ネット証券会社向けソーシャルメディア活用勉強会での講演の様子をダイヤモンドオンラインに掲載して頂きました。

 9月2日に、トムソンロイターさんの企画で、ネット証券会社の方々向けにソーシャルメディア活用の勉強会が開催され、講師としてプレゼンをさせて頂いたのですが、その様子がダイヤモンドオンラインのPR企画として掲載されましたので、ご紹介しておきます。

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 正直な話として、メーカーや飲食店などの分かりやすい商品がある業態に比べて、金融業界がソーシャルメディア活用やアンバサダープログラム的なアプローチで成果を出すのは難しいのは事実だと思います。
 そういう意味では個人的にもドキドキしながらプレゼンをしていたのが率直なところだったのですが、五十嵐さんから海外の金融会社のソーシャルメディア活用事例を複数教えてもらい、あらためてコミュニケーションという意味では、どういう業態でも何かしらのソーシャルメディア活用の可能性があるものだなと再確認させて頂きました。
 特にツイッターのアクティブサポートのようなソーシャルメディアならではのサポートとかコミュニケーションというのは、実はあまり業態を問わずに実施できる普遍的な手法なのかなと思ったりします。

 基本的にいつもの私のプレゼンがベースになりますが、早口の分かりにくいプレゼンを丁寧に記事に起こして頂いていますので、金融業界以外でも興味がある方は是非どうぞ。

SNSで変わる? 証券のオンラインビジネス戦略

ロスジェネ世代と世代論でくくられると悲しくなることもあるけれど、結局最後は自分次第 をロスジェネの逆襲から学ぶ。

 先日文藝春秋さんの「ロスジェネの逆襲」発売の企画で、本を読んだ感想を動画インタビューをしたいという謎のオファーを頂きました。
 
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 気がついたら「IT業界で活躍するロスジェネ世代の星が『ロスジェネの逆襲』を読んでみた」という派手なタイトルになっていて、お前のどこがロスジェネ世代の星なんだ?と各方面から突っ込みどころ満載なのは、依頼時には知らなかった話としてお許し頂くとして。
 今回の企画に参加した背景と感想を、こちらにまとめておきたいと思います。

 
 私のブログを読んでいるような方はよくご存じだと思いますが、私は世代論が大好きな人間です。

 古くは、梅田望夫さんがCNETのブログで展開していた「PC世代」「ネット世代」を定義していたインターネット世代論に積極的に絡んでましたし。
 76・77世代をいち早くインターネット時代のエリート世代と定義したのは勝手に自分だと自負していますし。
 72世代と76世代の違いを勝手に定義してインタビューでしゃべったりしている人間です。
 

 実際問題、個人的には1972年生まれの自分の世代は、ずっと損をしている世代だと思いこんで生きてきました。

 いっつもネタとして話すことが多いんですが。
 私たちの世代は、
 大学受験は典型的な受験地獄
 で、大学入った時にはバブルが続いてて、大学さえ入れば就職は安泰だと言われていたのに、
 いざ就職活動を始めた時にはバブルが崩壊して就職氷河期に突入。
 会社に入れば安定して終身雇用になるはずが、大企業も倒産する時代になってしまい、
 老後に年金がちゃんともらえるかどうかも赤信号。

 バブルを楽しそうに謳歌していたいわゆるバブル世代に比べると、何も良いことが無い世代だと思っていたのは事実です。

 そもそも細かい話で言うと、
 私たちの世代が高校生の頃に「女子大生ブーム」があったんですが。
 私たちが大学生になった時には「コギャルブーム」になってしまったり。
 
 第二次ベビーブーム世代で人数だけは多いはずなんですが、世の中の脚光は浴びない世代だったりする印象があるんですよね。

 そんなわけで世代論大好き人間としては、今回のロスジェネの逆襲をトリガーに、ロスジェネ世代に感想を語らせるというのは面白い企画だな、と思った次第です。

 実際、半沢直樹シリーズについては、テレビドラマを見て興味をもっていたんですが、テレビドラマがあまりに倍返しを決め台詞にした歌舞伎的というかヒーローものというかという感じの印象だったので、書籍は読んでなかったんですよね。

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 実は小説はあまり読まない人間なのでこんな機会でも無いと読まないだろうと思って、1巻から書籍を献本頂いて一気に読ませて頂きました。

 
 特にロスジェネの逆襲は、ドラマで舞台となっていた1巻の「オレたちバブル入行組」と2巻の「オレたち花のバブル組」からガラッと変わって、IT業界がテーマ。

 書かれたのが2010年頃なので、表紙に六本木ヒルズらしきビルが描かれているように、雰囲気的にはライブドアショック前後のIT業界の買収合戦の延長の文脈なので、ちょっと前のネット業界の感じはありますが、さすが池井戸潤。
 めちゃめちゃ読ませる展開で、深夜に読み始めたら止まらなくなって午前3時ぐらいまでかけて一気に読んでしまいました。

 で、個人的に印象に残ったのが、書籍の中盤で半沢直樹が部下を諭す際に言う

 「結局、世代論なんてのは根拠がないってことさ。」

 という発言。

 半沢直樹シリーズ自体が、バブル入行組とかロスジェネの逆襲とか、ある意味世代論をベースにした小説であるわけですが、その小説の主人公にこの発言を明確にさせるあたりが憎いなぁとつくづく思ったりします。

 実際社会のトレンドの分析とか空気感の分析をする上で世代論は面白いテーマなんですが、だからと言って「俺は○○世代だから」と個人個人が斜めに構えてしまうのは明らかにもったいない話。
 最近のゆとり世代の人達とかも二言目には「これだからゆとり世代は」とか言われて悔しい思いをされていることと思いますが、別に同じ世代だからと言ってゆとり世代の全員がのんびりしてるっていう話ではないんですよね。

 自分の世代がロストジェネレーションと呼ばれてしまうのは、正直まだ40代なのにロストワールド的にもう自分達の存在が無かったことにされてしまうみたいで、正直嬉しくないんですけど。
 だからこそ、ロスジェネ世代って、苦労してる分凄いよね、と言われるように、一人一人が頑張らなきゃいけないんだなぁと改めて思ったりした次第です。

 そのあたりの話は、緊張して顔がこわばっていてかなり恥ずかしい動画インタビューでも話してますので、ご興味がある方はこちらをどうぞ。

 
 

 すでに新しく発売されたロスジェネの逆襲の文庫版は当然のようにランキング1位を獲得し売れまくっているようですが、私のように普段小説を読まないビジネス書好きな人にも面白く読んでもらえる本だと思います。
 私同様、ドラマの印象が強すぎて本を敬遠していた人ほど、実は本を読んだ方が楽しめるかもしれませんので、読書の秋にオススメです。

4167904381 ロスジェネの逆襲 (文春文庫)
池井戸 潤
文藝春秋 2015-09-02

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「メーカー直販はまだ早い」そんな会社は損をする を日経MJに寄稿しました。

 先週金曜日に、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は先日参加したダイレクトサミットで印象に残った話をコラムで取り上げてみました。
  
 ダイレクトマーケティングというと、自分には関係ないと思っている方は小売りでもメーカーでも結構多いのでは無いかと思いますし。
 実際問題私自身もそういう傾向が強かったんですが。
 今回ダイレクトサミットに参加してみて、このスマホ時代にダイレクトマーケティングとかオムニチャネル的視点を完全に無視してしまうのは、結構致命的な問題につながりかねないなと感じた次第です。

 少しコラムタイトルはネット用で煽り気味になっていますが、何か参考になる点があれば幸いです。
 


「メーカー直販はまだ早い」そんな会社は損をする

 先月、鹿児島県で「ダイレクトサミット」というイベントが開催された。直販や通販事業に携わる企業を対象に、ダイレクトマーケティングのテーマに特化した日本初のイベントだ。

 一般的に通販事業というと、化粧品など特定の商品に注力している単品通販や、顧客がカタログから商品を選ぶ総合通販と呼ばれるような事業形態を連想する人が多いだろう。ただ、こうした定義や境界線もインターネットやスマートフォン(スマホ)の普及により、大きく変わりつつある。

 今や「オムニチャネル」というキーワードに代表されるように、小売りも通販サイトを持つのが当たり前になりつつある。従来直販していなかったメーカーも、直販サイトを開設し始めている。実際にダイレクトサミットに参加した企業の顔ぶれも、通販専業やウェブ通販の企業から、大手メーカーまで多様だった。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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ブログのお陰で、こんな私でもワールドマーケティングサミットのアンバサダーになれたという話

 先日のアドタイのマーケティングについてのコラムでもちらっと触れましたが、このたび10月に開催されるワールドマーケティングサミットジャパンのアンバサダーを担当させて頂くことになりました。
 
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 私自身は「アンバサダープログラム」を企業に導入して頂くことを推奨する側の立場ではあり、書籍「アンバサダーマーケティング」の解説を書かせて頂いたり、アンバサダーに関するコラムを執筆したりしている側の立場ではあるものの、実は自分自身が明確に何かのアンバサダーの肩書きを頂くのは初めてで、なんとなく不思議な感覚に陥っているのですが。

 このニュースがリリースされてから、結構な数の人に「なんで?」という質問をされるので、ブログに背景を描いておきたいと思います。

 知らない方に補足しておくと、ワールドマーケティングサミットとは、現代マーケティングの父ともいわれるフィリップ・コトラー教授が中心になってアジアでのマーケティング普及を目的に開始したイベントで、3回目となる昨年初めて日本で開催されたものです。
 アドタイのコラムにも書いたように、私自身は昨年のワールドマーケティングサミットは開催後に江端さんのコラムを通じて知った程度で、そもそも参加できてません。

 それなのに、なんでマーケティングの手法としては傍流なソーシャルメディアとかアンバサダープログラムの事業者の人間が、ワールドマーケティングサミットのようなイベントのアンバサダーに、何故なれてしまうんだ?と怪訝に思う人は多数おられるのでは無いかと思います。
 正直、私もそう思います(苦笑)

 私より江端さんのように、昨年も参加していて雰囲気も分かっており、マーケティング自体の実績や知識もある方は大勢他におられるはずで、てっきりアンバサダーの話を頂いた時は他にも10人ぐらい並ぶんだろうな、と思い込んでいたので、江端さんと2人しかいない事実をリリースで知った時にはビックリしました。

 でも、冷静に考えてみると、多分理由は単純で、私がブログを書いていたから。です。

 もちろん、事務局側の方々にお知り合いがいたというのも間違いなく大きいと思うんですが。
 それなら他にも事務局側のお知り合いで、アンバサダー的な人はたくさんいたはずで。
 
 ただ、日本のマーケティング業界って、実名でブログ書かれている方って意外に少ないんですよね。
 特にワールドマーケティングサミットのようなチケットの値段が高めで、経営者側の人向けのイベントとなると、一気にソーシャルメディア利用率も低くなりがち。
 
 おまけに私はブログに、コトラーさんの書籍「マーケティング3.0」に始まり、「コトラーのマーケティング思考法」、「[徳力] コトラーのイノベーション・マーケティング」と複数のコトラーの本の書評も書いていますから、根っからのコトラー好きな人間なのはちょっとブログを検索すれば簡単に分かります。

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 なので、おそらく私なんぞにアンバサダーのオファーを頂けたんだと思います。

 でも、こういうことって、ブログを書いてない人だと、どんなにコトラーやマーケティングが好きでも、外部から一切見えないんですよね。
 個人的には凄いもったいないことだなぁと思います。

 
 実はこういう、ブログを書いていたお陰で、本の著者の方から直接お礼のメールを頂いたり、絶対会えないだろうと思っていた方に会う機会を頂いたり、今回のような身に余るオファーを頂いたり、テレビの取材の依頼を頂いたり謎の対談のオファーを頂いたり、みたいな話って、私のような月に数本しかブログを更新しない人間でも結構発生するんですよね。
 自分が好きなことを可視化しておくと、それを相手が勝手に見つけて話しかけてくれる、という感覚は、ツイッターやFacebookやLINEが普及した今となっても、やはり検索で見つけてもらえるブログならではだなぁとつくづく思います。
 
 世の中的には、ブログ書くなら毎日複数本書いてPV増やさなきゃ意味が無い、みたいな議論もあるみたいですが。
 名刺代わりに好きなことを書き続けていると、こういう出会いがあったりもしますので、是非もっと多くのサラリーマンの方々も気軽にブログを始めてみると良いのになぁと思っている今日この頃です。

 長くなったので、今日はこの辺で。

 あ、ちなみに、ワールドマーケティングサミットは10月13日、14日の開催です。 
 ちょっとチケットの料金が高いんですが、マーケティングの父と呼ばれるフィリップ・コトラー氏をはじめ、統合マーケティングの提唱者ドン・シュルツ氏など、海外のマーケティングの権威の話を日本で直接聞ける機会は、めちゃめちゃ貴重だと思います。
 参加される皆さんは、会場で是非一緒に議論させて下さい。

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真面目なPR業界の方々は「PR」という言葉を諦めて、「広報」に統一した方が良いのではなかろうか を宣伝会議 AdverTimesに寄稿しました。

火曜日に宣伝会議「AdverTimes(アドタイ)」の「アンバサダーの視点」に寄稿しているコラムが掲載されましたので、ご紹介します。

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今回のコラムでは、前回の日本における「マーケティング」という言葉の使われ方に感じている違和感に続いて、日本における「PR」という言葉の使われ方に感じている違和感についてまとめてみました。

実はこのネタ自体は、コラムの中で紹介しているはあちゅうさんのPRガールのコラムが始まった時から、書こう書こうと思いながら、はや4年近くが経過してしまったという個人的には寝かせ続けてきた記事です。
正直、私のようなPR業界の片隅の人間からこういう問題提起をすると、さぞかし業界関係者の方から一斉に刺されるんではないかと寝かせ続けていたので、今回かなりドキドキしながら書いたんですが、思ったよりも同意して頂ける声が多くホッとしております。

ただ、一方でこのネタに同意するPR関係者の方が多いと言うこと自体がこの問題の根深さを表しているようで、パブリックリレーションにプライドを持って取り組んでいる業界の人間の一人としてはかなり複雑な気持ちです。
次はもう少しポジティブな話を書きたいと思います。


真面目なPR業界の方々は「PR」という言葉を諦めて、「広報」に統一した方が良いのではなかろうか

前回のコラムでは、昨年のワールドマーケティングサミットでの日本のマーケティングへの問題提起を受けて、マーケティングという言葉が日本においては狭い意味で使われてしまっているのではないか、という話を書きました。

このマーケティングという言葉以上に誤解が大きくなってしまっているのが、「PR」ではないでしょうか?

アドタイコラムの読者の方々には釈迦に説法になってしまいますが、PRと言う言葉はもともとパブリックリレーションズ(Public Relations)という英単語の頭文字を省略したもの。直訳するなら大衆との関係作りというところでしょうか。

もともと第二次世界大戦中のナチスドイツなどによるプロパガンダの進化などを背景に、企業に普及していったものだそうです。このパブリックリレーションズが日本においては広報と翻訳され、PR(ピーアール)という省略語でも呼ばれるようになり、現在にいたります。

続きは、宣伝会議 AdverTimesのサイトでご覧下さい。
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女性1人の家電メーカー 細部の勝負避け開発迅速 を日経MJに寄稿しました。

 先週金曜日に、日経MJ「奔流eビジネス」に寄稿しているコラムが掲載されましたのでお知らせします。
 今回は先日AMNで開催したオープンプレスカンファレンスでも登壇して頂いたUPQさんが、個人的にも非常に印象的だったのでコラムで取り上げてみました。
  
 10年ぐらい前に、GREEのような個人のエンジニアの方が開発したサービスが注目を浴びるようになり、ウェブサービスが個人サービスから開始できることに非常に衝撃を受けた記憶がありますが。
 実は家電の世界においても、10年前のウェブサービスと似たような個人ブランド化がありえるのではないか、ということをUPQの取り組みから感じてしまうのは私だけでしょうか?
 


女性1人の家電メーカー 細部の勝負避け開発迅速

   8月6日に新製品を発表した新しい家電メーカーがネット上でちょっとした話題になっている。会社の名前はUPQ(アップ・キュー)。カシオ計算機でスマートフォン(スマホ)や携帯電話の商品企画に従事していた中沢優子さん(30)が、カフェオーナー業の傍ら1人で立ち上げたという異色の家電メーカーだ。

 女性が1人で立ち上げた会社というと、小物を扱う小さな会社をイメージするかもしれないが、発表会で披露した製品群は17種類24製品。アンドロイドのスマホを皮切りに4K対応の50インチディスプレー、イヤホン、キーボード、さらにはバッテリー内蔵のスーツケースや椅子まである。中堅の家電メーカーを上回るほどの印象の製品ラインアップになっており、電子商取引(EC)サイトで販売している。

 驚くのが、製品開発を開始したのが今年の6月で、会社は7月に設立されたばかりという点。8月の発表会までのわずか2カ月の間にこれだけの製品群をそろえてしまったのである。

続きは日経新聞のサイトでご覧ください。
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