フラット化する世界(下) (トーマス・フリードマン)

フラット化する世界(下) フラット化する世界(上)からの続き
 ちなみに個人的に印象に残ったのは「アルカイダは、インフォシスがグローバルな共同作業に使っているのと同じツールを、製品や利益を生み出すのではなく、暴力や殺人を生み出すために使用している。」というくだり。
 アルカイダがインターネットを効果的に活用して、その勢力を維持しているという話は良くされますが、たしかにこうやって比較すると、アルカイダのアプローチというのはベンチャー企業が大企業に対してゲリラ戦を展開するアプローチと似ています。

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フラット化する世界(上) (トーマス・フリードマン)

フラット化する世界(上) フラット化する世界は、レクサスとオリーブの木で有名なジャーナリスト、トーマス・フリードマンの新刊です。
 上下刊に分かれていてちょっと敷居が高い印象もあるのですが、フラットというキーワードが気になったので読んで見ました。
 結論から言うと、この本は現在世界で起こっている変化を理解するのに最適であり必須の本だと思います。
 日々ネットで起こっている変化を身近に感じている人であれば、この書籍で書かれているような変化の現象のいくつかは実感し、体験しているとは思うのですが、インターネット関連企業を中心に世界を見ていると見えていない部分が多数あることに気づかされます。

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Blog TVに出演させていただきました。

blogtv.gif MXTVで金曜10時から放映されているBlog TVに第10回のゲストとして出演させていただきました。
 以前、ワールドビジネスサテライトのP2P特集で一度テレビの取材は受けたことがあるのですが、今回は生放送ということで、全く違う緊張感を味わうことができました。
 神田さん、山崎さん、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
 ちなみに出演を引き受けたのは数ヶ月前で、テレビなら恥は掻き捨てだから良いかと思っていたのですが、Blog TVはタイミングよく(悪く?)番組をYouTubeにアップロードすることを発表していますので、私の回もYouTubeで見られてしまうようです。
Blog TVのブログにアップされました。

Google TalkとSkypeの連携はどれぐらいインパクトがあるのか

熾烈化する広告パートナー獲得競争–イーベイがグーグルと提携を発表 – CNET Japanを読んで。
 ちょっと前の記事になりますが、GoogleとeBayがオークション広告やメッセンジャーの分野で提携するという記事がありました。
 日本ではeBayの認知度が低いせいか、それほど大きな話題にはなっていないようですが、個人的には結構驚きのニュースでした。
 なにしろeBayはアメリカではYahooと広告で連携してます。そのときのCNETの記事のタイトルが「グーグルの勢いを止められるか–ヤフーとイーベイが提携へ」。
 先日は、eBayの主力サービスであるPaypal対抗となるGoogle CheckoutをeBayのサイト内での利用を禁止したりというニュースも合って、私もてっきりeBayは反GoogleでYahooとの関係を深めていくのかと思っていたのですが、米国以外の国ではGoogleとの提携の道を選んだということのようです。

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ポッドキャスティングは意外にブログより簡単かも。

podcast.gif なんだかんだとやってきた「ポッドキャスティング苦手人間のポッドキャスターへの道」企画ですが、いよいよこの日がやってきてしまいました。
  今回のお題は「今まで2ヶ月間の総括・感想
 そう、ついに卒業の日が来てしまったのです。
 思えばポッドキャスティング苦手人間にもかかわらずモニターに選んでもらったのが2ヶ月前。
 長いようであっという間の2ヶ月でした。
 この間にニフティの星一徹(?)から出される厳しいお題に苦しみながら(?)書いた記事が以下のとおり。

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ウェブ2.0は夢か現実か? (佐々木 俊尚)

ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力 ウェブ2.0は夢か現実か?は「グーグル」の著者としても有名な佐々木さんの新著です。
 光栄にも献本をいただきましたので、早速読んでみました。
 ちなみに、この本はHotwiredに連載されていた「佐々木俊尚のITジャーナル」を加筆・修正した本になります。白田先生のインターネットの法と慣習につづきHotwiredブロガーの書籍化ラッシュと言うところでしょうか。
 ブログのほうは、もちろんリアルタイムで読んでいたのですが、改めて今になって一つ一つの記事を読んでみると当時とはまた違った印象を受けるのが不思議なところです。
 Danさんが、この本は「ウェブ2.0は夢か現実か?」ではなく「佐々木俊尚のネット事件簿」がいいのではと書いていましたが、私も同意見です。

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