スマートフォン新時代 (松村太郎)

4757102895 「スマートフォン新時代」は、先日紹介した「タブレット革命」を書かれた松村太郎がスマートフォンの未来を考察している書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では長らく日本の携帯業界を見てきた松村さんならではの視点で、現在のスマートフォンのトレンドを分析していますので、スマートフォンによって携帯業界がどう変わるか気になる方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■(日本の携帯電話市場は)2005年頃には端末、カルチャーともに、世界に対して5年のアドバンテージをもっていたのではないか、と考えられます。
■スマートフォンは、アメリカの定義では「インターネットに接続できる携帯電話である」
 日本では売られているほぼすべての携帯電話端末がインターネット接続機能を備えているため、スマートフォンといわれてもあまりピンときません。
■現在のスマートフォンは「パソコンの補助的な」という位置づけが適当ではなくなってきました。
 むしろポケットの中にあるスマートフォンがメインのインターネットアクセス端末であり、コミュニケーション端末になり始めたのです。

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ツイッター時代だからこそ、ブログの役割は改めて明確になったんじゃないだろうか。

 すっかりご紹介が遅くなってしまいましたが、今年もアルファブロガーアワードの投票を実施中です
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 今年は、自分が同時期にソーシャルメディアサミットを開催するとぶち上げてしまったために、正直アルファブロガーアワードは継続できるか非常に危なかったのですが、シックスアパートのいちるさんと、カイさんのおかげで、無事に継続することができました。
 この場を借りて二人に深く御礼を申し上げます。
 本当にありがとうございます。
 ちなみに、昨年は、ツイッターが大きくブレイクしたこともあり、いろんな方からアルファツイッターアワードの方が良いんじゃないかとか、ツイッター部門は作らないのかというアドバイスを頂いたり、ブログって今後どうなるんでしょう、みたいな話を聞かれたりするので、ここで個人的な思いを書いておきたいと思います。
 良く一般的に言われるのは、ツイッター使うようになってブログ書かなくなった、という話。
 自分自身も、ツイッターのおかげでイベント登壇の告知記事みたいなものは一切書かなくなりましたし、それは間違いない事実だなと思います。

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日経新聞のマネースタイルブック企画で政井マヤさんと対談させて頂きました。

 AMNのブログの方でも紹介してもらいましたが、日経新聞電子版が三井住友銀行さんとされているマネースタイルブックという企画で、元フジテレビアナウンサーの政井マヤさんと対談をさせて頂きました。
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 なんでソーシャルメディアのマーケティングとかを普段語っている人間が?と怪訝に思われる方も多いかと思いますが。「インターネットが変えるマネースタイル」というお題で語れる人が意外にいないということで、私に白羽の矢がたったようです。
 正直、普段テレビで見ている方とこの至近距離で長時間対談するのは、広瀬香美さんのUstream番組に出たぐらいだったので、今回もかなり緊張しました。
 毎回、芸能人やアナウンサーの方にお会いするたびに思いますが、テレビに出てる人は本当に直接お会いすると、テレビで見る印象よりもはるかに華がありますよね。
 おまけに、政井マヤさんはとても小顔でチャーミングな方なので、大顔の私と写真で並べていただくと、恥ずかしさ倍増です。

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リアルタイムウェブ (小林啓倫) は、今の新しいウェブを表現する重要なキーワードの一つになりそうです。

4839936358 「リアルタイムウェブ」は、ウPOLAR BEAR BLOGの小林啓倫さんが昨今のウェブのトレンドについて考察した書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では、小林さんならではの視点で現在のリアルタイムウェブと呼ばれる新しいウェブの世界のトレンドを考察していますので、現在の変化を俯瞰して把握したい人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「なう」だけで検索してみると、わずか20秒間で10人の人が「なう」という表現を使っていることが確認できた。
■ウェブ2.0は何に進化したのだろうか?
 本書では直接の後継者として「クラウドコンピューティング」と「ソーシャルメディア」を挙げておきたい。
■ツイッターに流れ込むトラフィックのうち、およそ75%が外部クライアントからのものである。
 新規利用者の16%はモバイル環境からツイッターデビューを果たしている

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GIGAZINE 未来への暴言 (山崎恵人氏)

4023308714 「GIGAZINE 未来への暴言」は、タイトルで分かるようにGIGAZINEの山崎さんが書かれた書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本ではGIGAZINEの運営方針が垣間見えるコメントが多数出てきますので、日頃からGIGAZINEの方向性やコンセプトが気になっている方は参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■専門バカになるな、オタクになれ」
 自分の世界に引きこもるような「オタク」ではなく、そのさらに先に存在するオタク気質な人たちになってほしい
■ファンがパトロンになる「パトロンモデル」
■デジタルネイティブな世代、生まれた時から携帯電話があり、インターネットが存在している世界に生まれた世代であればあるほど、皮肉なことに情報リテラシーに意識も低く、インターネットをツールとしてまともに使いこなせていない
■入試の時にパソコン持ち込み可・インターネット可であれば大学の教授はどういう問題を作るのか?

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成熟期のウェブ戦略 (野尻哲也)

453249091X 「成熟期のウェブ戦略」は、ウェブサービスの戦略について考察した書籍です。
 献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 この本では欧米圏と日本の違いや、Yahoo JapanとGoogleの違いなど、日本人の著者ならではの視点でウェブ産業の戦略について考察されていますので、ウェブサービスを運営されている方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■市場のライフサイクル(マイケル・ポーター「競争の戦略」)
・導入期 感度の高い顧客を巻き込め
・甘く、儚い成長期
・成熟期は熟れた果実
・衰退期のイノベーションとM&A
■成熟期の競争上の3つの課題
・まず、競合他社に対して差別化すること
・次にフォロワー戦略への対策を練ること
・そして固定化するシェアをひっくり返す一手を打つこと
■欧米サイトと日本語サイトの違い
・英語はSVOCを基本として論理的・構造的に文法が構成される
・日本語は主語が欠けても文章が通じるなど、より感性的な文法
 日本では割とごちゃごちゃとしたデザインのサイトが好まれる

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