「モバイルマーケティング最強の戦略」は、D2Cの社長をされていた藤田明さんが篠崎さんと共著で出された書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、様々な大企業のモバイルマーケティング事例が紹介されていますので、いまいちモバイルマーケティングにどのようなものがあるのかピンと来ない方には参考になる点があると思います。
【読書メモ】
■「堅めに見ると、パソコンからインターネットを常時活用している人はおそらく3000万人から4000万人ではないでしょうか。その点、モバイルの保有者は1億人を超え、パケット定額制の契約者数も5000万件ですから、インターネット接続デバイスとしては、明らかにモバイルがパソコンを追い越しています」
■逆ファネル理論
・まず、サイバーコミュニティに情報を投げ込む。
・その波紋に聞き耳を立て、そこで交わされる会話からさまざまな反応を感じ取り、クチコミによるバイラル効果で情報が広がっていく様を把握する。
・そして、コミュニティで交わされる会話などから効果的なCMを発想し、マスメディアで露出を高める。
■王道は、P&Gが行っているように、ブランドに対するロイヤルティを高めるような各種の施策で波状攻撃をかけて、ターゲット顧客をファンにし、リピーターに仕立てることではなかろうか
カテゴリー: 読書メモ
大ヒットの方程式 (吉田就彦、石井晃 他)
「大ヒットの方程式」は、ヒットコンテンツ研究所の社長をされている吉田就彦さんが書かれた書籍です。
副題に「ソーシャルメディアのクチコミ効果を数式化する」と書かれているのにもひかれて買ってみたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この書籍で展開されているのは、ブログの書き込み数を分析することによって、映画のヒット状況がわかるという理論。単純にこうやって書くと伝わりづらいかもしれませんが、実際にこの書籍の中でデータとグラフで語られる具体的な理論はかなり衝撃的です。
もちろん、この本で語られているほど綺麗にグラフに出てくるのは、映画のように公開数日に話題がピークになるタイプの製品やサービスに限られているかもしれませんが、このあたりは分析対象がブログからツイッターに推移することで適用範囲も広がりそうな予感がします。
個人的にも、ソーシャルメディアの最大の価値は傾聴にあると考えてきましたが、その傾聴がヒット予測にもつながりうるというのがこの書籍が提示している可能性です。
ソーシャルメディアの企業のマーケティングへの活用を考えている方にとっては、必読書の一つになりそうな本です。
【読書メモ】
■メディアの職場の3K 「カン」「経験」「根性」
■だんご3兄弟 ヒットのポイント
・イントラネットの存在
1日のうちに20件を超える情報がイントラネットを駆け巡りました。
・メディアの力
NHKのコンテンツがすごい点は、すべての民放放送局が社会現象として扱うことに躊躇しないということ
・ネットを使ったクチコミの力
だんご3兄弟の情報がネット上をかけめぐっていた割には、すべてが検索に引っかからないという情報の非対称性をロボット検索の存在の有無が生んでしまい、そのことがさらにまた情報の非対称性を助長
■正確に何日で減衰するかを測るには、その特定の話題が、そのときだけの話題でないといけない
ネット「光の道」革命 (孫正義 vs 佐々木俊尚)
「ネット「光の道」革命」は、Ustream配信で話題になった孫さんと佐々木俊尚さんの光の道対談を書籍化した本です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
Ustreamの対談が一冊の本になるほど内容が濃かったというのも、今から考えると面白いところですが、本の形式になると対談では聞き流していたことがしっかり読み込めるというのも新しい発見でした。
光の道自身の議論もそうですが、動画配信と書籍化の組み合わせについて考えたい方にも参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■正直なところ、マスコミの影響もかなり大きい。新聞やテレビは「ネットは誹謗中傷ばかり」「使えない人はどうするんだ」とITに対してどうでもいい批判を年がら年中繰り返している。
■なぜそんなことになっているのか。答えは明白だ。日本には既得権益がいっぱいあって、ITが普及するとそういう既得権益はみんな中抜きされてしまう。具体的に言えば、医師会とか教科書業界とかそういうあたりだ。もちろん、マスコミも。
■光の道という言葉は、民主党の原口総務大臣(当時)が2010年3月に打ち出した新たなビジョンの名称だ。ひとことでいえば、光の道というのは「ブロードバンドを2015年までに全世帯に普及させる」という構想だ。
20代コネなしが市議会議員になる方法 (佐藤大吾)
「20代コネなしが市議会議員になる方法」は、議員インターンシッププログラムなどを提供されているNPO法人ドットジェイピーの佐藤大吾さんが出された書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本はタイトル通り20代コネなしの人間が市議会議員になるための方法を解説されている本です。
なんと地方自治体の平均倍率は1.21倍とかだそうで、5人に4人は当選する計算になります。
もちろん、だからといって全く政治的背景がない人が単純に宝くじ的に当選できるわけではありませんが、この倍率を考えると選挙への出馬のイメージが変わる人は多いはずです。
日本の政治を変えたいと思っている人には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■全国地方自治体の前回選挙時の平均倍率は、なんと1.21倍です。確率でいうと、82.5%。名乗りを上げた5人のうち実に4人までもが当選しているのです。
■地方議員は満25歳以上の日本国民で、その選挙区に継続して3ヶ月以上住民票を置いた人なら誰でも立候補することができ、任期は原則として4年。
■選挙まで半年あれば十分、間に合う
■地味ですが確実に当選へ近づける政治活動
・印刷物の配布
・朝夕の駅立ち
・後援会への勧誘
・ミニ集会への参加
・インターネットの活用
BUZZ革命 (井上 理)
「BUZZ革命」は、日経ビジネスオンラインの記者をされていた井上さんが出された書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
タイトルを見ると、マーケティング視点の本に見えますがこの本の魅力は、最前線の記者である井上さんが実際に取材を通じてまとめた注目のウェブサービスの裏側や、ブームの背景が生々しく伝わってくる点でしょう。
ツイッターの話が中心ではありますが、グリーの話やコロプラの話など、取材から作られた本ならではの話も出てきますので、現在のトレンドを一旦俯瞰して振り返りたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「グーグルは、検索やキーワードに対応した「パーソナル広告」を開発し、広告の露出だけではなくクリックという行動が伴って初めて課金される仕組みを提供することで、大手の広告主に「費用対効果が測りにくく、莫大の費用がかかるマス広告に意味はあるのか」と気づかせてしまった。」(内田和成教授)
■Twitterの威力 孫正義
「ふと気になった疑問をつぶやいただけで多くの皆さんから瞬時に答えが帰ってきた。右脳、左脳の延長として外脳を得た感じですね」
■「ツイッターが持つ、一つの大きなパワーはリアルタイム性。実況中継の醍醐味というのは、やっぱりメディアと政治の関係を帰ると思います」(山本一太議員)
アライアンス・ランチの教科書 (平野敦士カール)
「アライアンス・ランチの教科書」は、以前ご紹介した「1の力を10倍にするアライアンス仕事術」などの書籍を執筆されていることで有名な平野敦士カールさんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、平野さんが実際に実践されているランチを通じたネットワーク術が紹介されていますので、なかなか新しいネットワークを広げることができないと悩んでいる方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■キーワードは「リアル・コミュニケーション」
生身の人間同士が、同じ場所・同じ時間を共有し、会話をすることでしか得られない情報が、そこには眠っています。
■周りの方から聞くところによれば、大前研一先生は「本の情報は古い」と考えられているそうです。
■部下とのランチで聞き出さねばならないのは、「どんなことが得意なのか」「どんなことが好きなのか」。この2点です。