「ブログ・リサーチ」は、タイトル通りブログの調査について考察されている書籍です。
仕事の関係で買ってみていたのですが、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
ブログを活用したリサーチの基本を学びたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■企業のマーケティング活動がマーケティング活動の成果自身を阻害する
■「顧客を囲い込もうとして逆に嫌がられてしまう」という理由がCRM失敗の本質の一つ(ダレル・リグビー)
■ブログ・データの特性 5つの切り口
・「その日の記事」の集積
・「自発的な」書き込み
・「誰かに読まれるかもしれない」日記
・「自分のことばで」表現する
・「消費者の生の声ではない」ブログも多数
カテゴリー: 読書メモ
ツイッター部長のおそれいりこだし (末広栄二)
「ツイッター部長のおそれいりこだし」は、「カトキチなう」でもお馴染みのカトキチのツイッター部長こと末広さんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
正直、私自身、末広さんの話を聞けば聞くほど、カトキチのツイッター活用術は、素人が真似すると火傷する実に高度なテクニックだなぁといつも思っていたのですが、この本ではそんな末広さんがツイッターを理解していくまでのプロセスや、実際に実施した活動、さらには末広さんの過去のプロフィールまで赤裸々に開示されています。
個人的には、前半部分はこれまでもプレゼンや直接お話をお聞きして知っていた部分も多かったのですが、後半の末広さんが牛角のメニュー文章を書かれていたり、接客業から学んでいたという部分を読んで、いろんな疑問が氷解した思いでした。
会社でのツイッター活用を模索している担当者の方にとっては、必読書と言える一冊になっていると思います。
ツイッターの本質が今ひとつ理解出来ないという個人ユーザーの方にもお勧めです。
【読書メモ】
■そんなにツイッターをしていて辛くないですか?
ツイッターをすると元気になれるから毎日続けていられるのです
■ツイッターで売上が上がったんじゃないですか?
これは、正直よくわかりません。しかし、これまで冷凍うどんを食べたことのない方が、実際に召し上がってツイッターで「おいしい」と言ってくださっている事実は、これまでのコミュニケーションでは考えられない現象です。
■私がツイッターを始めた真の目的は、自社メディアを持ちたいと考えたからでした。
■インターネットは世界につながっているので、「私のこのツイートが一気に世界中に公開されてしまう」と思うと、なかなか初ツイートができません。
しかし当時は、緊張してツイートしたのに何も起こらないので、少し拍子抜けしてしまいました。
■企業の公式アカウントとはいえ、ツイッターは特に会社に申請せずに始めました。ただ、万が一にも何か問題が起きたら責任をとって会社を辞めるつもりで、胸にはいつも「辞表」を入れていました。
■最大140文字という短い文章で何かを表現するには、子供の表現がわかりやすく、親しみが持てます。
年商5億円の「壁」のやぶり方 (坂本桂一)
「年商5億円の「壁」のやぶり方」は、「新規事業がうまくいかない理由」などの著書がある坂本桂一さんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、タイトル通り年商5億円という会社が経営の仕方を大きく変えなければいけないタイミングについて、坂本さんならではの視点で考察されています。
起業と、企業運営の違いは良く指摘されますが、カリスマ社長が殻を突き破るべきポイントについて、冷静に分析されている本はあまり無いように思います。
成長の壁を感じているベンチャー企業に勤める方には、参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■会社には経営の仕方を変えなければならない時期がかならず来る
創業五年目、年商五億円、従業員五十人
■私は、年商五億円を坂井に社長はそれまでの自分と決別し、魂を入れ替えるべきだと思っています。その覚悟がなければ、その他の部分をどんなに整備しようが、壁を乗り越えるのは無理だといっておきます。
■年商五十億円、百億円の会社にすることを考えたら、社長以外の社員からもヒット作のアイデアや、売上につながる企画がたくさん上がってくるようにしておかなければなりません。
ハッピーワークスタイル (本田直之、松村太郎)
「ハッピーワークスタイル」は、本田さんと松村さんが、アップル製品を活用した仕事術について考察している書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本では、本田さんと松村さんなりの視点で、iPhoneやMacを活用した仕事術がまとめられていますので、Apple製品ユーザーの方には参考になる点がある本だと思います。
もちろん、仕事術自体のコンセプトは、Windowsユーザーにも参考になりますので、二人の仕事術を聞いてみたい方もどうぞ。
【読書メモ】
■時間のデザインをしたうえで、スキマ時間を使おう!という意志と工夫、そして準備が必要です。時間を有効活用する準備さえしておけば、1日の中のスキマ時間を束ねて学びに当てることができます。
■WEBも見た目が9割、デザインも重要
WEB上に情報を出したとき、それを目にする人がみな自分を知っているとは限りません。会ったことがないので、ブログの画面、ツイッターの画面から、自分を推し量ることになります。
■情報には偏りがある
どんなに認知度の高いメディアでも、オフィシャルな情報であっても、人気のある記事でも、常に偏っているという目で見ることが必要なのです。もちろん、信頼性があるメディアとして知られている新聞も同様です。
リ・ポジショニング戦略 (ジャック・トラウト)
「リ・ポジショニング戦略」は、「マーケティング22の法則」や「マーケティング戦争」などの著者でもあるジャック・トラウトが、ポジショニングの概念を再度まとめた書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
ジャック・トラウトといえば、ポジショニングの概念を普及させた立役者の一人ですが、その本人がこの本では、「リ・ポジショニング」という既存商品や企業のイメージを再定義させるための考え方や戦略を説明しています。
個人的には、バイブル的な本を出している印象が強いジャック・トラウトの本の中にブログやインターネットについての言及が出てきているだけで衝撃だったりするのですが。
マーケティングに携わる方であれば、この本は是非読んでおいたほうが良い本だと思います。
【読書メモ】
■ポジショニングとは、潜在顧客の脳の中にあるあなた自身のイメージを、ほかと差別化することだ。
■リ・ポジショニング本来のコンセプトは、競合他社をけなして自社のよいところを売り込むことである。
■競合他社をリ・ポジショニングするということは、結局は業界リーダーの強みの中に弱みを見つけて、そこを攻撃することになる。
■”リーダーの弱みを見つける”ではなく、”リーダーの強みの中に弱みを見つける”のだ。
プラットフォーム戦略 (平野敦士カール、アンドレイ・ハギウ)
「プラットフォーム戦略」は、以前ご紹介した「新・プラットフォーム思考」など、日本におけるプラットフォーム論の代表として知られる平野敦士さんの書籍です。
献本を頂いたので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
この本は、平野さんのプラットフォーム戦略論の集大成という感じで、様々なプラットフォーム戦略のポイントがまとめられていますので、プラットフォーム戦略について整理して学びたい方には参考になる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■複数のグループをつなぐことで付加価値を想像することが、プラットフォーム戦略の本質
■世界初のクレジットカード会社であるダイナースカード
レストランでの支払いに現金と小切手しか使えないという客の「不満」「不便」と、レストラン側の「新規顧客獲得」「支払いの簡便化」という「ニーズをうまくマッチングさせた
■プラットフォーム・ビジネス
・2つ以上のグループを結びつける
・あるグループは他のグループを必要としている
・グループ単独では得られない価値を創出している
・グループ間での相互作用によって外部ネットワーク効果を誘発し、新しい価値を想像する仕組みを担っている