編集者のように考えよう コンテンツマーケティング27の極意(レベッカ・リーブ)

4798135283 「コンテンツマーケティング27の極意」は、タイトル通りコンテンツマーケティングのポイントについて考察されている書籍です。
 今年の頭に献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 日本語版では「コンテンツマーケティング27の極意」がタイトルで、「編集者のように考えよう」が副題のようにデザインされていますが、原題は英語でデカデカと書かれているように「Think Like a Publisher」なので「パブリッシャーのように考えろ」という感じでしょうか。
 ネイティブ広告を巡る議論なんかでも、良く出てくるのがコンテンツか広告かという定義。
 基本的な世の中のトレンドとしては、いわゆるマス広告が効きにくくなっているので、ユーザーに知ってもらうためには広告で一方的に届けようとするのではなく、ユーザーが求めるコンテンツを提供するべき、というトレンドなのは間違いないでしょう。
 そんな中で、コンテンツマーケティングを従来のマスマーケティングの延長で、いわゆる従来の「広告」主や「広告」代理店というスタンスでコンテンツを作ろうとすると上手くいかないので、思考回路を切り替えてコンテンツを生み出すメディアやパブリッシャーのように考えようというのが、このタイトルに込められたメッセージなのかなと思います。
 
 コンテンツ作りの考え方を、ステップに分けて丁寧に紹介してくれてる本なので、コンテンツマーケティングの基本を俯瞰的に勉強したい人には参考になる点がある本だと思います。
 「インバウンド・マーケティング(ブライアン・ハリガン)」と「インバウンドマーケティング(高広伯彦)」や、「エフェクト」を併せて読むのもお勧めです。
 ちなみに、コンテンツマーケティングって何だろう?という方はこちらのスライドを読まれるのが良いかと思います。

 
【読書メモ】
■購買者自身が情報発信者になるのだ。時間やお金を使い、広告や広告キャンペーンでメディアの枠を買ったり、影響力のあるリソースを投下したりするよりも、先進的なマーケターたちは、メディアに”なる”ことにお金を投下しはじめている。

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リアルタイムマーケティング 生き残る企業の即断・即決戦略(デイヴィッド・ミーアマン・スコット)

4822249042 「リアルタイムマーケティング」は、「マーケティングとPRの実践ネット戦略」や「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」などの著作でも知られるデイヴィッド・ミーアマン・スコットの書籍です。
 大昔に献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 リアルタイムマーケティングというこの書籍自体は日本で出版されたのが2012年4月と2年以上前になるのですが、「リアルタイムマーケティング」というフレーズ自体は、昨年にオレオがスーパーボールの停電の際に機転を利かした投稿を行って大きな話題を呼んだ取り組みがカンヌで受賞したこともあり、日本でも昨年から良く話題に出るキーワードになってきたように思います。


スーパーボウル停電で大勝利:オレオのSNS宣伝チーム
 実際日本でもコカコーラさんがワールドカップ中にリアルタイムに試合の様子を元にしたツイートを行って話題を呼んでいましたが、こうしたリアルタイムな取り組みは当然それに応じて多くの人手やコストがかかってくるわけで、実際に日本で本当にリアルタイムな体制を組める企業というのは数少ないのでは無いかなと言うのが正直な印象です。
コカ・コーラネームボトルで本田のゴールを再現した動画のクオリティが凄い!【ブラジルW杯】
 オレオの事例なんか「15人からなる即応体制を組んでいた」らしいですからね。
 日本のソーシャルメディアユーザー数を考えると、ここまでやるのはどうなのか、という議論は当然出るのでは無いかなと思います。 
 ただ、この書籍リアルタイムマーケティングで紹介されている考え方を読むと、そうは言っても今がリアルタイムに対応すべき時代に入っているということをまず理解しておくというのは重要だなと言うのは痛感できると思います。
 リアルタイムマーケティングという手法をどう実施するかどうかでは無く、リアルタイムなマーケティングが必要な時代に我々はどうプランし、行動すべきか、ということを学びたいのであれば、この本は参考になる点が多々ある本だと思います。 
 「グランズウェル」や「マーケティングとPRの実践ネット戦略」を併せて読むのもお勧めです。
【読書メモ】
■United Brakes Guitars
 テイラー・ギターのボブ・テイラーは、デイブの動画に対応して独自にTaylor Guitars Responds to United Brakes Guitarsを公開
 
■関連の動画は二回取り直しをしましたが、わたしがかけた時間は合計で約15分でした。このほかスタッフが、プラン作り、管理、投稿と言った作業に数時間を費やしましたが。
■ユーチューブの再生回数が20万を超えるころには、「デイブ・キャロル仕様旅行用ギターケース」が誕生していた。
■この間ユナイテッドは沈黙を貫いた。リアルタイムの対応をしなかったのだ。

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アイスバケツチャレンジのご指名を頂いたので、いろいろ悩んだ結果、広島土砂災害の義援金として寄付をさせて頂くことにしました。

お盆休みあたりから日本でも目にすることが多くなった「アイスバケツチャレンジ」ですが、私も東急ハンズの長谷川さんからご指名を頂いてしまいました。
正直、自分が指名されたときには気づかなかったふりしてスルーしようかなとか、いろいろ余計なことを考えていたんですが、長谷川さんからは直接Facebookメッセージで事前確認を取られてしまい、私はどうせ氷水をかぶらないから他の人を指名した方が面白いですよ、とやんわりと逃げようとしたのですが、逃がしてくれず、で追い詰められております(笑)。
で、実際に指名されてからいろいろ考えたのですが、やはり私は氷水はかぶらないことにしました。

アイスバケツチャレンジについては、「ALS(筋萎縮性側索硬化症)」という難病の認知向上という活動とつながっており、総論としては間違いなく意義のある活動だとおもいます。明らかに今回の話題がALSの認知度向上に大きく貢献しているのは事実ですし、何より昨年実績の10倍以上にあたる20億円を超える寄付金を集めたという実績を考えると、本当に凄いなというのが正直な感想です。
一方で、チェーンメール的であることや、指名制というのが踏み絵的な強制力を帯びているところなどに批判も出ていますし、様々な議論があるのは認識しています。
また、Facebookにも投稿しましたが、先日のワールドビジネスサテライトで、日本企業経営者の水かぶりが、メディアを大量に呼んで記者発表会よろしく開催されているのをみて、すっかり引いてしまったのも事実です。
海外だとレディガガとかネイマールとかブッシュ元大統領ですら、動画は個人のYouTubeとかインスタグラムとかでカジュアルにやってる印象だったので、こういうボトムアップの運動も、日本に来るとすぐにテレビ向けのPRネタになってしまうんだな、という点については非常に複雑な気持ちで拝見してます。

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NewsPicksは、はてなブックマークとは全く違う方向に行くんじゃないかと勝手に期待してる3つの理由

 先日、「スマートニュースとグノシーのテレビCM対決に見る、いかに日本のテレビCMが効率的な認知獲得手段かという現実」という記事の最後で、最近はすっかりスマートニュースとグノシーを卒業して、今更ながらNewsPicksにはまりつつあると書きました。
 ということで、最近、すっかりNewsPicksにはまってます。
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 実は、半年以上前にNewsPicksが周辺でプチ盛り上がりしてた時に、てっきりグノシーとかスマートニュースとかアンテナと同じようなスマホニュースアプリなのかなと、似たようなもんなのかなと、使わずに思い込んでしまいスルーしてしまった過去があるわけですが。
 今更ながら自分のアンテナの低さにがっかりです。
 やっぱりサービスは使ってみないと分からないですよね。
 私がNewsPicksにちゃんと登録したのは恥ずかしながら、まだ先月の出来事です。
 本格的に使い始めてまだ1か月しか経ってないんですよね。
 それまで私は、自分周辺の注目しているビジネスニュースはある程度グノシーと、はてなブックマークのマイホットエントリーでカバーしてたんですが。
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 グノシーがスマートニュース化してキャラがかぶってしまい、何となく一般ニュースとかぶって見えてきてしまったので代わりを探していて、そういえばNewsPicksが話題になってたなと思い出して試してみて。
 自分はこの半年以上いったいどこを見ていたんだと愕然としている次第です。
 このサービスなんですよ、私がこの10年ぐらい探し続けていたサービスは。
 この感じなんですよ、私がブログのトラックバックとかはてなブックマークとか、SNSだったころのグリーとかミクシィとか、初期のグノシーに期待していた方向性は。
 今更ながらはてなブックマークが始まったばかりのころの自分の記事を振り返って、あの興奮と期待を思い出してしまいました。
はてなブックマークに見るソーシャルブックマークの今後

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プラットフォームブランディング(川上慎市郎・山口義弘)

4797373113 「プラットフォームブランディング」は、タイトルから想像できるとおり、新しいブランド戦略について考察されている書籍です。
 大昔に献本を頂いていたのですが、遅ればせながら書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
 ブランドとかブランディングという言葉は、どうしても日本語では無いということもあり、なかなか綺麗に理解できないキーワードの代表だと思うのですが。
 この書籍ではそのブランドについて整理をし直すとともに、プラットフォーム発想でブランディングを再定義することを提案されています。
 共著者の川上慎市郎さんとはブログの黎明期から面識があり、メディアの構造についていろいろと教えて頂いた存在なのですが、この本もそんな川上さんならではの論理的なまとめがされていて大変刺激になりました。
 特に個人的に妙に納得してしまったのは「アンチ勝間が生まれたことは、逆に勝間和代のブランドの価値を生み出し、カツマーを増やす効果を生み出すことに貢献した。」という部分。
 アンチが騒ぐことが逆にその人を力強くすると言う、アンチの人たちが聞くとガッカリしそうな話なんですが、この辺の構造はイケダハヤトさんとか安藤美冬さんとかにもあてはまるよなぁと、しみじみ納得してしまいました。 
 いわゆる広告的なブランディングでは無く、一歩引いた構造論としてブランドを考え直してみたい方には、参考になる点がある本だと思います。
 「GROW 本当のブランド戦略について語ろう」や「マーケティング3.0」を併せて読むのもお勧めです。
【読書メモ】
■日本のサービス産業の生産性が国際的に低いのは、ものづくりにどっぷりつかってきた日本人の常識が通用しないからだ
■ブランドに対する3つの誤解
・ブランドは広告で形成するイメージのことである
・ブランドとは高級品のことである
・ブランドとはCI、つまりネーミングとロゴのことである
■生活者のブランド評価=体験の魅力度×体験の量・時間×体験の一貫性

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スマートニュースとグノシーのテレビCM対決に見る、いかに日本のテレビCMが効率的な認知獲得手段かという現実

 先日、グノシーとヤフトピに関する記事をブログに書いた後、次はスマートニュースがグノシーに比べてテレビCMもうってないのに着々とユーザー数が増えてて凄い、というような記事を書こうと思ってたんですが。
 その矢先に、スマートニュースがテレビCMを開始して、あっさりボツになったので(苦笑)。
 違う視点の記事を書いておこうと思います。
 まぁ、今月ネット業界的にインパクトが大きかったのはなんつっても、このニュースでしょう。
スマートニュースがグリー、Atomico、ミクシィなどから約36億円の資金調達
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 グノシーが24億円調達したのも話題になりましたが、きっちり1.5倍の資金調達で上回ってくるのがなかなか興味深いです。
 これ明らかに意識してますよね?考えすぎですかね?
 今回の資金調達はリード投資家がスカイプ創業者のニクラス・ゼンストローム氏のアトミコということもあり、スマートニュースの海外展開にも期待が膨らむわけですが。
 当然、今回の資金調達の一番の目的は、ライバルであるグノシーのテレビCM攻勢に真正面から対抗することでしょう。

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