「ネットテレビの衝撃」は、タイトル通りネットテレビが与えるインパクトについて考察している書籍です。
出版社から献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
日本では、いろいろと業界の姿勢によって普及が鎖国状態になっているネットテレビですが、この本ではネットテレビ先進国であるアメリカの状況が詳細に紹介されており、いろいろと考えさせられる点が多々あります。
ネットとつながったテレビの未来について考えてみたい方にはヒントになる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■テレビがどこの家庭にもあるという感覚が前提
新聞もインターネットも、テレビ以外のメディアの広告指標はたいてい実数です。マスメディアでテレビだけが、パーセンテージの指標を使ってきました。
■「2000年以降の10年で、ユーザーがインターネットで自分が見たい番組を検索して見る習慣が定着してしまったので、もういまさらテレビの前に座って番組が始まるのを待つことはないだろう。あるとしたら、スポーツ生中継だけだ」(アメリカのメディア関係者)
■フールー有料版開始は、メディア・コングロマリットが、インターネットを新たな広告メディアとしてとらえるのをやめ、映像をユーザーに直接配信するコンテンツの有料ビジネスをするための配信インフラとしてとらえ始めた象徴と言えます。
カテゴリー: 読書メモ
起業のファイナンス (磯崎哲也)
「起業のファイナンス」は、isologueでもお馴染みの磯崎哲也さんが出された書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、カブドットコムやmixiなど、さまざまなベンチャーに携わってきた磯崎さんならではの視点で、日本のベンチャー起業家に対してのエールとも取れるアドバイスの数々が展開されていますので、すでに起業をされた方だけでなく、将来の企業を考えている方は、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■日本はどちらかというとベンチャー企業に甘い国なのではないか
■日本はシリコンバレーのようにチャレンジする人があとからあとから押し寄せてくる場所ではないので、良く言えばいいベンチャー企業については「売り手市場」です。
■資本金が大きいほうがエラいというのは、銀行(債権者)中心の社会におけるマインドと言っていいかもしれません。
人生は自燃力だ (坪田知己)
「人生は自燃力だ」は、日経新聞でNIKKEI NETや電子版にたずさわっていた坪田知己さんが書かれた書籍です。
退職記念パーティーに参加した関係で献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、日経新聞という大組織の中で、自分の好きな仕事をやり続けてきたと言い切れる坪田さんならではの、組織に所属するビジネスマンの仕事に対する考え方がまとまっていますので、大企業の中で自分がやりたいことがやれないと壁にぶつかっている方には参考になる点がある本だと思います。
ちなみに、坪田さんが人生の書にあげている「坂の上の雲」は私もNTT在職時代に読んで、いろいろ考えさせられた本でしたのでおすすめしたいです。
【読書メモ】
■社長や上司の命令だから仕事をする、という考え方はあまりにも古く、その上ニセモノの仕事である、と私は言いたい。
■人間をロケットに例えると、
・自分で点火して飛んでいくタイプ
・他人が点火すると飛ぶタイプ
・点火しても飛ばないタイプ
の三種類がある
■電子新聞を成功させるための三つの基本コンセプト
・速報の徹底(ニュース速報の競争相手は、他の新聞社ではなくNHK)
・カスタマイズ(マイ・ニュースペーパー)
・機能性
ソーシャルメディア維新 (オガワカズヒロ)
「ソーシャルメディア維新」は、書籍「ソーシャルメディアマーケティング」を書かれた小川浩さんと小川和也さんがユニットとしして活動している「オガワカズヒロ」の書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、最近日本でも注目され始めたFacebookとGoogleの関係などについていち早く考察されていますので、最近のソーシャルメディア事情をあまり把握出来ていないという方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「グーグルは複雑極まりない問題に対する洗練された解を導き出す、すばらしい企業だが、フェイスブックにはとにかくすぐ使える解決方法を早く見つける力がある」(マーク・ザッカーバーグ)
■ソーシャルストリームこそポストウェブ2.0である
・短いエントリーとパーマリンク
・引用された短縮リンク
・タグ
デジタルネイティブが世界を変える (ドン・タプスコット)
> 「デジタルネイティブが世界を変える」は、「ウィキノミクス」の著者でもあるドン・タプスコット氏が書かれた書籍です。
昨年買って読んでいたのですが読書メモを書いてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本で描かれているのは、デジタルネイティブと呼ばれるネット世代の可能性と未来です。
日本において同じようなことが議論されないのは、残念ながら日本では少子高齢化でいわゆるネット世代のボリュームが少ない上に、PCを飛び越してケータイ世代になってしまい、この本で描かれているような形での変化をたどっていないことも大きそうですが。
ネット世代が中心になった未来について考察してみたい方には、参考になる点が多々ある本だと思います。
【読書メモ】
■既得権者は変化を拒絶する
ニュートン物理学の擁護者が、アインシュタインの一般相対性原理に反論したように、従来型メディアのリーダーは、新しいメディアに対して何らかの懐疑心を示すことが通常だ。例えば、過去に映画や印刷メディアはテレビに対して明らかな不快感を示していた。
■四つの世代(アメリカ)
・ベビーブーム世代(1946年~1964年生まれ)
・ジェネレーションX(1965年~1976年生まれ)
・ネット世代(1977年~1997年生まれ) ジェネレーションY、ミレニアル世代
・次世代(1998年以降生まれ) ジェネレーションZ
■ネット世代の八つの行動基準
・何をする場合でも自由を好む。
・カスタマイズ、パーソナライズを好む
・情報の調査に長けている
・商品を購入したり、就職先を決めたりする際に、企業の誠実性とオープン性を求める
・職場、学校、そして、社会生活において、娯楽を求める
・コラボレーションとリレーションの世代である
・スピードを求めている
・イノベーターである
成功者の告白 (神田昌典)
「成功者の告白」は、起業家が陥りやすい課題について書籍化した本です。
ある経営者の方から強く推薦されたので買って読んでみたのですが、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本で描かれているのは、起業家が陥りやすいいくつかの落とし穴です。
事業が順調に推移しているときこそ発生しやすい課題や問題について、著名なコンサルタントならではの視点で書かれています。
起業を考えている方や実際に最近起業された方は、是非読んでおくべき本だと思います。
【読書メモ】
■起業して成功するためには、何が鍵なんですか?
タイミングだよ。つまり、いつ市場に参入するかが鍵なんだ。
参入タイミングさえ間違えなければ、順調に会社は立ち上がる。
■ビジネスモデルのチェックポイント
・このビジネスまたは商品が成長カーブのどこに位置づけられているのか
・ライバル会社との比較で優位性があるかどうか
・ビジネスを継続するためにじゅうぶんな粗利が確保できるモデルか
■あなたが思う以上に、ビジネスと家庭とは密接に関連している。
ビジネスが成長することで生じる歪みが、家庭にまで及ぶ。
そして、それはあなた自身ではなく、あなたのもっとも大事なもの---妻や子供の命まで侵食していく危険性もあるのだ。