先日書いたUNIQLO MEETS CORTEOの記事ですが、ユニクロの話ばかり書いてしまったので、肝心のコルテオとシルクドソレイユ(シルク・ドゥ・ソレイユとちゃんと書くのが面倒になったので日本語読みでご容赦を)についても触れておきたいと思います。
ドラリオンの時にもブルー・オーシャン戦略の話を書きましたが、シルクドソレイユというのは、コマーシャルなどで見るといわゆるサーカスと同じように見えてしまうのに、実際に見ると全く違う印象を受ける非常に新しいパフォーマンス。
こればっかりは実際に見て頂かないと、感動やすごさが伝わらないと思うので、無理に文字で説明するのは避けたいと思いますが、パフォーマーの一人一人が、元オリンピックのメダリストであったり、その道のトッププレイヤーという逸話だけでも、普通のサーカスとは趣が違うのが伝わるのではないかと思います。
今回のコルテオでは、ドラリオンに続いて二回目の鑑賞ということで、比較的冷静に鑑賞することができたのですが、今回改めて感動したのが、そのシルクドソレイユを作り上げている人たちの一流ぶりの徹底さ。
今のやつが最後の大技かな?と思うような大技の後に、さらにそれに一工夫、二工夫加えた大技が飛び出してくる1つ1つの演目のすごさというのは言うまでもないのですが。
今回、特に印象に残ったのは、いわゆるシルクドソレイユらしさを表現している典型的なアスリートたち「以外」のパフォーマーたち。
未来を洞察する (鷲田 祐一)
「未来を洞察する」は、博報堂フォーサイトの鷲田さんが「未来洞察=フォーサイト」の手法について紹介している本です。
昨年パネリストとして参加させて頂いた「群衆の叡智サミット」の主催者の岡田さんが紹介されていたので、購入して読んでいたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
最近「インサイト」というキーワードは良く聞くようになりましたが、その対となる概念としての「フォーサイト」というキーワードはなかなか興味深いです。
未来について考えることが好きな方には、ヒントになる点がある本だと思います。
【読書メモ】
■「欧米に追いつけ追い越せ」の時代を卒業しつつある日本の企業が、まさに卒業試験として、最後に手に入れるべき知恵は、自分たちで自分の未来を考え、つくり出す能力の習得、ということではないだろうか。
■変化の要因
・少子高齢化の進展
・女性の社会進出
・グローバル化
■フォーサイトとインサイト
・インサイト 深く中へ中へと洞察する
・フォーサイト 広く前へ前へと洞察する
■フォーサイトの活動で必要不可欠なもの
・何人もの人がグループで行動可能になるための共通ルール作り
・「収束」と「拡散」のプロセスを半ば強制的に繰り返し実施するためのメソッド
「見ているだけ」以上に関与度が高くなるネットならではの動画広告 を日経NMに投稿しました
日経ネットマーケティングで連載を行っているコラム「カンバセーショナルマーケティングの近未来」に新しいコラムを書きました。
今回も、前回に引き続き、私なりのAISASの考え方をマーケティング手法にどう使うかという話を書いています。
不明点や不足点等ありましたら、記事の方でもこちらのブログでも遠慮無くご指摘下さい。
■「見ているだけ」以上に関与度が高くなるネットならではの動画広告:日経ビジネスオンライン
「前回のコラムでは、バイラルビデオを効果的に活用することで、インターネットでも利用者の認知や興味をうまく獲得できる可能性があるという話を紹介しました。
前回紹介した事例はどちらも1分程度の短い動画を作成して「YouTube」などの動画投稿共有サイトを活用して広まったケースでしたが、もちろんYouTubeに動画をアップすることがバイラルを生むための唯一の手段ではありません。 」
※このコラムでは、先日公開したカンバセーショナルマーケティングの講演資料でまとめた話の掘り下げだとか、実際にソーシャルメディアを活用したマーケティングを実践する際のステップなどを書いていければと思っています。
UNIQLO MEETS CORTEOで体験した、企業とファンが共に作るコンテンツの価値
先月2月17日に、原宿新ビッグトップで開催された「UNIQLO MEETS CORTEO」のイベント「THE COLOR SHOW TOKYO」にご招待頂きました。
完全に周回遅れのレポートになってしまいますが、感想を書いておきたいと思います。
(プレス受付の写真利用の契約書に、2月17日なのに間違えて3月17日と書いてしまい、写真を使うに使えなくなってしまっていたというのは言い訳です。)
UNIQLO MEETS CORTEOというのは、ユニクロがシルク・ドゥ・ソレイユとコラボレーションすることで実現した、オンライン上のコンテンツ。
「UNIQLOCK」をはじめ、「UNIQLO JUMP」や「UNIQLO TODAY」など、Webを活用した様々なキャンペーンに挑戦しているユニクロの新しいチャレンジの一つです。
個人的にも、「「UNIQLOCK」がロングヒットを続ける理由とは」というコラムを書いているようにユニクロさんのキャンペーンに非常に興味がありますし、以前にシルク・ドゥ・ソレイユのドラリオンを見させて頂いてすっかり虜になった人間なので、この二つのコラボというのは非常に印象深いものがあります。
当日の雰囲気や、コルテオの演目の写真については、既に多くのブログで書かれているので、下手っぴな私の写真よりも、そちらを是非ご覧いただければと思いますが。
個人的に非常に印象に残ったのは、なんといっても当日の会場の一体感。
ストレスフリーの整理術 (デビッド アレン(著),田口 元 (翻訳))
「ストレスフリーの整理術」は、「ストレスフリーの仕事術」でもお馴染みのデビッド・アレンさん執筆、田口さん翻訳で書かれた、GTDのバイブルとでも言うべき書籍です。
出版社の方から献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
実際にはストレスフリーの仕事術よりも、ストレスフリーの整理術の方が先に出ている本なのですが、もともとの本の翻訳がちょっと読みづらかったのもあり、翻訳の権利が切れたタイミングで、改めて出版社を変えて再出版されるに至ったとのこと。
実際、私も前のバージョンは読んでいたのですが、今度の翻訳は田口さんが監修されていることもあり、とても読みやすくなっています。
まだGTDを良くわかっていないという方はもちろん、GTDには影響されたものの、なかなか続けることができていないという方にもお勧めの一冊だと思います。
【読書メモ】
■「知識労働においては作業は与えられるものではなく、自ら定義すべきものだ。」(ピーター・ドラッカー)
■GTDの基礎となる五つのステップ
・「気になること」すべてを1カ所に「収集」する
・それぞれの意味と何をすべきかを明らかにする「処理」を行う
・その「処理」の結果を「整理」する
・それらの行動の選択肢を「レビュー」する
・選んだ行動を「実行」する
■ナチュラル・プランニングモデル
・目的と価値観を見極める
・結果をイメージする
・ブレーンストーミングする
・思考を整理する
・次に取るべき行動を判断する
■リアクション型プランニングモデル
このモデルでは組織のエネルギーがムダに消費される
オバマ現象のカラクリ (田中愼一、本田哲也)
「オバマ現象のカラクリ」は、フライシュマン・ヒラード・ジャパンの代表をされている田中愼一さんと、「戦略PR」を書かれたブルーカレントの本田さんの共著です。
献本を頂いていたのですが、読書メモを書けてなかったので、書評抜き読書メモを公開させて頂きます。
先日のACフォーラムでも田中さんの講演を聴いて改めて感じたのですが、日本で見ていると、オバマが従来の大統領候補と何が違うのか結構見えづらい気がします。
特に単純に「Change」というメッセージの部分だけ見ていると、ある意味「改革」を旗印にかかげた小泉さんと同じように見えるのですが、その裏側にはインターネットを活用した組織づくりや集金システムなど、本質的に異なる部分があるようです。
オバマ現象が気になる方だけでなく、ネットを活用したマーケティングやPRに興味がある方にはお勧めの本です。
【読書メモ】
■コミュニケーションは人を動かす力である
■オバマのコミュニケーションは、一言で表現すれば「共感のコミュニケーション」
■選挙戦を通して、オバマ陣営が制作したCMは400本にも上る
そのうち実際に使われたのは180本に過ぎない。できあがったCMは、毎晩フォーカス・グループ・セッションによって、一般視聴者の印象を探り、それにパスしたCMだけを流していたためである。
■オバマの戦略コミュニケーションを支える三つの仕掛け
1 弱みを強みに変える土俵設定
2 参画意識の醸成と支持者の囲い込み
3 コミュニケーション・レバレッジを効かせる
■メッセージングには二つの方法がある
・恐怖を見せる
・希望を見せる
■「トップダウンよりもボトムアップ」が、彼の政治哲学のひとつでもあった