではのキャンペーンの仕掛け方を分析した本になります。
 両方を読むと、なんだかネットクチコミやWebキャンペーンが立体的に見えてくる気がします。

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爆発するソーシャルメディア (湯川 鶴章)

爆発するソーシャルメディア セカンドライフからモバゲータウンまでグーグルを超えるウェブの新潮流 爆発するソーシャルメディアは、時事通信の湯川さんによるソーシャルメディアの解説本です。
 先日出版された「ウェブを進化させる人たち」は、ポッドキャスティングの湯川鶴章のIT潮流のインタビューから15人を抜粋して本にしたインタビュー本でしたが、この爆発するソーシャルメディアは、ポッドキャスティングのインタビューで培った湯川さんのソーシャルメディア感を分かりやすくまとめた本と言う印象です。
 表紙にはセカンドライフとモバゲータウンと言う、ある意味極端で最近注目の事例が二つ並んでいますが、書籍の中ではマイスペースのようなSNSからYouTubeやソーシャルブックマークまで、具体的なサービスを並べて解説されています。
 実際に関係者にインタビューしている湯川さんの視点でのまとめになっているので、この界隈のサービスを良く知らない人にとっては辞典的な使い方もできそうです。

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ヒューマン2.0 (渡辺 千賀)

ヒューマン2.0―web新時代の働き方(かもしれない) ヒューマン2.0は、ブログ「On Off and Beyond」でも有名な渡辺千賀さんの新書です。
 すでに、セミナーの参加感想として「日本版ヒューマン2.0は、まず精神的会社離れの実践から?」という記事や、渡辺さんとご一緒させていただいたカンファレンスの感想として「ポートフォリオワーカーという働き方は、得なのか損なのか」などと、記事は書いていましたが、読書メモをしていなかったので、まとめておきます。
 過去の記事でも書きましたが、やはりこの本を読んで最も印象に残ったのは、実は「アメリカの70年代までの大卒のキャリアは終身雇用的キャリアだった。」という点。
 何となく、日本とアメリカは文化的にキャリアの志向性が違うのかと思い込んでいましたが、当然要因はそれだけではなく、競争環境の変化や、時代の流れが大きく影響しているわけで。
 今後の日本がどうなっていくのか、あらためて考えさせられる本です。

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なぜ株式投資はもうからないのか (保田 隆明)

なぜ株式投資はもうからないのか 「なぜ株式投資はもうからないのか」は、RTCの主催者としても有名な保田さんの新書です。献本いただいて、すぐ読んだのですが、あっという間に読みました。
 私自身、実は去年まで株を結構やっていたのですが、正直、保田さんはなぜもっと早くこの本を書いてくれなったのかと言いたいぐらいです(笑) 
 この本で書かれている典型的な失敗例と同じく、私も自分なら他の人よりも賢く株の売買をできるのではないかと思っていたのですが大間違い。
 株を始めたときが丁度ITバブルの始まりで意外に儲かってしまったのもあり、自分は株の才能があるのかもと思ってしまったのが間違いの始まりで。
 
 ITバブルの崩壊で損をして、懲りずにネットバブル前にまたいろいろ株を買って、最終的にライブドアショックでまた損をしてという、典型的な懲りない一般投資家の末路を辿ってしまいました。
 この「なぜ株式投資はもうからないのか」では、いかに市場で一般投資家がプロと五分に張り合おうとするのが難しいかと言うのが様々な視点から描かれています。

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