「1の力を10倍にするアライアンス仕事術」は、CNETでアライアンスInsightなどのブログも書かれている平野敦士カールが書かれた書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
おサイフケータイなどの立役者でも知られる平野さんならではの「アライアンス」というコンセプトをベースにした仕事術についてまとめられていますので、ついつい交渉相手を敵と思って対峙してしまう方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■企業と企業のアライアンスもしょせん人と人とのアライアンスである
■”自分の思考”を”みんなのもの”に転換してしまうのが、「アライアンス・シンキング」
■ブルーオーシャンになりやすいのは、「こんなのやりたいね」という前向きな思考ではなく、「なぜ、これがないんだろうね」という後ろ向きな不満なのです。
■「ランチをご一緒にしませんか?」だったら、案外うまくいきやすいのです。なぜなら、夕食以降はそれぞれ予定があったり、家で食べるなど、千差万別ですが、ほとんどの人は昼食を食べます。
カテゴリー: 読書メモ
希望を捨てる勇気 (池田信夫)
「 希望を捨てる勇気」は、アゴラなどのブログでも有名な池田信夫さんの書かれた書籍です。
出版社から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
池田さんならではの視点で、日本の現状について考察されている本ですので、普段とは違う視点で日本の未来について考えてみたい方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■そもそも日本人の所得は、国際的に見れば高い。「ワーキングプア」の年収が200万円でも、中国の平均賃金の5倍だ。
■事前のインセンティブと事後の正義にはトレードオフがある。
事後の正義(事後的には正しいようにみえる判決や規制が、事前にわかっているとインセンティブをゆがめ、非効率的な結果をもたらすこと)
■過剰な雇用規制は「ワーク・ライフ・バランス」も破壊する。
日本の労働者に残業が多いのは、彼らが働き者だからではなく、解雇規制の強いことが原因だ。繁忙期に雇用を増やすと後で解雇できないため、正社員の採用を絞って残業で業務の増減を調整するのである。
■日本の経験からいえることは、第一にゼロ金利や量的緩和は景気対策ではないということだ。景気対策としての効果はゼロになった段階で終わり、日銀が見ていたのは銀行の資金繰りだった。
大人げない大人になれ (成毛 眞)
「大人げない大人になれ」は、マイクロソフト日本法人の社長をされていたことでも有名な成毛 眞さんが書かれた書籍です。
出版社から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
マイクロソフトの創業期をみていた成毛さんならではの人生観が書かれていますので、硬直した組織のカルチャーに違和感を感じている人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■世間の注目を集めるような飛び抜けた功績を残す人には、子供のまま大人になったような人物が驚くほど多い。
■ネオテニー:動物が胎児や幼児の持つ特徴を保持したまま成長する過程を指したもの
このネオテニーという過程は、次第に一部の研究者の間で、動物全体の進化要因において重要な役割を果すものだと考えられるようになった
■私がマイクロソフト日本法人の社長を務めていた時期には、毎年全体の5%に当たる社員を最低レベルの人間からクビにしていた。(中略)よく組織改革などと声高に叫ぶことがあるが、保守的な社員を切らないことには、組織の活性化などできるはずもないと思う。
■人間が趣味や好きな事に没頭している時には、脳内で多くの化学物質が分泌されるのだという。ドーパミンと呼ばれるこの物質は、脳が「喜び」を感じたときに、脳の中心部である中脳から分泌される神経伝達物質の一種である。
■(ジェフ・ベゾスは)後に会社が大きくなったときに、「アマゾンも始まりはガレージだったんだ」と良いたいがためだけに、ガレージを出発点に選んだそうだ。
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大人げない大人になれ! ダイヤモンド社 2009-11-20 by G-Tools |
「ツイッター」でビジネスが変わる (ジョエル・コム)
「ツイッターでビジネスが変わる」は、米国を中心とするTwitterブームの背景や可能性について考察されている書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本は、POLAR BEAR BLOGの小林さんが翻訳されたということで、個人的にも身近な本なのですが、何といってもTwitterブームの震源地の米国で書かれた本ということもあり、Twitterブームの背景の考察や米国側の実例が充実しているのが特徴です。
また、企業がビジネスでTwitterを活用するためのポイントやテクニックもかなり細かく書かれていますので、本気でTwitterのビジネス活用を研究したい人は是非読んでおくべき本だと思います。
【読書メモ】
■2008年11月26日 ムンバイで起きた事件を最初に伝えたのは、現場にいあわせた一般人だった。彼らはツイッターと呼ばれるウェブサイトのサービスを使い、速報を発信したのである。
■私たちはもはや、プロのライターや編集者を介さず、自分たちの間で会話することができるのである。
■いまや何かを発信するとは、参加することを意味するのである。
■(ツイッターは)更新があったら携帯電話で受信する設定にしているユーザーに対しては、書き込まれた内容がショートメッセージサービス経由で送信される。
■最初の頃、ツイッターはショートメッセージ送信にかかるコストをすべて負担していた。その後、米国、カナダ、インドの各国では、料金が割り引かれることで携帯電話会社との間に合意が得られた。
■短期間で大勢のフォロワーを得る7つの方法
・すでに知り合いの人を探す
・ブログで宣伝する
・フォロワーに報酬を払う
・専門知識を生かした回答をする
・他のソーシャルメディアを活用する
・ツイッターのアカウントをメールの署名に入れる
・コンテストを開く
Twitter社会論 (津田大介)
「Twitter社会論」は、「tsudaる」で一躍日本のTwitterのひとつの顔になった津田大介さんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
Twitter「社会」論とタイトルに銘打たれているように、Twitterの技術的な特性や可能性の話だけでなく、Twitterが日本のメディアや社会に与える影響を津田さん独自の視点で解説しているのが印象的な本になっています。
Twitterが生み出している表面上の出来事だけでなく、その背景について考えてみたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■筆者の考えるツイッターの特徴は、大まかに分けて以下の6点だ
・リアルタイム性
・伝播力が強い
・オープン性
・ゆるい空気感
・属人性が強い
・自由度が高い
■筆者もモバツイッター解説とほぼ同時期にツイッターを利用し始めたが、モバツイッターの存在がなければ、自分がここまでツイッターにハマったかどうかわからない。
■日本語圏でも徐々にユーザーが増えていったのは、早い時期から藤川氏のような個人がAPIを利用して、ツイッター社がフォロー出来ていない部分を補ってくれたからだ。
■実はネットを流れる情報の多くはタイトルが付いている必要がない
■筆者のツイッターの基本的な使い方は以下の5通り
・いまなにしてる?に準じた日常報告
・時事ニュースやネットで話題になっていることに対する感想や解説
・日々生活している中で突然思いついた提案や教訓、冗談など
・ツイッターを使ったイベントの中継、いわゆる「tsudaる」
・自分の活動に関する告知
Twitter革命 (神田敏晶)
「Twitter革命」は、ビデオジャーナリストとしてもお馴染みの神田敏晶さんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
神田さんには、私もTwitter Night Vol.3とかでお世話になりましたが、考えたら2007年の段階で東京MXテレビでTwitter Nightを開催しているんですよね。
日本でもかなり初期からその魅力に注目していた人の一人なのではないかと思います。
そんな、神田さんならではの視点で、ツイッターの魅力を分析されていますので、前向きにツイッターの可能性を考えたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■ツイッターを、ビジネスに使えるものにしようだとか、これで何とか売上をアップさせよう、という視点だけで見つめるのはとても危険だ。
■「tweet(ツイート)が、日本語では”(鳥たちの)さえずり”と訳されている以上、人間がさえずると紹介するわけにはいかなかった。人間に取って一番さえずりに近い言葉として、便宜上選ばれた言葉が”つぶやき”だった」(デジタルガレージ枝氏)
■単なる「つぶやき」からパブリックな「ツイート」へ。
ツイッターはただの「場所を超えた時間の共有」を目的としたSNSから、パブリックでリアルタイムな対話のツールになりつつある。
■「より多くの人々が主流メディアと言うプロの目によるフィルターではなく、ソーシャルフィルターを通じて、ニュースを選ぶようになってきた。くだらないニュースは、もう私の手元にはこない」(クリス・アンダーソン)