「使ってもらえる広告」は、インタラクリというブログも書かれている須田和博さんの書籍です。
出版社の方から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
須田一博さんは、「mixi年賀状」で東京インタラクティブ・アド・アワードのグランプリを受賞した方で、いまや業界では知らない人はいないクリエイティブ・ディレクターと言える方。
この本ではそんな須田さんが、これからの広告の位置づけや可能性について、自らの経験に基づいた独自の視点から語っており、参考になる点が多々あります。
最近の広告不況で自信を失いかけている広告業界やメディア業界の方々に是非読んで欲しい本だと思います。
【読書メモ】
■やっぱ、広告はみなさんのお役に立てるものだってば!
■「使ってもらえる広告」とは、ようするに人々が商品を買ってくれやすくなるような、便利なサービスや仕組みのことだ。
■いわゆるマス広告が、これまで大量生産、大量消費の経済で果たして来た役割を、終えようとしている
■いまの時代に求められているのは「プロモーションになりうるサービス開発」であり、「サービスとしての広告」だ
■オバマキャンペーンに最高の賞を捧げることで、カンヌ国際広告祭が世界に向けた発信しようとしたメッセージ
・オバマ候補が大統領になれたのも、「広告コミュニケーションの力」だ
・アメリカ合衆国大統領選挙という、世界最大の宣伝キャンペーンでさえも、有効な「媒体」とその「使い方」が、従来から大きく変わった
カテゴリー: 読書メモ
思いどおりに働く! (宮脇淳)
「思いどおりに働く!」は、有限会社ノオトの宮脇淳さんが書いたインタビュー本です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本でインタビューされているのは、宮脇さんが注目する20代のビジネスパーソン達。
アルカーナの原田さんやロケットスタートのけんすうさんなど、私自身も面識のある人たちが多く登場してきますが、どれも非常に個性的なキャラなのが印象的です。
自分が目指すべき将来像が見えてこないと言う20代の方々には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■必ずお礼メールを書く理由(原田和英)
・お礼メールを書くことで相手の記憶に残るから
・私たちがどこでどういう出会いをしたのか、何を話したのかがログで残せるから
・もう一度連絡を取りたいと思ったとき、その人のメールアドレスが記録されるから
■いかに暇になるかを考えろ(けんすう)
けんすうは、自分の仕事は新規事業を作ることだと考え、なるべくいろんな人の力を借りることで、大きなビジネスを展開したいと思うようになっていった。
会社のデスノート (鈴木貴博)
「会社のデスノート」は、元BCG(ボストンコンサルティンググループ)No.1アナリストである鈴木貴博さんが書かれた日本の企業戦略に関する書籍です。
出版社の方から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
刺激的なタイトルで、一見軽めのネタ本に見える方もいるかもしれませんが、実際にはかなり冷静に日本の産業の構造的な問題を指摘している本です。
日本の大企業に努める特に中堅以上の方々に読んで欲しい本です。
【読書メモ】
■自動車業界の3つの問題
・短期的な需要の落ち込みに惑わされて中期的に誤った需要前提を置いてしまうこと
・自社の雇用削減が、国全体の経済成長を止めてしまう規模に波及してしまうこと
・超長期のイノベーションの前提を、中長期に取り込んでしまうこと
■日用品小売業界のデスノート・ルール
・日用品小売業界では、価格競争によって競争相手を打ち負かすことができる
・その一方で、価格で競争相手に勝つたびに自らの市場を縮小させ、業界の死を近づけている
■ウォルマート・エフェクト
強力に価格を下げる小売業者がいると、経済全体が縮小していくのではないかという疑惑
■セブン・イレブン・エフェクト
付加価値を上げると価格が上がり、価格が上がったことがコンビニエンスストア業界という市場全体を拡大して行くという効果のこと
希望の仕事術 (橘川幸夫)
「希望の仕事術」は、デジタルメディア研究所の橘川幸夫さんが書かれた書籍です。
出版社の方から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
人生の本質をついた短いフレーズが掲載されている本ですので、何かヒントが欲しい人には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■社会で生きるには3つの選択肢がある
組織に入ること。組織に入らないこと。組織を作ること。
■新しい発想はなぜか笑いを誘発する
■最低なのは、自分が買いたくもない商品を、作っている会社の社員
■人をヘコます言葉は自分自身を傷つける
人を元気にさせる言葉は自分自身を元気にする
■社会で生きるには、やりたいことを一つするために、
やりたくないことを99ぐらい引き受けなければならない
ウェブPR力 (神原弥奈子)
「ウェブPR力」は、ニューズ・ツー・ユーの代表取締役である神原弥奈子さんが書かれたウェブPRに関する書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
ニューズ・ツー・ユーさんの推進されるPRは、いわゆる「戦略PR」のようなトップダウンのPRの世界とは少し違い、PR活動を通じて自社のコンテンツを蓄積していくというボトムアップな姿勢が、個人的には大きな特徴だと思っているのですが、この本ではそのニューズ・ツー・ユーさんのウェブPRの基本コンセプトや様々な事例がまとめられています。
もちろん、実際のPRにおいてはトップダウンもボトムアップも両方重要なのですが、インターネットの可能性と言う意味では、ボトムアップのアプローチができたのが大きな特徴だと思っているので、個人的にも共感する点が多いアプローチです。
今日から始められるウェブPRという意味で、ウェブPRの取り組みに悩んでいる方には参考になる点がある本だと思います。
この本でウェブPRの可能性に目覚めた方は、「マーケティングとPRの実践ネット戦略」や「グランズウェル」を合わせて読まれるのがおすすめです。
【読書メモ】
■ウェブPR力の3つの要素
・従来のPR力&マーケティング力
・情報発信力
・情報流通設計力
■ニュースリリースでは、ステークホルダーの中のたった一人でも興味を持つ情報であれば発信する価値があると考えます。
■消費される広告、蓄積されるコンテンツ
企業がコンテンツとして自社サイトや公式ブログ、ニュースリリースポータルに掲載した情報は、どんなに古くてもインターネット上に存在し続け、検索結果に表示され、人々に閲覧されることが可能
クリティカル・シンキング集中講座 (芳地一也)
「クリティカル・シンキング集中講座」は、「すごい会議」の黒帯コーチでもある芳地一也さんの書籍です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
芳地さんには、個人的に私がグロービスに通っていることに色々お世話になったのですが、私がグロービスで一番大きなインパクトを受けたのが、クリティカル・シンキングの授業とマーケティングの授業でした。
この本では、そのクリティカル・シンキングのエッセンスがより分かりやすくなっていますので、論理的思考を学びたい方という方の入門書として参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■解決する価値のある問題を見つけるには?
・問題発見の感度を高める
・高い目標を持つ
■問題解決のエネルギーを得る
・魅力的な目標のつくり方
・今の自分には達成できない高いレベル
・心からワクワクできる目標であること
・数字などを入れ、具体的であること
■疑問文をつくる際の3つのポイント
・問題を「事実」と「解釈」に分け、「事実」にフォーカスする
・問題を自分の問題としてとらえる
・問題を「原因」と「結果」に分け、「結果」にフォーカスする