「コンテンツマーケティング27の極意」は、タイトル通りコンテンツマーケティングのポイントについて考察されている書籍です。
今年の頭に献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
日本語版では「コンテンツマーケティング27の極意」がタイトルで、「編集者のように考えよう」が副題のようにデザインされていますが、原題は英語でデカデカと書かれているように「Think Like a Publisher」なので「パブリッシャーのように考えろ」という感じでしょうか。
ネイティブ広告を巡る議論なんかでも、良く出てくるのがコンテンツか広告かという定義。
基本的な世の中のトレンドとしては、いわゆるマス広告が効きにくくなっているので、ユーザーに知ってもらうためには広告で一方的に届けようとするのではなく、ユーザーが求めるコンテンツを提供するべき、というトレンドなのは間違いないでしょう。
そんな中で、コンテンツマーケティングを従来のマスマーケティングの延長で、いわゆる従来の「広告」主や「広告」代理店というスタンスでコンテンツを作ろうとすると上手くいかないので、思考回路を切り替えてコンテンツを生み出すメディアやパブリッシャーのように考えようというのが、このタイトルに込められたメッセージなのかなと思います。
コンテンツ作りの考え方を、ステップに分けて丁寧に紹介してくれてる本なので、コンテンツマーケティングの基本を俯瞰的に勉強したい人には参考になる点がある本だと思います。
「インバウンド・マーケティング(ブライアン・ハリガン)」と「インバウンドマーケティング(高広伯彦)」や、「エフェクト」を併せて読むのもお勧めです。
ちなみに、コンテンツマーケティングって何だろう?という方はこちらのスライドを読まれるのが良いかと思います。
【読書メモ】
■購買者自身が情報発信者になるのだ。時間やお金を使い、広告や広告キャンペーンでメディアの枠を買ったり、影響力のあるリソースを投下したりするよりも、先進的なマーケターたちは、メディアに”なる”ことにお金を投下しはじめている。