「本気のネットマーケティングは短絡的思考に非ず」を日経NMに投稿しました。

nikkeinetmarketing_logo.png 日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
 編集部の方針で、ちょっと大げさなタイトルになってますが、これまでの私なりの、AISASをマーケティング手法にどう使うかという話のまとめ話を書いてみました。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
本気のネットマーケティングは短絡的思考に非ず:日経ビジネスオンライン
「昨年末から18回にわたり、消費行動モデル「AISAS」の各ステップに対して、どのような手段をどのような目的で活用すればよいのかという考え方について、いろいろな手法を例に紹介してきました。
 簡単にこれまでの話を総括してみます。まず、広告やPR、自社サイトなど、一つひとつの手法で実現できることには限界があるということ。 」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
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We-Think ぼくたちが考えるに (チャールズ・レッドビーター)

4767808146 「ぼくたちが考えるに」は、副題の通りインターネットによって広がるマスコラボレーションについて考察した本です。
 久しぶりに本屋で衝動買いして読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本の原題はタイトルにも書いたように「We Think」。
 いわゆる「ウィキノミクス」や「クラウドソーシング」、「グランズウェル」などに描かれているネットによって開かれたあらたな参加や、共有、協働の可能性について考察している本です。
 ただ、上記にあげた本に比べると、その可能性を絶賛するだけでなく、その未来が含んでいるリスクや悪いシナリオについても冷静に分析している点が非常に印象的な本です。
 個人的な印象としては、「インターネットが、政治資金の流れを変えられれば、それは何かきわめて重要なものを変えることになるだろう」というオバマのネット選挙に関しての示唆であるとか、ネットが社会に与える影響の考察であるとか、「トップダウンのコントロール権を持っている人々は、権力が先細りになっているときにさえ、それを維持しようと戦うだろう」というフレーズに最近の日本のネット規制に関する議論を思い出してしまったりとか、うならされる点が非常に多い本でした。
 ネットの功罪両方を冷静に踏まえて、未来の可能性を考えてみたい方には、是非お薦めしたい本です。
【読書メモ】
■ウェブをいちばん有益に使えるのは、すでに充分なつながりを持った人たちだ。かれらはネットワークを強め、その特権を強化する。
■素人たちがいくらブログを書いても、きちんと訓練を受けて資金もある調査ジャーナリズムの代わりにはならない。権力者たちが隠しておきたいスキャンダルの深みを探り、政治家たちを震撼させられるのは、本物のジャーナリストだけだ。
■インターネットは、人々が自分の小さな文化的井戸にこもったまま、自分と同じ見方をする人を探すように仕向けるので、人々はそれぞれ独自のまったく関連性のない対話ばかり追求することになり、社会の共通文化は断片化して分断されてしまう。
■アイデアは共有されればされるほど交配し、変異しては増殖するからで、そのプロセスこそはわれわれの創造性やイノベーションや福祉の最大の源だからだ。
■We-Thinkの組織レシピは、参加、認知と協働という3つの材料のバランスの上に成り立っている。
■I-Thinkが増えるほど作られるコンテンツや情報は増え、それを整理するためにさらに多くのWe-Thinkが必要になる

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「自社サイトのメディア化を顧客に手伝ってもらう方法とは?」を日経NMに投稿しました。

nikkeinetmarketing_logo.png 日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
 今回も、前回に引き続き、私なりのAISASの考え方をマーケティング手法にどう使うかという話を書いています。
 不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
自社サイトのメディア化を顧客に手伝ってもらう方法とは?:日経ビジネスオンライン
「前回のコラムでは、利用者の問題を解決する情報を提供する「メディア」を、企業自らが運営することで、利用者のさまざまな検索ニーズに対応したり、商品認知を間接的に高めたりする方法を紹介しました。
 ただ、前回紹介した味の素が運営している「レシピ大百科」のような大規模な情報サイトを一から構築するのは大変ですし、コストや手間もかかります。 」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
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新世紀メディア論(小林弘人)

4862381294 「新世紀メディア論」は、インフォバーンの代表としても有名な小林弘人さんの書籍です。
 献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 インフォバーンの小林さんと言うと、「ワイアード」の編集長から、「サイゾー」の立ち上げ、眞鍋かをりブログの書籍化や、ギズモードの立ち上げまで、日本のウェブメディアの歴史と共にある人物と言っても過言ではないのではないでしょうか。
 個人的にも、今のような仕事をするようになる前から、その発言や行動に注目してきた人の一人ですが、その小林さんの理念やアイデアがぎっしりと詰まっているのがこの一冊です。
 
 書籍の中では、今の混沌とした時代におけるメディア企業の問題点から、全員が敗者になり得る「マイナスサム・ゲーム」という目を背けたくなるようなシナリオの可能性も指摘されていますが、ただの悲観論や批判本ではなく、その現実に対してどうするべきかということを考え続けてきている小林さんならではの、出版やメディアに対する愛が伝わってくる本と言えると思います。
 AMNでも「グランズウェル」と並んで、必読書になりそうです。
 現在の地殻変動後のメディア像のヒントになるコメントやアイデアが満載ですので、ウェブメディアだけでなく、メディアに携わる人であれば是非読んでおくべき本だと思います。
【読書メモ】
■「誰でもメディア」
 メディアとは、すでに一部の特権的な基盤のうえに成り立つものではない
 「意志」さえあれば、誰でもメディアを持つことができる。
■「出版」は、「Publishing」、つまり公にすると言う行為を指します。
■実は雑誌社が気づいていないのは、信頼に足るはずだった自分たちの媒体が、出稿企業へのご機嫌伺いにより、提灯記事のオンパレードとなり、それをマニアたちに見破られていたりすることです。
■「印刷は死んでいない。印刷というのは、言葉が死にゆく場所である」(ジャービス)
■「雑誌の価値は編集者でも、記事にあるのでもなく、それは雑誌を取り巻くコミュニティ」(ジャービス)
■BOING BOINGはなぜ成功したのか
・開始時期が早かったこと
・書き手のプロだったこと
・パッケージング
(印刷して読んだとしても、読者はそこに価値を見いだすことができる)
■「ブログをつくることでもっとも大切なことは、ほかの人じゃなくて、あなた自身がそれを読むことに興味があるのかだ」(フラウンフェルド)

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Internet Watchにインタビューして頂きました。

 Internet Watchで「ITベンチャー社長に聞く!」というコーナーを連載されている高橋暁子さんにインタビューをして頂きました。
 高橋さんは、数々のmixi本やSNS本でも有名な方ですが、インタビューでは想像以上に昔の話にまで遡り、今振返るとちょっと恥ずかしいエピソードが満載になっております。
 でも、こうやって自分の人生を振返る機会ってなかなか無いので貴重な経験でした。
 高橋さんありがとうございました。
ブログに恩返しがしたい~アジャイルメディア・ネットワーク社長 徳力基彦氏(前編)
ブログに恩返しがしたい~アジャイルメディア・ネットワーク社長 徳力基彦氏(後編)
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LinkShare Forum 2009で講演をさせて頂きました。

4月24日(金)に青山ダイヤモンドホールで開催されたLinkShare Forum 2009で「カンバセーショナルマーケティング」の講演をさせていただきました。
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 LinkShareフォーラムはLinkShareアワードの発表がメインのイベントになるのですが、当日、なんどリンクシェアの創業者である花崎さんから新しく津田さんに社長が交代される発表がされるというイベントもあり、個人的にも非常に印象的なフォーラムでした。
 イベントの概要は下記のウェブサイトをご覧下さい。
LinkShare Forum 2009 -LinkShare Award 2008-